厳しい寒さが続く冬は、電気の消費量も最も多くなる時期。家計を圧迫する電気代の値上がりが続くなか、「節電しながら“暖”を取るのは無理…」という悲鳴も上がっています。そこで、節電の達人が節電の「新常識」を伝授します。
新常識(1)では、改めて家電を確認すると、誰でも簡単に使った電気代が確認できる方法がありました。
新常識(2)では、これまでの暖房の概念を覆す“局所暖房”が明らかになりました。
お得に暖を取る“節電の新常識”を追跡しました。
■「安さ」より「省エネ」 星の数に注目
この週末、都内の家電量販店には、少しでも電気代を節約しようと「家電の買い替え」を検討する多くの客の姿がありました。
エアコンを買いに来店:「10年くらい使っているので、そろそろ変えなきゃ…。もう古いからね。電気代のことを考えて」
新しいエアコンを買いに来た夫婦。一番気にしているのは、やはり消費電力です。
エアコンを買いに来店:「どれくらい(消費電力が)かかるのかなと。古い機種だと、電気代がかるみたいだから。ただ、本体価格があまりに高いと、電気代が安くなってもね…。その辺のバランスですかね」
様々なメーカーを見比べている2人。すると、こんな会話が聞こえてきました。
妻:「省エネの…星がいくつ?」
夫:「省エネはね、こっち5と4」
妻:「5と4…ふ~ん」
夫:「年間1万円違う?年間1万円違ったら、あっという間に追い越すもんね」
妻:「そうだよね…」
「星が4つ」に「5つ」って、一体…?
ヤマダホールディングス 経営企画・清村浩一室長:「電気代を気になさる場合は、省エネラベルの星をご確認いただく。電気料金がどのくらい安くなるのか、効率がいいのかをご理解いただくために、星の数で、その性能を表しているもの」
商品に掲載されている、星マークは「統一省エネラベル」と呼ばれるものです。
冷蔵庫やエアコンなどの製品に対し、能力や仕様の違いに関係なく、省エネ性能を比較できるというもの。星の数が多いほど、省エネ性が優れています。
ラベルには、年間の目安電気料金も記載されています。例えば、この23万円・14畳タイプのエアコンは「省エネ性能」が最高の星5つ。1年でかかる電気代は、およそ3万円です。
一方で、同じ14畳タイプでも7万円ほど価格が安い、星2つのエアコンは、年間でおよそ4万4000円と、1万円以上の差がついているのです。
清村室長:「省エネ性能が高いものは、今支払う価格は高いが、10年間使用するということを見据えれば、圧倒的に省エネ性能が高いほうを選ぶほうがお得になる」
エアコンを買いに来店:「車でいう燃費みたいなものだから、大事な部分。省エネのマークで、これだけ違うよって話だから。目安になったと思う」
■達人が伝授…“節電の新常識”
できるだけ電気代を抑えながら、この冬を乗り切るには、「家電選び」も重要なポイントですが…。
一人暮らし 80代:「そんなに使ったと思わないのに、すごく高い。いや~…これ以上節電できないから…」
今、家にある家電を「どう活用し、節電したらいいか分からない」という嘆きの声も聞こえてきます。そこで、助けを求めたのは“節電の達人”・藤山哲人さんです。
家電ライター“節電の達人”・藤山哲人さん:「今までの節電方法だと、もう立ちいかなくなっちゃうという人が、かなりいると思う」
電気代高騰の今を乗り切るには、節電の常識を変えなくてはいけないといいます。そのやり方を教えてもらいました。
東京・練馬区に住む臼田さん(77)。家族3人で暮らしています。
臼田さん:「(電気代が)12月が1万4000円ぐらいだった。1月の末が2万6000円ぐらいになって、びっくりしている」
藤山さん:「すごい寒い時期が続いてましたもんね。エアコン使ってらっしゃるとか?」
臼田さん:「そうですね。なるべく節約したいけど、やっぱり寒い。風邪ひいたらね…年ですし」
高騰する電気代が家計を圧迫。年金だけでは足りず、貯金を取り崩しながら生活しているといいます。どのように暖房を使用しているのでしょうか?
