こんばんはロプでございます今週も流行り ガムやっていきたいなと思います すすということ で ちゃん と配信できてるか確認しま すちょっとアティティ夕飯食べたからロプ しっくりでかもしれないちょっとバタバタ と夕飯食べつってさちょっとしゃっくり出 たらごめん ね胃がびっくりしてる わ えっと相変わらずえ流行り神はえ配信の ポリシーにより えっとバえPS5から配信をしているため ちょっとマイクがです ねちょっと弱よわちゃんでございますので ご了承 くださいわあちょっとね一応ね炭酸持って きたんだけど炭酸で抑えられるからもしか したらしゃっくりガチで言ちゃったら ごめんなさい ねああ よしでえっと はいということで えっと はい ちゃんとXも投稿できたともし音が おかしかったりなんかしたら教えて くださいということでえっと実は鬼の え一度ですね攻略を進めていたのですが どうやら分岐があるらしいとでさらにもう 1つの分岐もちょっと知りたいぞ と犯人が結局ね分からないままで終わって しまったのでもう一方のルートも探って みようではないかということでえっと ロップもう1度途中までやりましてどこ から分岐するかわかんなかったんだけど ここぐらいじゃねえかなっていうところ まで作ったデータがありますのでそこを ちょっと読み込んでみたいなと思い ます おい多分もしかしたらでもまだね距離が あるかもしれないあはいあ間違え た はいはいこれで読み込めたはず あちちよし よし えっと場所的に は あのえっとほらお隣のおば ちゃん名前が出てこなくなっちゃったお隣 の えっと えっと あおのおばちゃんよゆかりさんじゃなくっ てさあと さ えっと さおば ちゃんお隣のおば ちゃんがからお隣のおばちゃんが犯人じゃ ねえかと突き止めてま切ってから唾液を 取ろうぜ とあ切ってから唾液が取れるからガムを 取ろうぜというところまで戻っております あくみちゃんいらっしゃいということで どこから分岐するかが全くわからないんだ けどもう少し待ってみることにしてみ ましょうよしこぐさんももうしばらく待っ てみることにしましょうもしかしたらゴミ を出しに行ったついでにコンビニかどっか に行ってるのかもしれない万が一ゴミ 捨て場でばったり合ってしまっては後が 面倒だここは完全に彼女が家に戻ったのを 確認してからの方がいい だろう僕と小ぐらさんはああ安西さんでし た安西さこさんでしたうっかり忘れてた僕 と小さんはそのまましばらくの間角から 安西さこが持ってくるのを待ったしかし 一向に彼女の姿が現れる気配は ないあちなみになんか 結構このゲームをやってて分かったのは 意外とどっちの選択肢も選んでもなんとか なりそうな感じはしている結局ね間違えた 選択をしてもちゃんと正しい方に誘導して くれる感じでございますので多分多分ねで もどこで分岐するか本当わかんないから そこだけ許してねということで先輩いい 加減しりを切らした小さんが僕を呼んだ時 だ道の角からふらりと人影がれたあぐれ さんちょうどぐれさんも気づいたらしく息 をのんでまっすぐ前を見つめている安西 さと子は片手に壁をついた まま2歩よろよろと歩いてこちらに向かっ てきたせ先輩何やろ様子がおかしくあり ませんかぐれさに言われるまでもなく僕も 異変に気づいていたどうも彼女の足元が ついていないような気がするあ視界に移っ た安さがに崩落ちるように倒れたこぐさん 行きましょう僕は言うか早いか車を 飛び出した小さんが後を追って車を降りる のを背中に感じながらアジさこの元へ 駆け寄り抱き起こしぬめりとした 生暖かい食感が手のひに触ったこれはあ血 だ安在したとこの顔は赤く赤く血塗られて いたここら辺は一緒だ なペロペロてき ます知っている辺りはちょっとめくってく ぜここは生きてるやつだなあ生きてるやつ だなじゃない怪我し て鬼に鬼っぽい目にな るっていうところです なそして僕 は安西里子 を解放するいや不審者を探しに行こうか 不審者探しに 行こう僕は不審者がいないか見ていきます こぐさんは救急車を同名ちに連絡して現場 の小僧について相談しておいてください ちょちょっと先輩ぐれさんは何か言いた そうだったが全てを聞く前に僕は走り出し たしかし方四方発砲を走り回った挙げ句出 てきたのは大量の汗だけだった ああ声をかけられた人が大人だった場合 その人はその場で鬼に切り刻まれてしまう んだって鬼はすごいジャンプ力を持ってい てその子を抱えたまま屋根伝に飛んで逃げ ていくんだっ てふに優香さんから聞いた情報が僕の脳裏 に蘇る目の前から忽然と消え失せた犯人 それは噂通りの特徴を持った女なのだろう か今の状況は否定も肯定もできない その場で考え込んでしまった僕の耳に救急 車のサレがあわうように囁きかけてき [音楽] たまあでもここまでは一緒なのかな安在し たとこが襲われたという事実は僕と小ぐら さんの心に大きな影を落とした一連の脅迫 上を手がかりにようやく開きかけた扉が 再び閉ざされてしまったのだあの時あの後 ぐれさんすぐに同明寺に連絡を取った小 さんによると混乱した彼に変わって病院の 手配など同明寺が全てやってくれたそうだ おこぐさん混乱しとったのかおい警察官 安西里子はと言うと病院に運ばれ現在治療 中た命に別状がなかったのは不幸中の幸い だったそれにしても一体誰があの時周辺に 怪しい人かげどころかひこ1人存在し なかった安西が自らの頭部を傷つけた可能 性も考えただがあの生々しい傷命に関わる ものではなかったにしろ相当深い傷だった まさか自分でそんな傷をつつけるなんて ことがも結局手に入りませんでしたねこぐ さんが悔しそうにそう安西里子が救急車で 運ばれた後彼女が出したゴミ袋の中を調べ てみただが残念ながらガムなどは見つから なかったのだ僕はふとあれから後回しにし ていた問題を思い出したそういえばぐれ さんあの時安西里子の目が真っ赤だったと か言ってましたよねああああれは忘れて くださいきっと自分の見間違いですえでも あの時は自分も混乱していましたしその 恥ずかしながら少し少々気が同点しており ましたからそれに万が一あの状態で安西 里子が目を開けていたとしても目に入った 流血で赤く見えただけかもしれません最近 鬼の目が真っ赤だったという話を聞いてい ばかりでしたからついそんな風に見えて しまったの でしょううん確かに僕自身はあの時冷静 だったかと問われればそんなわけはなく 記憶も断片的でしかないもこれら辺も一緒 かなこいちゃなんだが怖がりなこぐさん だらその確率はさらに高くなるように 思える小さんが見た赤い目はただの気の せいで唯一の容疑者だった安西は今回の件 で被害者になった要するにまた振り出しに 戻ったわけだ はあ返済室の空気が僕たちのため息で どんどん重くなっていく気がした僕の僕 たちの操作は実質上暗証に乗り上げて しまったのだこんな時に地下にこもってい ても気が見えるだけだ重い空気を振り払う ためにも外に 出ようということで出 ましょう出ま はてさてはてさて どこから分岐するんだろうまた同じルート たどっちゃったらごめんねだけど外の世界 は晴ればれとしていて僕らの心の重を少し だけ軽くして くれる うい気分転換をえもう一度ぐれさんと事件 の検討してみようかと思った矢先僕の携帯 に着信があっ たはいもしもし すぐにいつもの喫茶店まで来てねとそれ だけ告げると一方的に切れてしまったゆか ちゃんに呼び出されたね優香さんは何か 新しい情報を手に入れたのだろうか僕たち は期待を込めて彼女の元へ向かうことにし た小さんの次回をを飛ばし僕たちは優香 さんが待つ喫茶に急行したレッツラ ドンゆさんお待たせ何か収穫があったの うんまあねそっちはどう僕とこぐさんは顔 をみ合わせてうられた何よその新規臭い 態度は何があったのか優香さんに話して ごらんということでここら辺はもう結構 話しているはずだからちょっと送り ましょうそうここまでは一緒なんだよね しっかりしろって言われてゆこちゃんに 励まされたありは一緒だね いやで もルート的にはほとんど変わってないんだ よ なこれ鬼の説明だよね あのなんだっけお すすハンにこら辺 はオートスキップで飛ぶということはやっ ているところです [音楽] ね今回はオートスキップも対応してまいり ます よいやでも さあ完全にでもあの前回のルートだと安西 さこさんは鬼にはなってたよ ね がっつり人間の体ではなかったよね [音楽] 神の話も出てき たまだもうちょっと飛ばしましょうあここ ら辺 新しいててんててが長かった けどあでも どうだどうだどうだまだまだだ なそろそろ分岐な気はするんだけどどうな んだろう これら辺も一緒かなちょっとパッパッパと 送っちゃう ぜいやでもさここのさ火事はさなんという かさ斎藤家でも怒ってたじゃない斎藤 ゆかりがそうそうそうこれ因果関係もあり そうな気はするんだよなでもなかったんだ よねこれ変室へ向かって調べた時もね あで同苗字が来てでもさど苗字もさこの後 消えちゃうの さ謎だよなど苗字は一体誰だったんだろう [音楽] か僕は もうちょっと さこれもう何も言い返せないでいいかな いやちょっと減らしちゃおうああもう命 がそんな僕たちは一刻も早くよす君を助け たいだけです手柄なんて考えててません僕 は反応したふどだかな口では何とでも 言えるからなインナ士はさらに軽した表情 で僕に向けた本当です僕たちはあなたと そう言いたいのグましたじゃあなぜ他に 脅迫場が届いている家があることを俺に 報告しなかったか ずきバレているどうしたら何も言えんのか だったら手柄を1人占めにしようとしてた と思われても仕方あるまい違うかそのお前 らの行動が被害者の命を危険にさらして いるんだぞズキズキ 誘拐事件は非常にデリケートだ僕の勝手な 行動によって介君の命がくなるかもし 事件解決は焦りあまり先走りすぎてしまっ たのは事実だ申し訳ありません僕はイ士に 頭を下げたぐれさんも不服そうな顔をし ながらも僕になら全ては事件解決のため 全てはゆ君を無事に助け出すためだった そう思って僕は呪う殺すの2痛の脅迫上を イ士に手を渡した受け取ったイ士は然とし た表情でふんと花を鳴らしたその定に残っ ているの唾液と安さこの唾液を鑑定して みようとしたんです僕が手渡した脅迫場に ついて補足するイ士は封筒に張ってある 切手をじろじろと眺めていっ た鑑定は俺の方でやっておくそして自分の 懐に しこ飯士差し出がましいことは承知でお 願いし ますどうか捜査の協力をさせてください僕 はもうを下げ た裕介君の行方脅迫上を送った犯人安西 里子の怪我以前として闇に包まれてはいる ものの捜査の対象はいくらでもあるこの まま双方が独自に操作をしていたのでは あまりに効率が悪いいやでも協力はさせて くれんだろうこれしかも事件発生から すでに数日が経っているこのままでは本当 に優介君の命が危ないかもしれないだが インナ士の見解は異なったそうですよね だめ だこれら辺もでも一緒 かはい知ってる知ってる断られるのは 分かってる [音楽] よどこから分岐すんだろう なあま確かにさ同明じ やっぱなんだろう肝心な人の前では あれなんだね目の前には出てきてないんだ ねあれでも 最初最初の立ち会いってどうだったん だろう などうやったん だろうまあ でこれからどうしますか 先輩差し当たって安在さとこの怪我のこと が気になりますとあだめだロップ しゃっくりが出るちょっとしっくりしても いいちょっとお待ちくださいしっくり タイム ふえああただいま新たなる炭酸を継いでき たよああまた出たらごめんね は胃がしゃっくりをしている差し当たって 安西さこの怪我のことが気になりますと こっから行こう彼女が何も覚えないとし 覚えてないとしても数少ない犯人と接触し た人間だ直接話を聞いてみたい分かりまし たまあなんとかなるでしょうイ士は多分 病院には向かわないでしょうからね下の 刑事たけたちだけならごまかしよはあり ますそう言って同明寺はウインクして見せ たあの人は面倒くさい仕事は部下に任せて 椅子の上にふんぞり返ってるだけっすから 同明は鼻で笑って上司を表したえでもさ この後消えちゃうって考えるとさ誰なん だろうねこの苗字っての はこら辺もちょっと飛ばしましょうか ね よし火事を調べるでもこれ火事出てこ なかったんだよな火事の記録は見つかった 火事は2年前の1月に発生イリアにて住宅 前哨2人死亡資料に添えられた新聞の記事 にはごく小さな見出しがあるだけだった 14日午後10時頃大東区イリアふ長目 会社員斎藤孝臣さん54方から出荷木造2 階建て住宅が前哨した1回寝室付近の 焼け跡から少子隊が発見され調査の結果 高尾さんとその妻はる子さんと探偵当時 建物内にいた孫の裕介君は母親のゆかり さんに助けられ奇跡的に無事だったまでも 災だよ な記事はそれだけだった出荷議員などに ついては記載されていないうん当事者に とっては人生を左右する一代でも全国士の 扱いはこの程度なのだ事故にえ記事がそこ で終わっているということは放課ではなく 事故による出荷だと警察は断定したの だろうとうんこれら辺はまあ何もないと これぞ母の 愛までもさこういうパターンでありがちな のがさなんだっけミヒハウゼ症候軍って いうさあの子供を さ子供を虐待してしまってであのわざと 