臼田さん:「(午前)7時から7時半ぐらいの間にエアコン入れてしまう。日が差してれば、朝食終わるころには暖かそうだから、(エアコンは)消しましょうという感じになる」
朝起きてすぐに、エアコンを起動。日中は節電のため電源を切り、厚着してしのいでいますが、夕方から寝るまで、再びエアコンを…。1日の使用時間は、およそ7時間。エアコン以外の暖房器具は…。
藤山さん:「パネルヒーターですね、温風が出るやつ」
臼田さん:「足元が温かいです」
藤山さん:「これは、起きたらつける?」
床に置いてあったのは、電気で動くヒーターです。電気代節約のためヒーターを併用しているとのこと。寒い日だと1日12時間稼働しているといいます。ところが…。
藤山さん:「これも、ちょっと電気代を高くしている原因」
実はヒーターを使うほうが、電気代がかかっているのだといいます。
藤山さん:「どの家電が、どのくらい電気代がかかっているかは自分でも計算できる。こういう家電には、必ずワット数が書いてある」
着目するのは、家電に貼られた型番などが記載されたシールです。このヒーターの場合、消費電力は1200ワット。これを計算式に当てはめます。そして、料金単価と時間を入れれば、12時間でおよそ446円の電気代がかかる計算になります。
一方で、臼田さん宅のエアコンの場合、消費電力は440ワットで、同じ時間使用してもおよそ163円。
藤山さん:「実は、これ(ヒーター)よりも、エアコンのほうが電気代は安い」
節電だと思い使っていたヒーターのほうが、結果的に高くなっていたのです。
同じ使用時間の場合、ワット数で電気代が変わるため、より小さなワット数の家電を選ぶことが、節電に繋がるということです。
■達人が伝授…“局所暖房”で節電
続いて、達人が提言する真冬の電気代を節約する方法は…。
藤山さん:「自分だけを温めたりとか、自分の部分だけを温めたりする局所暖房という考え方に、チェンジしていただくのがいいと思う」
部屋全体を暖めるのではなく、ピンポイントで暖める“局所暖房”という考え方です。
例えば、1人用のフットマットです。12時間使っても電気代は、たったの1.5円です。
藤山さん:「今までは、部屋全体を暖めるという考えが主流だったが、電気代の高騰があるので、人がいないところまで温めるというのは無駄になってきている」
“局所暖房”は、自分の周りだけ温めれば良いため、温度設定を低くすることができ、さらに節電できるというメリットもあります。
局所暖房を上手に活用することで、節電しながら冬を温かく過ごすことができるといいですね。
■“究極の局所暖房”は…“着る”タイプ
そのさらに上を行く“局所暖房”もあるそうです。
藤山さん:「それが“究極の局所暖房”です!」
藤山さんがオススメするアイテムは、何と“着るタイプ”の電気毛布なのです。毛布で全身を包み、付属のコンセントを繋ぎます。
サーモカメラで撮影してみると、毛布が徐々に温まっていくのが分かります。
温度は調節でき、「強」の設定で使ったとしても、消費電力は40ワット、1時間たったの0.8円です。着たまま家事をすることも可能です。
そして、こちらは普通のダウンベストかと思いきや、実は電源を入れると温まる、「ヒーターベスト」と呼ばれるものです。
胸元のスイッチを押すと、表面温度では分かりにくいですが、ベストを脱いでみると、着ていた部分の温度が上がっているのが分かります。
このヒーターベストの電源は、付属のモバイルバッテリー。1回の充電でかかる電気代は、たったの18.6円です。フル充電しておけば、最大9時間使うことができます。
藤山さん:「(東京電力は)6月に電気代を約30%値上げするという話なので。今年の冬もそうなんですけども、来年の冬を見越した暖房の使い方を考えたほうがいいと思う」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp
24 comments
原発動かしたらいいのでは?
高齢者にしては薄着だな、もっと厚着して生活しなさい。これからも高額電気代のお支払いを継続してください。
電磁波は大丈夫ですか?
こたつと電気敷き毛布いいですよ!
当たり前ですが極所暖房になりますが、、、
節約するならね。もうNHKの視聴料を政府が負担する。要は無料か解体。増税とか割増料金とか意味わからん。年間3万近くが浮くのよ。
経済評論家の言う300円程度が相応の公共放送なら基本、教育放送1チャンネルで時報時に短いニュース、あとは教育放送でいい。それを政府が負担する。何でラジオが無償できるのにテレビをしない。政見放送に金とるな。紅白も時代が変わり、ニーズも変わった。もうサブスクの域よ。押しつけられてる年賀状の風習と同じ。つまり、無駄を国民に押し付けてる。
政府は国防費を盾に増税を逃げるな。国民に選択肢を与えよ。
来冬の前に、試練の夏が待ってますよ。
乗り越えられるかな?
こうも高いと反対派も原発再稼働を願うよな
電気敷きマットを布団の下にいれて、そのままくるまっていれば暖かい!
節電じゃなくて日本のGDPをふやして所得を上げろって報道したらどうでしょうか?
新規国債発行=貨幣発行をして減税をして安定的なインフレを起こして所得を増やせって何故マスゴミは報道しないのでしょうか?
日本の全ての問題は日本政府の財政出動不足と減税の不足です。
世界で唯一経済成長をしていないアホな国が緊縮財政日本だけというマスゴミが報道しない事実だと早く知りましょう。
東京23区内 電気料金 前年より1000~1500円ほど上がったくらい 私がおかしいのかな?特に節約を意識していないのだけど
冬の夜から朝にかけては外気温氷点下で室温は一日中一桁って感じのとこに住んでるけど、部屋で暖房使ったことないな。起きた状態で8時間は過ごすけど、ヒートテックと空気含む感じの厚手の服と街を歩くときに使うような(冬山登山するほどのレベルまで至らない軽めの)パーカーで問題は起きてない。夏と違って電気無しで快適に過ごすのは容易だよ。
とうとうこたつ買ったけど快適すぎる。
服を脱ぎ着する寝起きや入浴時間だけエアコンで部屋を暖めるけどそれだけで充分。
いつもエアコンのせいで空気が乾燥しすぎるから加湿機出してたけどそれもいらなくなったw
瀬戸内海沿いの平野部住みだから冬はこれでいけてるけど、夏のクーラーだけは今から不安しかない。
いつまで続くんだろね、この異常事態……
そもそも断熱性のない日本家屋に問題あり。
暖を取る方法はいろいろ工夫も出来るけど
真夏の酷暑はどうにもならないよね
夏の電気代の請求書が怖い
貧乏大学生が暖を取るのに部屋へテントを広げて中で生活してると聞いて試しました、今月5日に6畳自室をホームセンターで買ってきたロールのブルーシートを天井と壁四面にぐるりと両面テープで貼ったら、中に卓上アルコールランプ一つで充分になりました。さらに内側をロールのエアーキャップ貼りしたら薄手のスゥエット上下に素足で生活出来てます、見た目が良くないけど無敵ですね。次の電気代請求が楽しみです。
10年使ったら、今高いエアコンでも、お得になると言っているが、年々少しづつメーカーが改良していくのだから、そんな事無いと言われたら、具のねも出ないだろう。
なんか質素な暮らしやな
でも俺の頃は真夏でも寒い
脱原発だか反原発やめて電気増やしたほうが良いと思う。電気代抑えられると思うで。みんな凍えてしまう。今こそ大胆な政策をすべき…(2ch参照)
家電という「武器」にしか目が向いてなくて、断熱という「防具」について一切触れてないあたり、令和になっても何も学んでないんだな…
ドラクエでいう武器ばっか強くてもイオナズン連発されたら全滅なのに.ずっと死なないようにベホマし続けて詰む状態ですよ。
こたつは着る時代になったか
(´・ω・`) パネルヒーターはダメです。
寝袋を引っ張り出して布団と毛布の間に挟んでる。
今年の夏どうすんの?暖房は日中、夜間止めるけど、冷房は24時間連続運転が何日も続く