病院に連れて行って でなんだろう介護をしっかりしてなんか母 としてを認めて辞任してもらうためにやる やってしまう病気とかっていうのもあるよ ねミヒハウゼ証拠群じゃなかったっけ なんかそんなのあったよね [音楽] あ面接は面談はできないんだよね ててそうここまでは結構一緒だ [音楽] なそうでもさこのさ退院したけどさ傷がさ 1個もないのがさおかしいんだよね [音楽] [拍手] [音楽] むむ [音楽] むむむさあここで変わってくる か犯罪さとこ ちゃん うんその逆ガゼ1つ貼られてない てことはさもう 1人いるのかな疑惑はあるよ ね違う人が怪我をしたいやでも違うな顔は 一緒だもん な髪の毛にはまり傷確認することはでき ないむむむむ うんそれは無理もないことだがちょっと ここででもこの歯を見せてるのはさ ちょっと さなんかさ誘導してるよ ねまでも結局さ1番最初のルートはさま ちょっと鬼だったけれども [音楽] ね ねだからこね本当さ自分が不幸ですって 思ったらもう途端に不幸になるから良く ないんだよ そうダメ物事ヒステリックになったら負け なのそういうのね同じ土俵に立たないって ロプはいつも思って [音楽] いる あーでこれでお家の中入っちゃうんだよね くちゃくちゃと噛ん であこれ質問できる 僕 はあでも傷の具合について尋ねてみようが 残ってる傷の具合について尋ね たあのそれで傷の方は大丈夫です か僕は彼女を気づかうように傷のことを 尋ねてみたんああ大したことないわよ そんなはずはないでしょうと言いたいが 言ってしまうと張り込みのことがバレて しまうしかし我慢できずに尋ねる人が うわっ と自分たちが見た時にはもっとこうひどい 傷に見えたのですがあなた私の傷を見たの あなたが襲われた直後に自分たちがもう ちょっとすぐ言っちゃうんだから自分たち が第一発見者なのであります自分の発言の 意味に気づいていないこぐさんがびしりと 姿勢を正し胸を張る感謝されると思ったの だろうだが安西さこの表情はまたもや 険しくなっていったああそう警察の人が 発見したとは聞いてたけどでもさあんた たちなんであの時間にあんなとこにいたの よあそうそれはようやく気づいた小さんが 安西と僕の顔を見比べるもう 遅いこぐちふふそうそういうことなの安在 したとこの唇の橋がかかに歪められると 彼女は静かに笑い始めた先ほどとは違って 抑圧された感情が逆に不気味だったそう私 が裕介君を誘拐したと思ってるのねふふ 安西が次長気味の笑いを続けるでもさここ でさ自重気味の笑いを続けるってことはで も犯人じゃない可能性はやっぱあんだよな いえその念のためというかなんというかま 分岐があるからあれなんだろうけどぐれ さんの言葉はますます深みにはまっていく ふふふ私を疑う前にさもっと他に疑うべき 人がいるんじゃない の疑うべき人聞捨てならない言葉だった 童貞して嘘を言っている様子もない彼女の 言葉は何か隠しめいたものを帯びてい たふふふそう警察は知らないのねでも私は 知っている安西里子は笑みを浮かべたまま 僕に言ったあの母親は息子がいなくなって 生生している安在さは思わぬ一言を発する と僕たちの方を一別して家の中へと入って しまった結局呪う殺すの脅迫場と鬼と書か れたファックスについてそして安西里子が 襲われた時の状況について聞くことはでき なかっ たあの様子では聞いたところでまともな 返事が返ってきたとは思えないがだが安西 が残した一言は新たな問題をもらしたあの 母親は息子がいなくなって生生している あの母親とつまり斎藤ゆかりその息子とは 誘拐された裕介君安里子が全て事実を語っ ていたとすれば表面上は幸せそうに見えた 斎藤家に意外な裏の顔があったということ になるでもさこの通りでいくとさ大切な ものを奪うっていう通りではなくなって くるんだよ なあそう今まで さガーデニングを荒らしたりワンちゃんを 誘拐誘拐というかさったりとかしてるじゃ ないその呪うと殺すの犯人はでもさ安西 里子の観点から見る と その斎藤 ゆかりの息子がいなくなって生生している ということ は斎藤ゆかりは息子のことを第一に思って ないんじゃないかっていう考えのも発言し てるよ ねま2年前の家事ではけで息子を救出した ゆかりさん彼女が息子を疎ましく思ってい たなんて疎ましく思っていたとなるとさ 通りが違うからだから呪うと殺すの犯人と 今回の誘拐事件の犯人は違うのではないか という仮説が出てしまうんだよねまあり 得るのだろう かまあまあまあ憶測でしかないけれど僕は 携帯でど命字に連絡し簡単に家事のあこと の家事じゃないわ簡単にことの次第を説明 してから警察署警視庁近くにあるファミリ スで打ち合うことに決めたまたどうまだ どうなるかわからないが場合によっては ゆかりさんと話ができるよう同名に手配し てもらわなくてはならないかもしれ ない先輩さ先に店内で待っていた僕たちを 見つけた同明が歩み寄ってきた先輩 いやはやなんとも妙な話になってきました ね僕たちは安西里子の言葉を正確に伝えた 彼女の言葉が真実なら捜査本部な判断も 変わってくる同明には陰士にも同じ情報を 伝えてもらうよう頼んだもちろん同明が 調査した結果という形で僕たちの目的は 手柄じゃないゆ君を救出することだインナ 剣士に直接話せばまた衝突するだけだここ はど苗字に任せるのが1番 いいわかりましたけど先輩それでいいんす かもし事実なら先輩の手柄なの に同明の言葉に僕は黙って首を振ったお人 よしすね先輩はまだから信用できるんす けど ね彼はくったくのない笑いを見せると インダ警に連絡するため携帯電話を片手に 席を立っ た さあそれでそれでとりあえずこれから議 するみたいです頭の硬いイ警視殿のは会議 好きでしてね明日以降の捜査方針を検討 するって誘拐事件だってのに悠長なことっ す ね捜査方針の転換もありえますか僕は身を 乗り出して尋ねたま安在さとこの証言は 考慮するでしょう事実なら今回の誘拐は 斎藤ゆりの表現誘拐って専もありますから うんまでもこの可能性あると思うんだよ ねな表現だと小ぐらさんが目を丸くして すっとんきな声をあげたまだとしても裕介 君はどこにいるのだろうとま当然だろう こぐさん斉藤ゆかりが子供を痛ましく思っ て殺害してしまい遺体をどこかに隠したあ そっか誘拐じゃなくてもってことか そして事実を隠蔽するため表現誘拐を 思いついた同明字の説明は筋が通っている 安西の言葉が本当なら最も有力な線といて いうんしかし先輩本当に斉藤ゆかりさんは 裕介君を自分には想像できませんが小さん の疑問は当然だ僕も想像したくない安西の 言葉を鵜呑みにするわけにいかないのは 分かっているがあの場であんな嘘を言う 理由がないあのゆかりさんの優しそうな顔 は仮面に過ぎないのだろうか家庭という 身質の中で何が起こっても他人には気づか れないそういうことなのだろうか僕は ゆかりさんと会った時のことを思い出した いやスンとしてただよな彼女は冷静に事件 を受け止めていた犯人からの電話がかかっ てきた時その判断力で録音に成功したそう 確かに今考えてみるとあの電話は何かが 引っかかる録音された犯人との会話でも ゆかりさんは冷静だった冷静すぎる [音楽] くらいお前の子供さらったあなた誰なのザ の身1人で来いゆかりさんは我が子を誘拐 された母親とは思えないほど落ち着き払っ た態度で対応していたそれはゆかりさんに とって裕介君が疎ましい子供だったと 考えれば説明がつくあちょっと話が変わっ てきている かもしかしてあの時の犯人との会話の中 からゆかりさんが裕介君をどう思っていた のか導き出せるのではないかそうだよね ブレスレット行ってない からザクロの身の話が出ないはずだ [音楽] さあゆかりさんと犯人との会話について もう一度考えて みよううん子供が誘拐された 時普通の母親ならまず子供の心配をする 泣きながら解してくれと懇願 犯人が誰か探ろうとするうんま返してくれ と懇願してもらいましょうそう まず子供の命を守ろうとするのが親という ものだゆかりさんが電話でどういう対応を したかというとあなたは誰なのって言って たうんあんな状況であんな冷静にそして どうしてそんなことが聞けるんだろう やはりのうようにを愛していないのか いや愛していない可能性がある愛してい ないからいつもゆ君につく当たっていたと いう可能性が あるでは安西さこの言葉が正しいの かいややっぱり嘘だ [音楽] どういやでもここ で行っ ていいよ ね ただ [音楽] ただしいやしい [音楽] でう幸せだと思っていた斉藤ゆかりさんの 家庭でもその中に鬼が潜んでいたのだろう か僕たちはハミレスを出て斉藤系へ向かう ことにした同苗字が斉藤ゆかりさんから話 を聞けるように手を回してくれたのだ同 苗字の話では現在重った捜査員のほとんど は会議中で再にはいない らしい嬢やら何やらのを済ませるからと いい同明は一旦僕たちと別れ たさあどう転ぶか約束の時間に到着した僕 たちを同明が迎えるいつもながら彼の登場 はタイミングを見計らったように正確だ 張り込みの連中には俺が変わってもらい ましただから今こそこそしなくても堂々と 話が聞けますよ同明字は胸を張って保証し た しかしいきなり母親に話を聞いても大丈夫 なんでしょうか安在さこの言葉が事実だっ たとしても素直に喋りますか ねこぐさんの器具は的を得て いる素直には言わないでしょうですから何 らかのリアクションはあるはずですその リアクションにカを見出そううってわけす かなかなか大胆す ねこのまま時間を浪費すれば介君の危険は 増して一です からOKわかりました先輩の判断に従い ましょうそう言って同明は親しくポーズを 取り僕たちを斎藤家の中へと導い た斎藤ゆかりは初めて会った時と同じく 優しく落ち着いた表情をしている僕た僕は 担当直入に切り出したゆさんあなたは介君 がってもいいと思っているんじゃありませ んか担当直中すぎる気はするけれど押し僕 のぶつけな言葉に斎藤ゆりが硬直する あなたは裕介君を愛していない違いますか 僕は続けて言ったしかししばしの間を置き 我を取り戻すと今度は顔をこらせて母を 睨みつけてきたあまりに唐突に切り出され たので身構える余裕もなかったようだその 態度は僕の言葉が事実であるということと 如実に物語っていたな何を言っているん です失礼じゃありませんか彼女の声は震え 顔色は青ざめて いるあの子私はあの子確かにしけは厳しく していますけどあの子を傷つけるような 真似はしていません一体どこからそんな根 も歯もない話が出てきたんですか待って ください僕はあなたが裕介君を傷つけた なんてとも言ってませんよおっと尻尾を 出してきた なゆかりさんが言葉に詰まったそそれは それはもはや彼女の言葉は虚しく空回り するだけだぐれさんは鎮痛な持ちでうき 同明はけた顔で事の成り行きを見守って いるそんな場の雰囲気をさしてゆさんは 激しく抵抗したいい加減なこと言わないで そんなふざけたするならもう帰って ください奥さんおさんそういうわけには いかないいすよこっちには令嬢があるん ですから皮肉っぽく同明が令嬢をちらつか せるあなた方は裕介を助けるのが仕事 でしょうくだらない嘘を並べる前に裕介を 救い出してみなさいよゆかりさんの口調が 激しいものになっていくなんとか自分の罪 を逃れようと必死にもく母親の姿それを見 なければならない普通は言葉では表せ ないあなたの答えが誘拐事件に大きな 関わりを持つかもしれないんです僕は意識 的に口調を強くしたわりってどんな関わり なの急に不安に囚われたのか斎藤ゆかりが おどおどと質問してきたそれは言えません まだ操作中の段階ですので冷たいようだが ここはきっぱり 突き放すそして僕はもうを訪ねたあなたは 裕介君を愛していますか僕の問いに彼女は 唇を噛んだ一瞬躊躇してそして当たり前 ですこれでは話が進まないあまり追い詰め たくなかったが仕方がない僕は同苗字に 目くばせしてICレコーダーの準備をして もらった霊の犯人と彼女の会話を録音した ものだこれを聞いてもらえますか最初に 聞いた時にも違和感があったんですが ようやく分かったんですよその違和感の 正体 が彼女は僕が何を言いたいのか計りかねて いる様子だった同明さんよろしく同明は 頷きレコーダーの再生スイッチを押した 以前にも聞いたくもった声が流れ 始めの子供さらったなんですってお前の 子供さったあなたは誰なのザクロのみ1人 で 来い僕はど命にめくばせをして愛し レコーダーを停止させたここれのどこが変 だって言うんですかあなた方は彼女の顔は ばったままだ視線が落ち着きなくあちこち へと飛ぶ僕が違和感を覚えたのはあなたは 誰なのという部分です別に普通じゃないの 彼女はまだ僕の言葉の意味が分かってない ようだったいえ不自然です母親ならばまず 最初に子供は無事なのかと愛せる我が子を 暗てる言葉が出てくるはずなんです子供が 誘拐されたと知った場合普通の母親なら何 を差し置いても子供の安否を確認するはず ですでもあなたは子供のことではなく犯人 が誰かということを気にしているんです 斎藤ゆかりはピクッと身をふわせた もう彼女の目は僕の方を向いてはいないそ それは突然のことで気が気が同点してたの よ彼女の言葉に同明が口を 挟むそんなはずないでしょ奥さんあなたは 冷静だった声も震えてなかったし会話を 録音したこと自体できすぎなんすよあ 追い詰めてるそしてとどめをさすように 追い打ちをかける奥さんあなたどうして あんなにに落ち着いてたんす か知りません否定する彼女を同明は相 変わらずニヤニヤと笑いながらいぶるそれ は決して見ていて気持ちのいいものでは なかった奥さんこっちには令嬢があるんす よ悪場してくれないんだったらこれから 固く操作するまでです けどななんですってそれじゃあまるで犯人 扱いああなた方まさか私が裕介をそんな風 に思ってですか斎藤ゆかりはようやく自分 の置かれた状況を理解したようだいえ僕 たちだってそうは思いたくはないんです だったらどうし て犯人は未だ何の要求もしてきません僕 たちは犯人の目的を知る必要があるんです だからそのために少しでも多くの事実を 知らなければならないん です僕の言葉に斉藤よかりはしばらく 考え込んだ後冷たい目を開いた わかりましたいおと開き直ったぞ家の中で も何でも好きに調べて ください否定するとばかり思っていたので 彼女の答えは意外だった確かにどうせ何も 見つからないわ勝手にやってさっさと帰っ てちょうだい 本意ではないにせよ主の了承を得た僕と小 さんは2階にある子供部屋を調べていた 誘拐された裕介君が使っていた部屋 だ同苗字にはリビングで斎藤ゆかりに 付き添ってもらって いる彼女が証拠隠滅を図る可能性もある から だそれにしてもあの母親が自分にはまだ 信じられません小さんの頭の中では2年前 に斎藤ゆかりが裕介君を家事の中から 救い出したという事実が美化され離れなく なっているらしいしかしそれもすぐに 明らかになる裕介君と母親の関係を示して いる 証まず思いつくのは裕介君の日記だそれに 裕介君を映した写真も手がかりになるかも しれないさらにもう一歩踏み込んでゆかり さんが裕介君を表現誘拐したあるいは殺害 したことを示唆する証拠も注深く探さねば ならない裕介君の部屋は生前としていた机 の上には消しかす1つ落ちてい ない教科書は棚にきちんと並べられている 引き出しの中も調べてみたが必要以上に 整理されていてまるで生活感がない ああこれが本当に子供の部屋なのだろうか 戸棚を書棚をそざっ眺め回してみる驚いた ことに漫画本の類いは1冊もない参考書鑑 あるいは宮沢健二など文学文学文庫がある だけだクローゼットの中には衣類が折り目 正しく畳まれているえそもそも裕介君はい たのかこれを裕介君本人がやったのだとし たら異常と言ってもいい部屋に存在する1 つ1つが斎藤ゆかりのしつけの厳しさを 物語ってい た小学生ならばおもちゃのぐらい持ってい てもいいはずだアニメのロボットだとか ミニカーだとかテレビゲームだとかそう いったものも見当たらない裕介君は普段 この部屋で何をして何を楽しみに過ごして いたの だろう裕介君の部屋では日記や写真など 目ぼしい証拠は何1つ見つけられなかった [音楽] うん他の部屋も調べてみたがどの部屋も 片付けられておりが住んでいる雰囲気では なかっ たまるで理想の家をかったモデルルームの ような印象だった作られた理想の家庭ふと そんな言葉が頭に浮かんだ住みなれた 我が家に鼻の香りを添え て違う違うリビングに戻るとすでに 落ち着きを取り戻した斎藤ゆかりが冷た 冷めた目でこちらを見つめてきた刑事さん 何か証拠は見つかったかしらいいえまだ です僕は声を抑えながら答えた先輩頑張っ てくださいよ今更間違いでしたなんてな しっすよ同明字がわざとらしく情けない声 を出すリビングに置かれた棚その引き出し の奥にアルバムが入っていた日付はいずれ も5年前左に斎藤ゆかり右側にいるのが元 の旦那さんだろうか そして幼い裕介君が真ん中に移っている3 人とも笑顔だ最近の写真はないんですか僕 は彼女に直接尋ねてみ た仕事が忙しくて写真どころじゃありませ んからでは裕介君と遊びに行ったりという ことはありません裕介もわがままは言わ ない子ですからどこかへ連れて行って なんて言わなかったし母親はそっけなく 答えたいい加減諦めたらどうなんですか私 が介を愛していない証拠なんて初めから あるはずがないんですから あれ ちょっとあれ久保雪怪しいかこれはロップ 間違った か僕が押し黙っていると不思議そうに壁を 眺めるこぐさんが口を開いたお先輩この壁 妙ではありませんかお妙僕はぐさんのす壁 の方に近づいたそこには僕の背の高さほど キャスター付きの本棚が置かれていたが 本棚の後ろに目立たぬように薄い白い布が 貼られていたこのリビングの隣には客間が ありましたよね先輩うんでも客間と リビングの間なんか離れてると思いません かお間取りが見ると確かにリビングから客 の間にもう1部屋あってもおかしくない くらいの距離があるもう1部屋あっても おかしくない おこぐ君まさかそんなこと がしかしイサとゆかの表情には明らかな 変化が見られた目を見開き顔面は蒼白だっ た嫌な予感がしたこの本棚の後ろ壁の 向こう側にとても恐ろしい事実が隠れ隠さ れている気がする こぐさんに目で合図し壁の前の本棚なのを どかしにかかるキャスターがついているの で動かすのは雑作もないややめていや家の 主はものすごい行走でこぐさんの腕を 引っ張った僕は彼女を追求するこの壁の 向こう側に何があるんですか何もないわ だったら止めないでしょうだったら調べ させてもらえますよだから何もないの何も ないのよ 斎藤さん何を隠しているんですか知らない 私は知らない僕が斉藤ゆかりの注意を 引きつけている間に小さんは素早く本棚を 移動させていた壁に不自然な布が貼られて いるのが荒になったその布を上から触って みるとわずかだがガタガタと動いた引き戸 布で隠してあったのだ藤ゆりさんこの奥を 見ても構いませんねさんは震えていた僕 たちと目を合わせようとしない僕はもう 1度だけ確認した構いませんね彼女は何も 答えないもう何も耳に入らないのかもしれ ないこぐさんよろしくお願いします おすこぐさんが帰りで布を剥がしていく 真っ白な布が徐々に剥がされその下から 現れたもの は予想通り引き戸だったおこいつは正規の 大発見すね同明がわざと驚けて言うまさか 隠し部屋とは奥さんの趣味すか凝ってます ねとても笑えない冗談だ僕は遠前にして息 を飲んだこの奥に何があるのかどうしても 最悪のケースを想像してしまういや ちょっとこれはまさか救われないバッド エンドの可能性もバレるはずがないと思っ ていたものが暴露され斎藤ゆの顔色は蒼白 を通り越して真っ白だっ た唇をブルブルとふわせまともに喋れそう にも ないその前に立ったままのこぐさんが救い を求めるように僕を見たきっと自分の手で 開けたくはないのだろう僕はぐれさんの 代わりにとの前に立った答えはこの奥に ある開けます僕はし宣言し た遠開けた僕は淀んだ空気の中に足を 踏み入れた部屋の中は真っ暗だった先輩 これを同明は懐中伝灯を差し出してきた 容易のいいことだまるでこうなることを 見通していたように思える僕は懐中伝灯を 受け取りスイッチを入れたここれは はそれらの文字は壁一面に拙い文字で書き 綴られてい たまるで血で描いたかのような不気味さを 感じさせる僕は絶しつつも部屋に足を 踏み入れその文字を指でなぞってみる血で はなかっ たクレオンみたいすねいつの間に背後にい たのか同明がつまらなさそうに言ったそう いえば昔僕らの祖父ぐらいの時代にはよく いたずらをした子供を塗装に入れて反省さ せるみたいな教育もあったらしいでも今は もう21世紀だなのに こんな先輩ゆかりさんは裕介君にそのぐれ さんはそこでいつと言葉に迷ったかなり 行き過ぎた教育をしていたようではあり ます ね僕はくなく部屋住を懐中伝統で照らして みたがゆ君の姿はなかったうわないのか ただ部屋の真ん中にクレオンが落ちていた 12色クレオンあえ12色のクレオン セットの 箱その中に入っていた赤いクレヨンだけが 非常に短くなって 母親の子供に対する仕はこれでわかった おそらく誘拐事件の発生の後警察が来る ことを考えてこの部屋を隠しておいたの だろうあとは裕介君と誘拐との関連性 だ僕たちが隠された部屋を出ると斎藤 ゆかりに質問をした 斎藤さん裕介君を教育するためにあの部屋 を使っていたんです ねいくらなんでもやりすぎですあの壁に 書かれた言葉をあなたは読みましたか何が 書かれていた の僕は怒りを込めて問い詰めた しかし斎藤ゆかりはめんどくさそうに鼻で 笑っ た自分で産んだ子供にどういう教育を しようと私の勝手 でしょななんて こと小さんは小さんももはや彼女を擁護 するつもりはありない らしい斎藤ゆかりは完全に開き直っていた 開き直った人間が見せる隠された裏の 顔イライラするのよあの子が言うことを 聞かなくって子供なんて作るんじゃなかっ たって毎日後悔してたわ今回の誘拐だっっ て一応警察に知らせたけど別にあんな子 戻ってこなくてもいいのよ吐きしてるよう な口調で言った あれあれ 待ってちょっとおかしく ないまいいや母親ならば誰もが子供を愛し てるそれはもはや幻想なのだろうかえ おかしくない今の 発言ちょっと待っ て今回の誘拐だって一応警察に知らせた けど別にあんな子戻ってこなくてもいいの よって え一応警察に知らせたってことはさ やっぱりさってことでしょってことは犯人 じゃないのか誰 だ よいしょ僕はやりきれない思いになっ たもう気が済んだでしょ帰ってください 斎藤ゆかりはめんどくさそうに手を振っ 彼女が行き過ぎた教育をしていたことは 証明されたが彼女の表現誘拐だと断定する 証拠は何も ないどうするべきだろう斎藤ゆはこの誘拐 事件の犯人なのだろう か斎藤ゆかりは裕君をうまし君を持ってい たということは誘拐をしてもおかしくは ないいやおかしくはないよ ね確かにおかしくないとは 思うでも何かが引っかかってるんだ誘拐の 時の状況を思い出してみるん だもしも母親が犯人だとすると誘拐の状況 で何か気になることはないだろうかえ犯人 からの電話送られてきた犯人からの 電話犯とのを記録した音が気になるまず 犯人の要求を再度考えてみよう最との状態 を再度考えて みよう犯人の要求を再度考えてみよう犯人 はザロの身に1人で来いって言った言った もしこれが最の自作だとすればちょっと変 な要求ではないだろうかそうなんだよな 目的のような単純な理由にすらならんなえ 理由にするならいいしかしなぜこんな意味 不明の要求をする必要があるん他にも気に なる点はあるそれは会話中の斎藤ゆりの 様子だ彼女はとても冷静に対応していた そのせいで僕らは裕介君への愛情を疑った んだでは自作自だと考えるのはどうだろう 自作自もえる対応だいや自作自としては変 だだったらも慌てる演技してもいいよね 確かに変だ自作自演するならもっと模範的 な母親を演じるはずだもしも警察に信じて 欲しいなら必死に息子を心配する演技を するとか普通だろうあんな冷静な対応では 自作自衛にはならないそうなんだ よそれらのことを考えると斎藤ゆりの表現 誘拐の可能性 はあると来たけれどないな [音楽] よしその方針で操作を 進めよう僕は斎藤ゆかりの言葉に従い退散 することにし たどうしたのでありますか先輩あの母親を このままにしておいて良いのですかそうっ すよ2同行できたかもしれないっすよこぐ さんと明寺が口口に批判する事件の確信に 近づきかけているあっさりと退散するのは 確かにおかしいだろういや斉藤ゆかりは なぜ裕介君をあんなこと裕介君にあんな ことをしていたんでしょう僕はふと気に なって疑問を口にしたイライラしたと言っ ておりましたがほぐれさんが不思議そうに 僕の顔を 覗き込むまさか先輩斎藤ゆかりは犯人じゃ ないと同名字はありえないという表情で かぶりを振っ たいやそれはただその理由が漠然としすぎ ている気がするんです彼女はまだ何かを 隠しているんじゃないでしょうか先輩そり は難しく考えすぎってもんすよ同明字が 呆れたように点を 見上げる確かに僕自身考えすぎと思わない でも ないけどもし今回の誘拐事件と斎藤ゆかり の行動に何らかの因果関係が存在するなら 彼女が新犯人だとしても本当の理由を 調べることは事件を起こした同機につがる わけだし決して無駄にはならないと思うん です同明は僕の考えを聞いて苦笑した先輩 は仕事熱心すねまそれより今は彼女が新 犯人であるという物書を見つけることが 先決でしょうねそれに俺としては鬼の存在 がまだ引っかかってましてねうんあそれ ならこういう考え方はできません か今町田市周辺では裕介君をさらったと いう機序の噂が広まっているん ですその噂によると貴女の特徴は人を 見かけると逃げる髪が短いタバコの煙を怖 がるの3点ですそしてある協力者がタバコ の煙を怖がるに注目し助はタバコ煙炎の いずれかに対するトラウマがあるのでは ないかと推測したんです同明はいつになく 興味深そうに話に聞いている僕たちの調べ たところでは2年前に斎藤ゆかりは実家で 実家を家事で失い両親をなくしています そしてその時彼女は命がけで息子の裕介君 を家事の中から救出しているんですよそう なんだよなてことはこの扱いもちょっと おかしくなってくんだよなる え待ってこれさ助け出したのがさ斎藤 ゆかりじゃない疑惑あるんじゃ ないその可能性は ないなるほど先輩は斎藤ゆかりが経験した 家事と機上の弱点に設定を見出そううって わけすね同明の言葉に僕は頷いたしかし 先輩それは無理すね同明はあっさりと否定 した無理なぜです俺さっき先輩たが固く 捜索している間斎藤ゆかりの前でタバコを 吸ったんすよ彼女嫌な顔を1つ見せず灰皿 を出してくれましたよ ああああやはり我々の推測は検討外れだっ たのでありましょうか腹子のために入った うどん屋さんでぐれさんはキうどんを ガツガツと書き込みながらぽつりと つぶやいたああ同名の証言により斎藤 ゆかりがタバコに対してなら変化を見せ なかったことが明らかにだっ たこれは貴女の特徴であるタバコの煙を怖 がるに不合しないそうですね僕たちは貴女 の特徴としてえタバコの煙を小がるばかり にこだわっていましたから優香さんに教え てもらった噂の機上の特徴は全部で3つ ある1つ人を見かけると逃げる2つ髪が 3つタバコの煙を上がる1つ目と2つ目の 点については優香さんも特に考察してい なかったが実はここに何かヒントが隠され ているのかもしれ ない人を見かけると逃げる神が短いですか かなり抽象的な特徴でありますなほぐれ さんの言う通り髪が短いだけで犯人の特徴 を絞り込むのは困難だ人を見かけると 逃げるはやしいことのある人間なら人に 寄ろうとしないのは普通だと思われる しかし先輩女の噂は子供の間で広まって いるのでしょう人を見かけると逃げると いうのは子供を見ても逃げるということで ありましょうか僕はつゆにネギを加え ながら頷い たそれはいい考えかもしれません大人が 相手ならまだしも子供相手に逃げるのは 奇妙ですね うんおすもしかして犯人は人との接触を端 に嫌う人物なのではないでしょうかえ 引きこも りってことぐれさんがきよに面をすり ながら発言するそれじゃ今まで会った人 たちは除外されますねこの際ですから全く 新しい犯人図を考えてみますか僕の提案に 小さんは頷いた子供を見ても逃げてしまう 臆病な犯人でもおかしくありませんか先輩 犯人は裕介君を誘拐したのでしょう矛盾し てのではありませんかうんそうですね矛盾 こそが犯人の特徴であり誘拐の同機に つがっているのかもしれませんまずは人を 見かけると逃げるという点から犯人図を 割り出してみましょうはいはい子供相手で も逃げ出してしまうほどの人を避けている ということは普段できる限り人間と接触し ない生活を送っているはずだま引きこも りってことだよね人間と接触するのが嫌と いうレベルではなく恐れすら抱いている 可能性もある うんそういえば鬼とは元々イという字を 書いて姿の見えない隠れた存在だと優香 さんが言っていた気が する普段人と接触しない犯人ですかそう なると聞き込みから人物を特定するのは 困難を極めるのではありませんかうんぐれ さんが表情をくもらせる悲しいことに最近 は隣人の顔すら知らない人間がほとんど ですからな昔を懐かしむような表情でぐれ さんは嘆い たいやこぐさん生活するためには社会との 関わりを完全に断絶するのは不可能です 食事の調達だってあるし電気や水道だって 使っているはずなんですからゴミだって 集積上に出さなくちゃいけないしお金だっ て必要です山奥で000人みたいな生活を していない限りなん必ずならの手がかりは ありますようん確信があるわけではなかっ たがここで諦めるわけにはいかないので 少々合いに希望的観測を述べ たこぐさん犯人が人との接触を避けている として1番の問題は何だと思いますそれは もちろん小さんはどんぶりに残ったうどん を一気にすった食事に決まってますうん 食べることがなぐれさんにとってはそう だろうしかしぐれさんの言葉は間違いでは ないそうなんだよね人間に限らず生き物は 栄養を摂取しないと生きていけないそれ じゃあデリバリーや通信販売を行っている 店を中心に聞き込みをしてみましょう か先輩手話もを扱っている店もよチェック ですよ僕たちは互いに頷け合うとどんぶり を抱え残った梅雨を飲み干したお本当に そっち系でいいのか 僕た僕らは早速調査を開始し た誘拐現場周辺に通信販売やデリバリーの チラシ察しなどを配っているビを全て ピックアップししらみつぶしに探していく それは気の遠くなるような作業だったが 刑事の仕事っていうのはそういうことの 積み重ねだ聞き込みの条件としてはこうだ 1女性客2毎日のように注文する3受渡し の時に顔や姿を見せないその結果18名の 該当者があったただ3つの条件については 微妙で例えば注文するのが女性でも 受け取れる受け取るのが男性多分夫婦や 家族だと思われるなどが多いうんただ1人 だけデリバリーを直接受け取らずドアの前 に置いておくよう指示する女性がいると いうおっと新しい名前が出てきた女性の 名前は雪村教子 代金などはドアの部に代金の入った袋が ぶら下げてあるらしく皆インター本越しに 話インター本腰にしか話をしたことがない という住所を聞き出し地図で確認してみる と彼女の住んでいるアパートは裕介君が さらわれた公園からそう離れていない場所 にあっ たしかも裕介君の誘拐事件が発生した日 からどの店にも一切オーダが入ってい ないそして さらに宅配便の会社を回っていた小さんが 返済室に飛び込んでくるなり興奮したよう に言っ た誘拐事件の日宅配のドライバーが雪村 教子卓に届け物をしています呼び輪を押し たところ室内から男の子の声がしたそうな ん ですおっと 男の子の声えその証言によりますとこんな 感じだった とねえ誰か来たよ ああだめよゆう ちゃん裕介じゃない出ちゃいけないわどう し てそれはねおえ 新た なるその後2人の2人とも声を潜めて しまったので何と何も聞き取れなくなり ましたそして何度呼び輪を押しても結局誰 も出てこなかったそうですドライバーさん はゆうちゃんという言葉を聞いたんですか 確かに100%確実ではありませんが そんな名前だったと証言しています なるほど調べでは雪村京子が注文するもの は全て1人前1人分だと分かって いるつまり完全な1人暮らしであり普段誰 かと同居している形跡はないむしろ子供 などもいないこれはひょっとすると当たり かもしれない行きましょうこぐさん おす僕とこぐさんは返済室を飛び出すと 彼女の住むアパートに向かっ た木村のアパートは完成な住宅街の中に あったこれもできるだけ人に接触しない ための手立てなのだろうか先輩あそこの 部屋真っ黒のカーテンが小さんが緊張し つつ小声で言う確かに他の部屋は昼間から カーテンを締め切ってはいないでも僕らの 目指す部屋の窓はカーテンを締め切って いる誰もいないのかそれとも誰中で誰か寝 ているのか僕ら足伸ばせ慎重に雪村京子の 部屋へと向かっ た部屋の前に着くと僕らは中の様子を伺っ た中からは何の物音もしない真としまり 返っているどうします先輩僕は迷った裕介 君を救出するために最善の判断を下さ なければならない迷った挙げ句僕は指輪を 鳴らすことにした同明示に相談することに した教皇入することにしたうん うこれじゃないこっちのどっちかじゃ ない同明寺に相談し ましょう僕は同明寺に相談することにした これまで独断先行できたがここは本部と 連携して万全を起すべきだろういやそうだ と思うマジ で携帯に出た同名字は事情を聞くと分かり ましたとりあえず先輩たちで踏み込んで もらえないですかおっとは僕たちだけで僕 は耳を疑ったそっすイ士はまだ会議中でし てどうせ共同操作は無理すから先に 踏み込んで先輩の好きなように調べて情報 を確保してくださいよ出た同明字の提案は 大胆だった大胆すぎるだろ失敗してもそれ は僕たちの責任だから彼に影響はないと 言えばそれまでなどだ が単独行動を余儀なくされた僕たちは一階 にいる大さんに頼んで鍵を貸してもい片 創作を実行することにした令嬢なくて いけんのかいまいいか僕は深呼吸を1つ すると借りてきた鍵を鍵穴に差し込ん だ息を潜めて真っ暗な部屋の中へ一歩 踏み込む物音はしない人の気配もしない しかし油断はできないこぐさんと目で合図 試合靴を抜いで足音を立てないように慎重 に歩く雪村の部屋はワンルームマンション らしくキッチンの奥にスりガラスのドアが 1つ見えるだけだった他の扉はトイレと バスルームだろう僕と小さんはドアの前で 泊まり左右の壁に張り付いて頷きあった 雪村はいるのか裕介君はいるのか頭の中に 地文じ刀がぐるぐると目まぐるしく 回る僕は意を消してそっとドアを開い たる中を覗き込むとカーテンの隙間から わずかに明りが差し込んで部屋の中を 照らしていた慎重に部屋を見回すが誰もい ない雪村も裕介君もこの家にはいないよう だ僕は手探りで部屋のスイッチを探し当て 明かりをつけ たうえ何ぐれさんがうめき声をあげた何か 恐ろしいものを見た時のような恐怖を伴う うめき声 はあ眩しいほどの照明に照らし出された 室内は異様な雰囲気に満ちてい たそれはまるで少女の部屋のようだっ た花柄の壁紙ピンク色のカーテン部屋の隅 に置かれたパソコンのモニターやテレビを 追いかすようにレース時の飾りのがかけ られてい た誘派が立てこもる部屋を思い浮かべて 踏み込んだ僕たちにとってそれは思いがけ ないものだった決して怖いものではない はずなのにそのギャップが切を冷たくさせ た僕は裕介君の手がかりを探しているうち にあることに気がついたここには女性の 部屋ならあって当然のものがないのだそれ は鏡だ化粧品 だえでもこの写真の中どっちもないけど 鏡か なそうだこの部屋には鏡がないんですよ1 枚 も 鏡僕の独り言をこぐさんが軽減そうに 聞き返したえ女性の暮らしている部屋だっ たら大償様々な鏡が置かれているはずです だけどこの部屋には姿どか小さな手鏡すら 置いていませんぐれさんが確認の部屋の中 をなく 探す先輩のおっしゃる通りでしたなんと 洗面台の鏡まで取り外されておりました いや2位で外すのおかしいねぐれさんあれ を見てくださいパソコンのモニターに布が かけられていますそれは自分の姿が 映り込むのを嫌ったからじゃないん でしょう かむうそこまで徹底して鏡を嫌ったという わけですか えそしてこれは女の特徴である人を 見かけると逃げるに合致します先輩は雪村 が女だとお考えなのですかぐれさんは青い 顔をしてキョロキョロしているまだ断定は できませんしかし有力な被疑者であること には間違いない でしょうただ証拠が足りないんだよなにし て も僕はりの確保するためにパソコンに 近づいたそれも見るのでありますかええ 雪村教にとってパソコンは必需品だった でしょうから家から出ない生活するために インターネットで生活物資を通信販売で 購入した可能性が高い ですこれを調べれば彼女の生活が少しは 分かるかもしれない僕はパソコンの電源を 入れ [音楽] た静かな部屋に動音が響くと から画面が流れ始めたインターネットを ついで雪村子が過去にどんなホームページ を閲覧していたのかチェックして [音楽] みる予想していた通り通信販売のサイトが ほとんどだったこのパソコンも操作本部が 到着したら丸ごと集されるだろう今僕らの 手にあるうちに情報を集めておかなければ うん僕は使ったファイルというを選んで 雪村子が最近まで使用したデータを チェックし たなん だい ダイアリー 日記僕の心臓が激しく反応した日記 だ雪村京子はパソコンを使って日記を描い ていたんだ僕は額に流れた汗を拭い1番 古い日記を選択した 何月8日カウンセラーから日記をつけろと 言われた自分を客観的に見つめなすためだ そうだこれでこの死にたくてたまらない 気持ちが薄らぐのだろうか誰にも会いたく ないという気持ちがやわらぐというの だろうか薄らぐとは思えない誰も信じられ ないそんな自分がたまらなく嫌だ客観的に 見つめたって改めてそう思うだけに決まっ ている吐き気がする9日書くことがない まだ2日目なのに書くことがない1日中家 にいるのだから当たり前だただ生きている だけの生活違うただ死んでいないだけの 生活10日黒いカーテンをかけているから 外の景色は見えない声を出した誰にも届か ない叫びを誰にも聞いてえ誰にも聞き届け られない叫びはなかったのと同じだ私 なんていないのも同じ声を出したのは久し ぶりだった しばらくは変わり映えのしない文章が続い たが翌月に入って変化が見られたその日記 はこう始まっていたあの子に出会った僕は 引き込まれるように日記を読み進めてみ た17日あの子に出会った人と面と向かっ て話をしたのは何年ぶりだろう カウンセラーともとも電話でしか話してい ないからもう2年になるだろうか少しだけ あの子と話をした楽しかったこんなに 楽しかったのは久しぶりだああ何から書け ばいいんだろうものすごく興奮して いる出会いから描こう忘れないために 出会ったのは河原だ私は死にたくなって家 を出た乳水自殺するつもりだった私は一度 豪華に焼かれた焼かれかけた人間だだから 死ぬ時はたくさんの水に包まれたかった 死ぬのは怖くないそんなものは人のエゴの 恐ろしさに比べればどういうことはない 昼間に外に出たのは久しぶりだった フラフラと何かに導かれるように私は川へ と向かった川の水は冷たくて気持ちが 良かった何もかも洗い流してくれるような 気がした中ほどまで歩いた時不に手をつま れた危ないよ何をしているのってあの子が 手を掴んだ死なせてほしい私はそう言った のだけれどあの子はとても強い力で私を騎 の方へと引っ張ったあなたには関係ないと 私は手を振り払おうとしたでもあの子は 関係あるって言った僕の大好きな場所で誰 かが死ぬなんて嫌だって言っ ああ私は彼の思いがけないほど強い力に 引きずられ騎士へと上がった本当なら 焼け死ぬはずだったのだから待って焼け死 ぬってことはは さ家事は関係あるのか いまいっ かここで死んでも同じそう言うとあの子は 少し驚いてシャツをまくり上げて自分の 背中を見せたそこには目を背けたくなる ほどの火傷の跡があった僕も同じだよ彼は そう言った涙が溢れてきたなぜだかわから なかったあの子はオロオロしていたけれど 反価値で私の涙を拭ってくれた胸が痛かっ た痛いほどに胸が締めつけられるような 思いだったのだそこに至ってようやく私は あの子のこと恐れていない自分に気づいた あの子は辛いことがあると河に来るそうだ 何があったのか聞いたけれど教えてはくれ なかったその代わりにこの河が父親との 思い出の場所なのだと教えてくれた私は 死ななくてよたと思った今日はあの子の 思い出の場所を私の死で汚すところだった のだ今まで自殺に失敗した時は死に底なっ た死なせてもらえなかったという思い ばかりが強かったけれど今日は心底死な なくて良かったと思ったこんな風に思った のは初めてだったあの子との時間はあっと いう間に過ぎ去っていった私は帰り自を 始めるあの子にまるで発した娘みたいに 恐る恐る声をかけたまた会えるかな声が 震えたそれを悟られるのはさえはかられて 必死に平成をよった拒絶されるのが怖かっ たこの奇跡のような出会いが今日だけで 終わってしまうことがたまらなく 恐ろしかっ ただから本当はそんなこと聞きたくなかっ た2度と来ないって言われたら私はもう 生きていく気力を取り戻せないだろうでも また明日ここへ来る 胸が震えた小さくなっていくあの子の影を 見つめながら私は早く明日になればいいと 祈ってい たひょっとしてこれが生きているという ことなのかもしれないと思った今までの 死んでいないという状態ではない生きて いるという状態明日が恋しいと思う気持ち そうそれって大事なんだよね明日のことを 考えることが生きることにつがるよねいい よみんな明日のおやつ考えてこう明日 食べる美味しいもののこと考えてこうぜ 先輩おと小さんの声で僕は我に帰った慌て て振り向くと小さんが白手袋をはめ立てで 何かをつみあげているうんこれを見て くださいおおそれは教科書だったそこに 書かれている名前はおっと2年2組斎藤 裕介向こうの部屋にランドセルが置いて あってその中にこれが間違いないです犯人 は雪村子です僕は同明に電話をしこの部屋 の片創作を行ってもらうよう手配したまも なく本部の捜査員や監視が大勢この部屋に 詰めかけることになるだろう逆に言えば これでこの部屋は捜査本部の手に渡り僕ら が調査することはできなく なるそこで僕は罪と知りながら雪村子の 日記をコピーして持ち出すことにしたそれ は真面目な小さんは一瞬僕を止めようか どうどうしようか迷う風だった責任は僕が 持ちます日記のデータをコピーし終えると 僕たちは足早に雪村教子の家を後にし た雪村の家を出た僕たちは変室を戻ること にした日は傾き始めていたが捜査の手を 休めるわけにはいかないそれに木村子の 日記が気になって仕方がない早く続きを 読まなけれ ばガラっと話が変わったねありんちゃん いいね明日は華麗にしよう大事大事そう いうの大事だよ明日何美味しいもん 食べようかって考えるのいいよね僕は早速 自分のパソコンを立ち上げコピーした日記 を読むことにしたロップは明日アイスクリ を食べる警部に操作状況の報告をしようと したがソファーで安らかに死んでる死ん でるそうソファーで安らかに眠っていたの で死ん でる やばい犬とラコは死んでいるぞそのまま 放置しておいたこぐさんこの日記を読めば 雪村教子の人物像を知ることができそして 事件解決の糸口を見つけることができるか もしれません僕の言葉にぐれさんは神妙な 持ちで頷いたそして大きく新新呼吸をして から僕は日記の続きを読み始め たあ18日約束の時間は午後だったのに私 は待ちきれなくて朝目覚めるなり河へ行っ てしまったもうルルじゃんもし来てくれ なかったらどうしようあの子は約束を破ら ないなぜかそんな気がして待ち続けた そしてあの子は来てくれた私の姿を 見つけると笑顔で手を振ってくれたそれ だけで涙が出たあの子がまたどこかいたい のと心配してくれてそんな優しさに ますます涙が止まらなくなった泣き虫だ ねってあの子は笑ったあの子と話している とすぐに時間が経ってしまう私は話題を 持っていないからあの子の話を聞いて ばかりだったあの子は友達のこととか好き なゲームのこととか自分のことをいっぱい 話してくれたそれなのに私は何も話すこと がなかった自分が嫌になったあの子に つまらないやだって思われたかもしれない そうしたらどうしようだとしたらどう しよう 怖い19日インターネットであの子の好き なものを一生懸命勉強した徹夜なんて久し ぶりだったや恋する乙女じゃん今まで自分 が接したこともないいつのものをとにかく 頭の中に詰め込んだまるで学生の頃テスト 前にけした時みたい寝不足のまま約束の 時間に河に行くとあの子はもう来ていて またあったねって笑ってくれた私は一生 懸命話したあの子の気に入ること好きな ことを話したすごく喜んでくれたでもあの 子を騙しているような気がして胸がいたん だ今の私はあの子だけが着になりつつある あの子のためなら私はどんなことでもする だろう20日今日は雨でしかも土曜日だっ たあの子がいつもの河にいるかどうか不安 で不安で朝から落ち着きが落ち着かなかっ た我慢できなくなって昼頃に河に行ったら あの子は傘を刺してポツンと立っていた 濡れて風を引くといけないからと家に招い た服が濡れていたので乾かしてあげようと 思ったら激しく拒絶されたえどうした私は 混乱してどうしたらいいのか分からなく なった必死に謝ったあの子はもういいよっ て許してくれたでも私は見てしまった ズボンを履いたあの子の足わずかに覗いた 肌その肌にいくつもの青があったこと [音楽] あこれはDV かどうしたのって聞いても悲しそうな顔を するだけであの子は答えてくれなかった 私たちはゲームをして遊ん だあの子は普段あまりゲームができないと 言っていたが物覚えが良くてすぐに上手に なった私なんか下手くそで全く相手になら なかったごめんね私なんかとゲームをして もちっとも面白くなかったよねでもあの子 は私のこと下手くそだなって笑いながら 真剣に遊び方を教えてくれたあの子はいつ も私に気を使ってくれるもっとわがままを 言ってもいいのにそう思うのは私の わがままかもしれ ない明日は日曜日彼は来れないらしいそう 聞いただけですごく落ち込んだまた月曜日 に遊びに来るよってあの子は言ってくれた けど1日会えないのが辛いとても辛いあの 子のいない生活が早くも考えられなくなっ てきているなぜこれほどまでにあの子に 依存するようになってしまったの だろう21日に今日は 日曜日彼は来ない日曜日はいつも事情が あって遊びに行くこともできないそうだ どうして私よりも大切なことなのでも怖く て聞けなかったまでも子供だから子供だ からさそれを聞いてしまったら私は嫌な女 になってしまうそうだね我慢することも 大事だよ24日あの子は火傷のことについ て少しだけ話してくれた火傷は背中全体に 及び痛々しくて見ていられなかったけど なぜかあの子は誇らしげだった辛くないの という私の質問にあの子は首を振ったこの 火傷は愛情の証なんだよそう言ってあの子 は嬉しそうに笑ったちょっと歪ん でる28日今日は日曜日だというのにあの 子が来てくれた夕方もう日が暮れそうに なった時に私の家に遊びに来てくれた今日 は来られないはずなのに私は嬉しくて 嬉しくてまた泣いてしまったえ夜遅くまで あの子はいてくれた私はあの子のために 夕食を作りご馳走した誰かのために料理を 作るなんて何年ぶり だろうあの子の喜ぶ顔が見たくてワクワク しながら料理をしたあの子は喜んでくれた けどちょっと気合いを入れすぎてしまった 量が多かったみたい少し前までは夜が 訪れるたびに私は泣きとしそうなほどに 寂しくて辛くて死にたくなっていたものだ でも今日はあの子がいてくれた私は孤独 じゃないあの子と夜の町を歩いた私は幸せ だったうんわそうだ ねなんか誰かがいてくれるってものすごい 力になるよ [音楽] ね29日彼が来ない昨日約束したのにどう したんだろう何かあったのだろうか不安で 不安で河に行こうかとも思ったけどこの家 を出ていってもし行き違いになったらそう 思って1日中部屋で待っていたのにああ どうして来てくれないの30日今日も来 ない不安と絶望で昨日の夜は眠れなかった あの子の声が聞きたい あえ31日どうしてもう飽きたのやっぱり 私といてもつまらなかったのあの子が来 なくなって68時間が過ぎたその間一睡も していないもうあの子なしの生活なんて 考えられないああ依存している孤独が こんなにも辛いものなんだなんてもはや 1人で過ごすことに耐えられないどうして 来てくれないの何があったの生きるのが また辛くなってき たついたち今日もあの子は来ないどうして なの2 日あの子が来たまた私のとに戻ってきて くれたでも彼はひどくやれていたこの4 日間です痩せてしまったみたい私の顔を 見るなりごめんねと言った粘り強く説得し て一体何があったのか聞いてみたでも彼は 教えてくれないきっと親だ親があの子を 拘束しているん だかわいそうにあの子の手は傷だらけだっ た爪の間に真っ赤なものがこびりついてい てどれだけ洗っても取れなかったクレヨン かこれほどまでにあの子をやれさせる なんてこれほどまでにひどい仕打ちをする なんて許せない何度かしなけれ [音楽] ば3日あの子との散歩もう何度目だろうお 互いに手をついで夜の街を歩くただでさえ 外出するのが辛かった私にとってこんな風 に出歩くのは奇跡のような気分だったあの 子はお昼も散歩しようと言い出した肌白い よって心配してくれたのだその言葉が 嬉しくて私は泣いてしまっ た4日ああ成長している私は太陽の光を 久々に浴びたあの子がわざわざお昼にやお 昼頃にやってきて一緒に散歩した他人に 怯えビクビクと震える私と手をついであの 子は平然としていたそれどころか楽しそう にいつもと変らず私と話をしてくれたあの 河で太陽の恵みを感じ涼しい風を頬に当て てこんなに爽やかな気分になれたのは 生まれて初めてだったあの子は私を人間に 戻して [音楽] くれる ああ今日の私は口口数が少なかっねごめん ね私は陽光に照らされた街を歩きながら 泣きたくて方なかったんだよずっと泣くの 我慢してたのまた泣き虫だねって言われ ちゃうねでもすごく嬉しかったんだよ私は あなたのためなら何だってするあなたの 幸せのためなら全てを犠牲にできる私に とってあなたが 全てしっかり依存している うむむむ むむむいつかまさか信じられないあの子の 親なぜ今まで聞かなかったのだろう名前 忘れることなどできない私の私のあの女 [音楽] え私はもう1人じゃないあの女にあの子は ふさわしくない 私の子はあ違うあの子は私のもの気づいた ち何ちっ てちって 何ち ってチョコレートしか思い浮かばないよ ロップ はあの子は私の うわずっと一緒ずっと一緒 [音楽] ズズズゾンビになったかば日記だった日記 はそこで終わっていた読み終えた僕は 大きく息をつい た先輩雪村の日記にあるあのことは裕介君 のことなのでしょうかええ内容からも多分 日記から読み取れる雪村の感情は女の女に はほど遠いむしろ初恋をした少女のような 象だ思い余って無理神獣でも図らない限り 裕介君の安全は保証されていると言って いいその点については少し安心した小さん は続けるそして日記にあるあの女というの は斎藤ゆかりのことですね多分ということ は雪村教子は斎藤ゆかりを知っていると いうことになりますそうなんだよななんだ 何の関係があるんだ2人はその通りだでは その逆はどうだろう斎藤も雪村を知って いるのではないだろうか確かに確かに そしてそこにつがるザクロの実いやでもさ これがさ雪村が犯人だとしたら雪村が ザクロの身に誘導して るってことだよねてことは さザクロの実っていうことはイコール マタニティクリニックだからマタニティ クリニックでなんかあったの か えマタニティクリニックの結果が変わる 可能性もある かザクロの身が違うことに差し可能性も ある かまそこに事件の鍵があると睨んで僕と ぐれさんは斎藤権に向かうとし たおっとしかし僕らは地下5階の廊下に出 たところで見知った顔に足止めされること になったおっと先輩どこへ行くんすかドミ おじさんこそどうしてこんなところに今 急いでるんですけど変室って本当に地下 誤解にあるんすねするとあの噂も本当なの かな同明は僕の話が聞こえていないように とぼけて見せ たどじさんこれから斎藤ゆりにあって雪村 子について知っているか聞きに行くです すいませんが後にしてください釣れないな でも今は斎藤に行かない方がいいっすよ どうしてだ小さんが身を乗り出してすごむ しかし同苗字はすることなくにやけている まさかあいつがいるんじゃないおっと今日 の捜査会議で再にかなりの数の捜査員を 送りこむ送り込むことにしたんすよなんで 今更それが実にインナ士らしい考えでして ねAの隠し部屋の件もありますんで一応 斎藤ゆかりの監視が含まれているんす よそれにもし事件が解決しなかった時操作 員を大量に投入しておけば全力を尽くし たって言い訳が立ちますからねななんだと ぐれさんが唾を飛ばして怒りくるそんな今 から失敗した時の言い訳のために動く なんてそれがイナミ警視ってやつなんすよ あの人にとっては自分の地位の地位と保が 最優先なんすくやってらんないいっすよ 同明の言う通りだそんな人間が同じ警察の しかも上層部にいるなんて許し がたい先輩気持ちは分かりますが今を抑え てください斎藤ゆかりに話を聞くチャンス はなんとか作りますからそれまでどうか 確かに雪村京子の日記を僕らが読んだこと は極秘なのだイ士にそれを言うわけには いかないもしも日記を読んだことがとめ られ下手をすると僕は処罰されるそうなっ たら完全に捜査の道を打ち切られてしまう それだけは避けたかった僕たちは同名字の 再3の説得もあってしぶしぶ再統計の訪問 を伸ばすことにしたまあ安全は確保され てる感じはするもん ね 翌朝僕は携帯の着信音で朝を迎えた はいもしもし先輩ど苗字です雪村の部屋 からいいもんが見つかったんすよ同明電話 は同名字からだった何やら興奮している 様子だいいもん何が見つかったんですか お札です例の鬼の文字が書かれたやつです これでもう犯人は確定すね同明はさらに 続けたそれとお札の裏に発行された場所が 書いてあるんすよ先輩興味あるんじゃない すか当然だ雪村教子の足取りを掴む絶好の 情報じゃないか場所はどこなん です僕は同明の住所を手帳に書きとめると 早速調査に向かうことにし た電話を切った後すぐに小さんに連絡した その後どうしようか迷ったが一応優香さん にも電話した鬼についてはやはり優香さん の知識が必要になるかもしれない僕は急い で出かける用意を済ませると家を飛び出し た鬼のお札鬼を祭っ てる道中こぐさんの車の中で僕はずっと 考え続けてい た斎藤ゆかりの家に送られたファックス そこらにそこに書かれた角のない鬼の文字 あれには何か大きな意味があるに違い ない雪村教子はあのメッセージを送ること で斎藤ゆかりに何を伝えたかったのだろう かおめえは鬼だよってことにいたのかった のかな同名字から聞いた住所を頼りに車を 走らせて2時間意外と遠いなようやく問題 の場所に到着した [音楽] それなりに歴史があるらしくコケした鳥居 が僕たちを出迎えてくれる鳥居がある ところを見ると神社のよう だ先輩もしかしてここに雪村と裕介君が どうでしょうかお札が見つかってしまえば すぐにバレてしまう場所ですからねそれに 人の出入りだってそれなりにあるはずです 人質と一緒に隠れるような場所とは思え ないなと優香さんも 言う小さんはむっとして素人は口を挟むだ と小声で呟いたうつはちっちえなうん優香 さんの言う通り確かにここに隠れている ことはないと思うけれど僕はもう1回辺り を見回したああ鬼がついてくんね岸母神を 祭る登りがいくつも風にはためいて いるこれはまだ想像ですけれど鬼のお札に は何らかのメッセージが含まれているん じゃないでしょう か雪村はそれを伝えるためにわざわざ ぞめいたお札をファックスしたん ですこの神社には雪村のメッセージ おそらくは同機を示す何かがあるはずなん ですなるほど それではまずお札の意味を知る意味があり 必要がありますな早速奥へ行ってかさんに 話を聞いてみましょう 木々に囲まれた細い参道を抜けると小火に 照らされた古い社が見え た神社特有の性質とでも言いたくなるよう なひんやりとした空気が僕たちを 包むほら六郎君これを見て優香さんは石段 を駆け上がり社の中を指さした あザクロの身キシ 母神あザクロの実の意味が変わるのかな これでもしかする とそこには優しげな笑を浮かべる女性の像 が佇んでいたそしてその像の台座には しっかりと名前が掘り込まれていた騎母神 あ点がない 騎母神これが騎士母神ですかこぐさんが 薄ら寒そうに身を 抱える騎もか正確には母人じゃなくてきも 人読み方を正しながらゆかさんは興味深 そうに木人像を 眺めるへええ人の鬼の字も角がないのねゆ さんが像に向かってを構える何をしておる 突然背子から声をかけられたまね社の中は 勝手に写真を撮っちゃだめですからね体に 似合わぬかん高い声をあげてこぐさんが 飛び上がったなんだよゆかちゃんかと思っ たじゃんか違っ た振り返ると石段の下で老人がこちらを見 ている短く張り込んだ白髪まじりの頭顔に 刻まれたが 年輪を感じ させる人の良い温和な顔に少しアドした どうやらそれほど怒っているわけではなさ そうだ僕は老人に尋ね たあのこちらの神社の方ですかいいや違う 老人はゆっくり首を横に振った老人は ぶっきらぼうつつ石段を上がってくるでは 神主さんのいらっしゃる場所をご存知です か おらん短く答えると同時に老人は僕らの 正面に立った神主さんがいないおるっすと いうことですか違うここに神主はおらんと 言っておるのじゃおどういうことだこの 老人の言ってることはさっぱり意味が わからない失礼だが何のようで来たのかね 僕たちの顔を覗き込むように老人が尋ねて きたあこれは失礼しま僕と小さんは警察長 を取り出したすると老人は少しだけ意外 そうな表情を見せた警察の方かここへは何 しに来なさったえ少し調べたいことがあり まして何を知りたいのかねわしに答え られることならご協力しようここはわしは ここの住職じゃあってことは神社じゃなく てジなんだな 老人の顔のシがにまと崩れた十色という ことはここはお寺なんですかうむ鬼なき寺 という木人と聞くとどうしても神社と思わ れるよじゃがな仏法の守護者なのに神と いう文字がついているせいかのうん僕も てっきり神社だと思い込んでいただって 神社って書いてあったからさでも確かにお 寺だ納得できない顔のぐれさんが住職に 質問 じゃあ入口にある鳥居は何なのであります かお寺なのに鳥居があるなんて変ではない です かああれはな 元々ここのチスであってんのか なだったものじゃよ珍珠か珍珠こぐさんが 妙に高い声をあげたそう者珍珠というのは な人を守護する目的で経の近くに立てられ た神社のことだよ うん新物集合のことですね優香さんの口 から聞き慣れない言葉が紡が れるそうじゃ親仏根とも言う昔はそういう ことがあったんじゃよ反対に神社に付属し て置かれた寺院として神宮寺というものが あったりもした へえ源という言葉を聞いたことはないかな 仏様や菩薩様が人々を救うために神に姿を 変えて現れることなんじゃご法人と言って 神を守る仏もおる おおうんなんだか神様を守ったり守られ たりと結構大変なものですなこぐさんは変 なところに関心して いるもちろん明治の新物分離以来神宮寺や 珍珠は廃止されてどちらかに統一されたの じゃがな へえ新聞ちょっとさちょっと色々調べても いいデータベース [音楽] うんと神宮 寺え物集合の先駆けとして者に付属して おかれた寺その出現は奈良時代まで遡り その多くは都子周辺まででなく地方に混流 された都子を中心として広まった仏教も 当初は地方への影響が薄く地方の仏教化を 押し進めるために神々の後ろたてとして あるいは神々のが仏の力を借りる形として 神宮寺が混流されていたと見られているで 神宮さんって名前あるよ ね寺は明治に入り新物分離がなされたこと によって絶対あるいは人として混流独立し 現像するものは [音楽] ない うんとロプはね分離がみただあこれ ね新物集合神物根仏教の伝と境家により それまでの対象であった多くの神々と仏教 の間で融合調和が行われた現象を言仏法が 神々の手助けをするという目的で神社に 立てられた神宮寺や神々が仏法を守護する という目的で立てられた珍珠の出現に 始まり次々次第に仏教と信道は融合を進め ていった神々は菩薩合を送られ仏法の守護 者として姿を変えまた仏教の神々も新道の 神としてこのように姿を表すようになった う大黒典を大国主の命であるとしたり大日 如来をアマテラス大御神と同一したりする ようになったのもこの新物集合の影響で あるああこれ分かりやすい ね言うよねこっちの読み方だとこっち みたいな さまた仏教と震度が融合することにより神 も仏も の指示を受けるようになり人行事も次第に 姿を変えその祭り方も多彩になっていた こうした様々な風習を取り入れていくと いう日本特有の宗教感が育まれていること になったのであるそういう意味ではさその 宗教がさふわっとしてる日本の本当元なん だろう ねブリンバンバン みたいあったこれ だ1868年に明治政府の号令とともに 行われた新物集合の廃止有明治政府の 再生一致の政策に基づきそれまで融合を 果たしていた日本古来の震動と仏教を はっきりと区別させる目的で行われたその 結果人や仏具などを破壊する廃物希釈運動 が起こりまた各地にあった神宮寺は廃止 あるいは人員として独立することになった ちょっとそんな深くはなかった かだからあれは一応敷地内にあるという だけで全くの別物ここは歴史とした寺で わしは住職というわけじゃお分かりかな ふんふん ふん住職はそこまで言うと改めて僕を顔を 見直したそれで何を気になりたいのかなお 若いのああはいこちらのお寺で鬼の文字の お札を作られていると聞いたですが頭に角 のないあ作っておるともそれがどうかした のか な僕は差し障りのない範囲で事情を説明し た住職はことが誘拐に関わっていると 分かると姿勢をたし たそうか誘拐とは罪深いことじゃの住職は 悲しそうにため息を吐い た教えてくださいごあの鬼の文字には一体 どんな意味があるんです かのいつも二住職はしばらく何かを考えて いたがやがて重々しく口を開いたそれを 説明するためには岸人について語らねば ならんなお時間はよろしいかな僕たちは 黙って頷いたそれを確認すると住職は しゃがれた声でゆっくりと木母人について 語り始め たキボ人は子だからと子育ての神様として 日本では知られておるが元はバラモン神話 に登場するインドの神で ハリティスとの間に500人もの子供のを 設けていたんだよその辺りがこだからの神 と言われる遊園なのじゃふふんふんふ 500人っていうのがすごいわよね私だっ たら顔も覚えられないわ優香さんの言葉に 住職は微笑んだじゃが木人はとても小煩悩 で500人全員をそれはそれは愛していた そうじゃええそれじゃいい神様なんですね 僕は率直な感想を述べたところがそうでも ない木母人はその500人の子供を養う ために人間の子供をさらって食べていたん じゃおっと人間の子供を恐ろしい光景を 想像したのだろうぐれさんが口を塞ぎ ながら眉を潜めて [音楽] いる我が子のためなら人間の子供など取る に足らないというわけだだが我が子を食わ れた人間たちは悲観に暮れる悩み苦しんだ 末に人間たちはお釈迦様にすがったのじゃ そこで一系を暗示たお釈迦様は特に木母人 が愛していた末の子供を隠してしまった士 おっと誘拐したってこと騎母人は気も狂わ んばかりに探し回るしかしどうやっても 見つからない悲しみ嘆き苦しみ抜いた人は とうとお釈迦様に助けを求めたんじゃそこ でお釈迦様はおっしゃった子供を失うのは 大変な苦しみだろう500人もの子供が いるお前でもそれほどに悲しいのだ数人の 子しかもたぬ人間が子供を失ったらその 苦しみはいかほどであろうか神と人の間に 我が子を愛する気持ちにさとないのだとな お釈迦様は人に子供を返したその後お釈迦 様の教え受けた人はしこうして神社に祀ら れるような子供を守る神となったわけだ これが人の伝説じ住職は語りを得大きく息 を吐い た僕は再び社の中に祀られている人の像を 見 たの身抱えてるんだよななるほど に満た表情をしていると 思う元々は悪心であった人がお釈迦様の 法力と説法によって開進し全身へと 生まれ変わるこの物語は特に日本人のに 感動をもたらし広く民間に浸透しやがて 信仰の対象になっていったんじゃろう日連 では人は仏法の守護者と位置付けられて おる の守護者としての木人は右手にザクロを 持ち左手に赤ん坊を抱いた姿で描かれる ことが多い僕の体内をまるで電流が走った かのような衝撃が貫いた ザクロザクのみ1人で 来いそうだあの脅迫電話少しずつ事件の 本質が見えてきたような気が する僕は質問を続けたザクロにはどのよう な意味があるんですか ザクロはな人肉の味がするんじゃろへえ ええこぐさんが大きく散歩交代し たはははまあこれはお釈迦様が言ったこと じゃがなお釈迦様に諭されて返信した時に 木人はザクロの身を渡されたんだもしも また人を食べたくなったら代わりに人肉の 味がするザクロの実を食べて子供がいなく なった時の苦しみを思い出すが良いとと 言ってなへえ優香さんは少し青い顔をして 肩をふわせたオカルトは得意でもこういっ た生々しい話は苦手なよう だあの本当に人肉の味がするんですか優香 さんが恐る恐る尋ねる住職は悪笑いながら 首をひねったさてなわしは人肉を食べた ことがないからのそう言うと住職は愉快 そうに声をあげて笑ったじゃあ鬼の文字は の意味はどうして頭の点を取っているの でしょうか僕は本来の質問に話を戻したあ それを聞きたかったんじゃな人間の子供を 食っていたキシ人は文字通り鬼だっただが お釈迦様の教えを受けたキシ人は鬼では なく子供を愛する神となったそれを表す ために角を表す鬼の字の頭についている点 を取ったんじゃはーん そっかやっぱりあの点は角を表していたの ねほらロプロ君私の推理通りでしょ優香 さんが推理が的中して大喜び する住職を話を住職の話を聞いていく中で 事件の大枠が おげんて全てを聞き終えた時僕の中で確信 めいたものが芽生えてい た雪村教子が斎藤ゆかりにファックスを 送りつけた理由 鬼の文字に込められたメッセージそして 裕介君の誘拐の同機僕の中では散り散りに なっていたピースが1つにまとまるとして い た犯人はまず間違いなく雪村教子だだが 誘拐の同機は何だろうか彼女がかけてきた 脅迫電話を思い出してみよう雪村この要求 はなんだか身しきザクロの身に1人でいく ことこれ さ斉藤ゆを呼び出そうとした雪村教子 どんな糸があるだろう ああそれを解く鍵は何だろうか鬼の文字の ファックス雪村教子の日記 うん鬼 字のファックスファックスの文字は鬼人を 表している人とはどういうものだった子供 に害をなす危険な鬼子供を守る守護 [音楽] 者子供を守る 守護 者元は子供を食らう鬼だったが会心して 守るようになった人それを意味する ファックスにはどういう意味が雪村教子の 日記を思い出してみようあの日記には裕介 君への思いとそしてあの女という人物への 憎しみが書かれていたあの女というのは 斎藤ゆかりなのかそうだと思う違うといや そうだと思うということは日記の内容を 信じる ならの同ゆから介君を奪い自分のにする ゆりのひどい打ちから裕介君を救うゆかり を困らせてやろうと思った [音楽] うんこれまずこれだよなそうだ多分裕介君 を救おうとしているただしそれだけなら 脅迫電話でサトゆりを呼び出したりしない そうなんだよねでも呼び出すってことは 回心させようとしてるんだよなって思い たいんだけどだめかいそれか差し違えよう としてる裕介君を連れてどこへかへ逃げて しまえば住むことなのそうなの雪村教子に はあくまでも斎藤ゆかりに伝えたい メッセージが あるそれを示すのは ザックロの身に来いという 言葉文字を示す鬼の [音楽] 文字ザクロの身に来いて いううんこっちかな鬼の文字か な子供を食らう鬼から回心して守護者 守護者となった騎士文字つまり雪村教ゆ君 を救うため斎藤ゆにこう言いたいのでは人 のように 君は自分が守る字のように心して裕介君を 愛してほしいそれしかない雪村教子は裕介 君の幸せのためだけに今回の反抗に及んだ のだそしてこう言いたいんだ自分の子を 愛せ と優香さんは鬼なき寺での聞き込みを終え てから別行動を取ることにした何でも他に 調べたいことがあるらしいがあまり無茶を しないで欲しいものだ ザクロの実が違う方向に行っちゃったな まあまあまあまあ まあい探したんすよ先輩新たな情報を得て 警視長に戻った僕たちを同明じが出迎えた 何か動きがあったんですか斎藤機に電話が かかってきたんすよおっとその言葉にこぐ さんが身を乗り出す雪村からかいや裕介君 本人からす同明がにやりと笑ったえ僕らは 一斉に声をあげたちょうど1時間ぐらい前 ですたった一言だけママ助けてママ僕ママ と一緒にいたいよとそれだけでしたああ 良かったとにかく裕介君の無事だけは確認 できたんだこれはき尾と言っていい ふふ先輩その電話は裕介君が犯人に隠れて 自力で電話したのではありませんかこぐ さんの意見に同名が口を 挟む捜査本部もそう考えてるみたいですね 委士は木村教子全国に指名手配するつもり です よ指名 手配僕は慌てた雪村教子の望みが斎藤ゆを 呼び出し会心させることだとすると公開 操作に踏み切るのは彼女の神経を魚でする 雪村京子は裕介君を連れて逃走してしまう かもしれないいや逃げるならいいが最悪の 場合同明字は僕の顔を見てなんかを差した ようだ どうですイ警視のところへ行きますか彼は 面白がる面白がるように僕の顔を覗き込ん だ同名じさん案内してくださいイ警視に 会いますこうなったらやるしか ない行けるのか [音楽] い大丈夫なのかい [音楽] 斎藤家の今にはイ兵士と数人の総裁そして 斎藤ゆかりがい ただから公開捜査に踏み切ると言っている だろうが報道協定は明日の長官から解除だ 記者会見は午後10時から開くと伝えて おけイ士はいらついたように部下たちに 次々と指示を飛ばしていたイ士僕が 呼びかけるとイ士はさらにイラついた様子 で睨みつけてきた なんだお前たちは2度と顔を見せるなと 言っただろうが公開操作はやめるべきです バカバカしいお前そんな攻殻処分になり たいのかイけしどうか聞いてください ゆかりさんもお願いします僕の言葉に ゆかりさんは戸惑ったようにマネを寄せた イナ士が声を荒げて遮うとするお前の話 など聞く価値がないいいえ聞いてください 犯人の同機はゆかりさんゆかりさんあなた に裕介君を愛してほしいからなんですよイ けしが鼻で笑った何をバカな こといいえ考えても見てください犯人が 要求したことはただ1つザクロの見え来い とそれだけでした送られてきた鬼という 文字のファックスも実は脅迫ではなかった ん ですあの文字は木人を意味するものです 子供の守り神でありまた悪心が全身へと 開心した象徴的な存在でもあります斎藤 ゆかりは僕と目を合わせようとしない さっきから自分の膝を見つめたままだおお 伝わらないかゆかりさん僕は訴えた犯人は あなたを待っているんです雪村京子は斎藤 ゆかさんが裕介君にした仕打ちに気づいて いたそれは彼女の日記からわかる雪村にと 介君は自分を救ってくれたけけのない存在 であり危害を加えることはまず考えられ ないむしろ自分が救われたように今度は 彼女自身が大切な裕介君を救ってあげたい と考えるはず だそんなものお前の推測にすぎんイナミ士 が押し殺すような声を出し僕を睨むその目 には明らかに憎しみが交じっていたしかし 僕は構わず続けたハニーはあなたに人に なってほしいと思っているんです木人の ように会心して欲しいと願っているんです ザクロという身ザクロの実という言葉が何 を意味しているかは分かりませんでも犯人 があなたの会心を望んでいるなら知らない 場所に来いとは言うわけがないん ですゆかりさんあなたは知っているんじゃ ないですかザロの身の意味 を斉藤ゆかりはこちらを一別した それともゆかりさんあなたはザクロの身の 意味を知っていながら裕介君を見捨てる ためにあえて知らないふりをしているん です かあ黙って顔が変わったゆかりさんが勢い よく立ち上がった全員の動きが止まる捜査 員たちの声で然としていた今が静寂に包ま れた視線が彼女に 集まる肩を怒らせ強くはしていた彼女は うるように声を絞り出し た裕介を愛していなんかいないわさわれて 生々したゆかりさんの危機迫る様子に僕は 絶したなぜそこまでなぜそんなにも裕介君 を否定拒否するんです か僕の問にゆさんは言いおんだそれは一瞬 のの後かぶりを 振るあの男の子供だからよ他の女と逃げて いった男の子供だからよえもしかして本当 の母親じゃない疑惑そんなこと ないあの男とは別れた夫のことだろう 連れ子だったりするもしかし てあの男のせいで幸せな家庭が崩れ去って 私はそれは違うでしょうほぐれさんが 大きな声を張り上げて主張したあなたは2 年前にはまだ裕介君を愛していただから 家事の中命がけで飛び込んで裕介君を助け たのではありません かどうかどうかお願いしますその時の 気持ちを思い出してくださいこぐさんの 叫びは悲痛な響きを秘めてい た私はゆかりさんの表情に迷いの色が 浮かんだ深い苦しみ戸惑い 婚そんなゆかりさんの表情を見たのはこの 事件が発生してから初めてだったやはり 彼女は心のどこかで裕介君を愛しているん だ僕はチャンスと思い畳みかけるように話 を続けたゆかりさんあなたは知っている はずです教えてください裕介君を救い出す ためにザクロの身はどこにあるんですか そこで裕介君があなたを待っているんです よそして犯人の雪村 もそれは突然のことだった震えていた ゆかりさんが突然顔をあげたは目を大きく 見開き唇をわかせ愕然とした表情で僕を 見るえ雪村教皇知っ てる顔色が見る見るうちに蒼白へ変わって いく誰もが片を飲んで見つめている痛い ほどの緊張が 走るなんて今なんて言ったの戸惑う僕に 詰め寄って肩をつかみゆかりさんは激しく 揺さぶってきただってさザクロの実は今 までも言ってきたもんね雪村教子の名前 出したの初めてなんじゃ ない今なんて言ったのザクロの実はどこか と違うその後犯人の名前やっぱ知ってるん だゆさんの勢いに圧倒されつつ僕は答えた 雪村教子ですか今やゆかりさんの手は痛い ぐらい僕の方を握りしめているあまりの強 さに彼女の爪が肉に食い込んでいるのでは ないかと錯覚してしまうほど だゆかさんの息が荒くなるこの反応やはり ゆかりさんは雪村教子を知っていたのか おおいイ賢士がオロオロしながら当ても なく周囲を見回している可愛いな雪村君 雪村君じゃないイ君オロオロしてる な誰もがゆかりさんの急変に戸惑うばかり だっ た部屋の中はほぐらい緊張感に包まれてい たその場にいた捜査員の誰もがインナ兵士 でさえもが息を飲み地帯の成り行きを 見守っているゆかりさんは荒い息を必死で 整えようとしていた胸を押さえ目を閉じて 落ち着こうとして いる待っ て裕介君があの河にいてお父さんとの 思い出だったん でしょうもしかして さ雪村もさあの河原が実は思い出の場所 だったんじゃない 刑事さんゆかりさんは僕に向かって 呼びかけたザクロの実へ行きますゆかり さんの言葉にインナ剣士が身を乗り出して きたそういうことならば我々がケをいいえ 1人で行きますそれは危険だ警察が護衛 するあなたに何かあったら責任を負うのは 我々なのだ心配しなくても犯人に悟られる ようなことはしないそれでもゆかりさんは 固くに拒否した彼女は1人で来いて出まし た今回ばかりは僕は僕もインナ剣士の意見 に賛成だった僕の推理が正しいならばこの 場合危険なのは裕介君よりもゆかりさんの 方だゆかりさん1人では危険ですせめて 1人か2人護衛をつけてください僕が頭を 下げて頼んだゆかりさんは少しだけ新々し てから僕を見たわかりましたではあなた だけこれをイン士が認めるはずがないま 待て勝手な行動は許さんしかしここで 縄張り争いをしている場合ではない僕は 慌ててイ警視に耳打ちしたけしたちは彼女 に気づかれないようにバックアップして ください大丈夫抜けがけはしませ ん最後に付け加えた言葉の意味をインナ士 はすぐに理解したようだ何か文句を言いた そうに僕を睨みつけたが結局は折れてくれ たまね手柄がねあればいいだもんねこの おじさんねこぐさんもインナ警視と共に 行動しバックアップするように頼むえて僕 は念のため発信期と無線機を体に取り付け たこれで彼らとの連携は万全 だえでも さあなんで関係があるん だろう まだえ待ってまださザクロの実がさ マタニティクリニックの疑惑 あるザクロの実 はキシ人のことをさしてるのかと思った けどこれやっぱりマタニティクリニックが なんか1つ絡んでんの か可能性ありだよ ねもしかし て雪村 と前の夫 が結婚してたとかってことあるかなで再婚 し て斎藤ゆかりと結婚し たいやそれはそれしたら裕介君ちょっと おかしいもん なトピすぎる かゆかりさんが運転席に僕は隠れることが できるように後部座席に乗り込んだ エンジンをかける直前僕はゆかりさんの 背中に訪ねた雪村京子とはどういう関係な んですかゆかりさんはすぐに答えず黙って エンジンをかけた静寂に包まれた住宅街に エンジン音が響き 渡る彼女はゆかりさんはまっすぐ前を 見つめたまま呟いた彼女 は私よりも裕介の母親にふさわしい人 です えお母さんて [音楽] ことゆかりさんが走らせる車の窓から闇に 包まれた外の景色を眺めていた僕は道中の 標識を見て目を疑ったなぜならゆかりさん が目指していた場所は僕がほんの数時間前 に訪れた場所のすぐ近くだったからだあ キボ人を祭っていた神奈川の鬼なき寺 目指す場は場所はあそこから数Kと離れて いなかったの だ考えてみれば予測できたことだった ああ雪村京子の部屋にあのお寺のお札が あったのだから少なくとも雪村教子は過去 に一度はあそこを訪れているそうか車あれ あれでも神社じゃねえぞ車はあの寺から さらに奥へと曲がりくねった林道を登って いった山の中は驚くほど静かだっ た虫の声も獣の遠越も聞こえない今夜は 無風なのか木々がなびくを落とすすらし ない周囲に光は ない町のとしなど届かない未の地まるで 世界が止まってしまったかのようだ時間と いう概念から隔離された 世界そのあまりの性質さに僕は漠然と不安 を覚えたたまらず背後を振り返ったそこに も闇しかないぐれさんやインナ士たちは ちゃんと尾行してくれているだろうか車の ヘッドライトだけを頼りにゆかりさんは支 無言のまま車を走らせた道に迷うは見せ なかっ た細い山道は意外にもしっかりと舗装され ていた車が入れることはほとんどない こんな山奥のしかも民家など一件も存在し ない道なのになぜこれほどきちんと整理さ れているのだろう僕の疑問およそに車は やがて行き止まりに突き当たったそこは ちょっとした広場のようになってい たいやこれは駐車場だ駐車スペースが白線 で区切られているあこれ前回のところと 同じところに来たねだが他に止まっている 車は1台もなかったここはゆかりさんは何 も答えず車を広場のほぼ中央に無増さに 止め たゆかりさんが無言のまま車を降りて しまったが僕はどうするべきかもしもここ がザクの身ならばすでにどこからか雪村子 が見ているかもしれない下手に雪村を刺激 することになって しまうだが迷う僕を無視してゆかりさんは どんどん歩いて いくこのままではついてきた意味がない僕 はできるだけ音を立てないようにしてドア を開くと腰を低くした体勢で車を降りた ロプロくろ えーゆかちゃんあ待ってさ前回もさそう いえばゆかちゃん突然来たよねロプロ君 ロプロ君な目の前に優香さんが立っていた 優香さんどうしてここにもちろん鬼を 捕まえに来たのよ実はお寺で別れてから 周辺 おっとなんか言ってた ぞ実はお寺で別れてから周辺を聞き込みし てたのそうしたらここに焼けた病院跡が あってその病院のマークがザクロの実 やっぱりマタニティクリじゃんそういう ことを聞いてるんじゃない思わずどなって しまった静寂に僕の声がこだまする大丈夫 だろうか雪村教子に気づかれなかった か先を歩いていたゆかりさんも足を止めて 軽減そうにこちらを見ている優香さんは 驚いた顔で僕を見ている僕は優香さんの元 へ歩みよるとなるべく抑えた声で言った何 を考えているんだこの事件は人の命が勝っ ているんだぞだってだってじゃない [音楽] 抑えた声が逆にこうそうしたのか優香さん は瞬となれたでもさそんなん知らないもん ねゆかちゃんねかわいそう にゆかちゃんかわいそうにそこまでの経緯 知らないやんな流れだやんなかわいそうに まさか僕がこんなにも怒るなんて思って なかったんだそりゃは思ってないよ かわいそうな彼女はこれまで予想を上回る 働きを見せてくれた優香さんの助言なしに ここまで来ることはできなかったと言って もいい今回にしても僕らの役に立とうと いう気持ちと研究者としての興味からなの だろうがあまりに危険が大き すぎるでも自分でたどり着いてるもんね ここにねだが少し起りすぎたか優香さんは 唇を噛みしめてずっと僕の足元を見ている かわいそうに優香ちゃんもし何かあったら どうするんだ優香さんだってどんな危険な 目に会うか分からないんだよ僕はできる だけ優しい口調でさした優香さんは顔を あげるとゆっくりと口を開いたごめん なさい でも私も事件解決に役に立ちたかったのだ からなんだろうしらしい彼女はなんだか いつもと違っていや今はそんな場合じゃ ないバカ 野郎僕は思考を戻して彼女に言っ たとにかく君を連れていくわけにはいか ないその代わりその代わりここで待機して くれもうすぐ応援も来るはずだけどそれ までに何かあったらその時はまず自分の身 を自分の身の安全をに考えるんだ危険の ないところまで逃げてそれから小さんたち に連絡していいね優香さん優香さんは何も 言わずにただ頭を立てに振っ た彼女が承知したのを確認するとなんと なく後ろ髪を引かれる思いを断ち切り僕は 急いでゆかりさんを追った後ろから優香 さんの小さな声が聞こえた気がした気を つけて と彼女僕はゆさんを説得するのを待ってい たゆかりさんは開校1番とんでもないこと を言った違いますよ僕は慌てて否定したが ゆかりさんは薬と笑っただけだっ たそれからゆかりさんの案内でしばらく 無言のまま歩き続けたここ よこんな山奥のに建物があるなんて林道は ここの建物のために装されたの か建物はかなり大きなものだった平均的な 小学校の校舎より少し小さいくらい駐車場 に面していていくつもの窓があるようだが 光は1つとして灯っていない人の声もない 完全な廃墟に見えるなぜこの建物がザロの 身なのかその答えはすぐに明らかになった 見 て僕は周囲へと慎重に注意を払いながら ゆかりさんが刺す方向を見 た出たグラナダマタニティクリニック僕は 差し示された看板を見て息を飲んだ病院名 ではない病院名の左に書かれたシンボル マークに視線を釘付けにされたの だそれはザクロの身だっ たグラナダというのはザロという意味が あるそうよ付け加えるようにゆかりさんが 説明してくれたこで脅迫電話のザクロの実 の謎がようやく解けたこのグラナダ マタニティクリニックこそがザクロの実 だったのだそしてゆかりさんはこの場所を 知っていたなぜ彼女は最初からここへ来 なかったのだろう裕介君を愛していないと いう彼女自身の言葉を実行したためだろう か裕介はねここで生まれたの よ僕はゆかりさんの言葉を妙に感じ 彼女はここで裕介を産んだとは言われ言わ なかったのだ僕の疑問を見透かしたように ゆかりさんは呟いたあなたに聞かれた時私 言ったわよね裕介を愛していない と僕は黙って彼女の言葉を待ったようやく 斎藤ゆかりという母親がこれまでずっと 閉ざしていた心の扉を開こうとして いる心の奥底に溜め込んでいた本音を 話そうとしているの だ裕介はこの病院で生まれたのよ代理母 出さによってうわ斜め45度来 たまさかの代理母ってこと はお母さんはだから本当の母親は雪村さん じゃないかつったのかえ 僕は突然の告白にどう対処して良いか判断 に迷った代理母出産確かにゆかりさんは そう言っただが日本では法律上問題がある と記憶している確かにこの病院ではごヒに 代理母出産を受けおってくれたのよ もちろん非合法だから相当のお金が必要だ けれどぽつりぽつりとゆかりさんは語り 始めたその表情は悲しみにていた あー私は子供を埋めない体だったでも昔 からずっと夢見ていた幸せな家庭を気づく ためには子供はどうしても欲しかっただ から主人に無理を言ってこの病院を尋ねた その時の借金が最後までたたったわ せっかく子供ができたのに主人は借金を 返すために休みをも取らずに働き続けた 幸せな家庭を手に入れるためだったのに逆 に夫婦の中は冷え切っていったわお互いに 顔も合わせない火がずっと続い た主人が店を潰したのもそのその借金が 原因だったもしも私の両親の保険金が なければ今でも借金まみれだったでしょう ねそのことでは別に裕介を恨んだりはし なかった私は子育てで手一ぱいだったから やがて主人は家に帰ってこなくなりよそに 女を作った2人の溝は決定的なものになっ ていった わ借金は家計を圧迫して贅沢なんてでき なかったから子育てをしながら私も働いた とにかく必死だった毎日に追われて何も 考えられない くらいでも裕介が幼稚園の年長さに入って 手がかからなくなってきてふと思ったの これが私の求めていた幸せなんだろう かって最初はほんの些細な戸惑いでしか なかったわでも主人が店を潰して離婚調定 が始まって当然のように揉めて身も心も ボロボロになってくると物事を悪い方向に しか考えられなくなっていた私は何をやっ ているんだろう幸せなんてどこにもないん じゃないかってねゆかりさんは自暴時期に 微笑んだそして両親の死が決定的に 追い打ちをかけた私にはもう裕介しか残っ ていなかったでもあの子が小学校に入学し て少しずつ成長していくにつれて不安が 膨らんでいっ たあの子の顔は本当に私に似るんだろうか もしかしたら代理母に似てしまうんじゃ ないかなるほどね代理母だ からめない体 が乱視提供を受けているんだっ たら不安は出るよ ねそれだけじゃない将来もしもあの子が 自分の出世の秘密を知ってしまったら なんて言われるだろうそんな不安ばかりが 頭をよぎるようになっただってあの子は私 の本当の子供じゃないんだ から代理母だからお母さんの部分だけだ からやっぱお父さんはお父さんでね変わら ないけどお母さんは2人いるってことに なんだもん なそれは違うとは言えなかったそんな言葉 第3者がいくら口にしようかただの無責任 な励ましにしかならないしそれはもう介君 しか判断を出せないよ ね結局私のには何もなかった何もねそう 気づいてしまったら無邪気になついてくる 裕介がどうしようもなく憎くなってきたの うわあ愛をかけ違いと憎しみに陥って しまうんだよ なこの子は私の子供じゃないのにどうして ここにいるんだろうってあの子を叩いても それほど胸は痛まなかったそれが悲しくて さらに叩いた気づいたらどんどん エスカレートしていた自分では止められ なかったでもやっぱりそんなに胸は痛ま なかっ たそう言ってゆかりさんはうき加減の顔を あげて僕を見たどうしてかしら にじゃどうしてあなたは泣いているんです か彼女の頬には一筋の涙が伝っていたいい 私がゆかりさんの声が震えていたたった今 自分が涙してることに気づいたのだ の話じゃないか いあなたの胸はちゃんと痛んでいるんです よゆ君のお母さんはやはりあなたなんです 裕介君があなたを信じて待っているんです からあなたも裕介君を信じて助けに行く べきですようやくゆかりさんの気持ちが 理解できた気がした彼女は怖かったのだま 否定されてしまう可能性があるって怖い もんね不幸が立て続けに起こり多くのもの を失ったかつて夢みた幸福は崩れ去りもし 唯一残った裕介君まで失うことになったら 彼女の心はもう耐えられないだから自分で 自分に嘘をつくようになった自分に対して 裕介君を愛していないふりをしようとした そうすれば例えこの先彼がいなくなっても 心は痛まないから拒絶されても ね心はね そう皮肉なことに彼女は裕介君を失いたく ないと願いながら逆に失うようにしけてい たん だ僕はゆかりさんにハカを差し出したすみ ません偉そうな口を聞い ていいえありがとう私も決心がついたわ そういって微笑むゆかりさんの表情は母親 の優しさに溢れてきた さあ直接決着じゃない か足音が闇に響くいくら気をつけてもこの 静寂の中で完全に足音を消すことはでき ない暗闇に閉ざされた以内はひどく不気味 だった懐中伝灯の光で闇と不安を切り裂き ながら頬を進めていく空気が重いカと誇り の匂いに混じってかかに消毒液の匂いも 混じっている 雪村 教子ゆかりさんのつぶやきに僕はとっさに 動いた お前方に人影が見える素早く身を隠すが 見つかってしまっただろうかしばらく息を 潜めるがゆかりさんは立って前を見ている だけで身動きしない僕はゆっくり少しずつ 前方を確認し たそこにはしそうにだ女性の顔が月明かり に照らされて浮かび上がってい た肖像写真だっ た あパネルの下には副委長幸村教子とある この人が雪村教子 あれ待って副委長 さ隣のおばちゃんのお姉さんじゃなかっ たっけお姉さん 妹ままた話が違うのか な白衣をまとって慈愛に満ちた目で微笑む その姿は聖母という形容がふさわしい鬼と はかけ離れたイメージ だその隣には初老の男性の肖像写真もあっ た委長 幸村小でがかなり発が薄くなっているが人 の好きそうな笑を浮かべているなぜこの 病院は潰れてしまったのか雪村広信は すでに亡くなっているのだろうかそして 幸村教子は様々な憶測と疑問が脳内で 渦巻くしかし今は考えている時ではない 一刻も早く裕介君を付け出しのが先決だ 雪村子は介君を傷つけるつもりはないはず だしかしゆさには怒りを感じていた彼女を 傷つける可能性は否定できない頼みますよ インナ士彼らのバックアップを信じて僕 たちはさらに奥へと進ん だあれこれさお隣のおばちゃんの兄弟だよ な呼吸をするのもはかられるような緊張感 の中僕たちは暗闇の廊下をひたすら進んだ 今何階にいるのかも分からなくなってきた 大した長さもない廊下が無限回路とも 思えるほどに長く感じたゆかりさんが 立ち止まり前方を刺した見ると廊下の奥の 部屋からぼんやりとオレンジ色の光が漏れ ている誰かいる僕は扉の前に立つと1度 大きく息を吸い込んだゆかりさんは少し 震えていたが決意の表情を崩していなかっ たこれが母のつさというものだろうか僕は 少し心強い思いでゆっくりと扉を開い た声をあげなかったのは奇跡だった僕も ゆかりさんも声を出さず出せず目の前の 光景に釘付けになっ たおっと [音楽] 薄汚れた廃病院の病室ランプの明かりが 影郎のように揺れるその部屋で恐ろしい 行走の女が少年に鎌を突きつけていたそれ は明らか に先ほど見た肖像写真と同じ人物とは思え ない試合に満つた表情はおかげせら残さず 消え失せてしま 黒く長くな黒く長い髪は乱れ赤くギラギラ とちばた目の下には熊が浮かび頬は解けて いるしかしそれだけでは彼女を鬼とは呼べ ないだが目の前にしてようやく目撃者の 小林り君が犯人を鬼だと言ったわけが理解 できた気がした狂気を帯びた赤い瞳 突き刺さるような殺何者も寄せつけぬ圧迫 感 その女は今や全身からいようとも思える 雰囲気を放っていた近寄りがく敵を むき出しにしてそれでいてどこかうろな たまい人間ではないそんな錯覚すら覚えて しまう ママ涙声でゆ君が叫んだ無なよう だしかしばった村のはではない今にもカを 突き立てそうだ裕介ゆかりさんが叫んで 駆けよろうとするのを僕は押しとめた裕介 君は嫌がって暴れるが逃げ出すことはでき ない押さえつける力が凄まじいらしく 身動き1つ取れない裕介君を話しなさい 雪村教子僕の呼びかけにその女は反応し なかった裕介君にカを 突き立て突きつけたままじっとこちらを見 ているやがてゆっくり口を開い たなぜだ低い地の底から湧き上がるような しわがれた声だった背中に虫がはうような 深い感が 走るなぜすぐに助けに来なかっ たまそうだよね痛いとこついてくるよ ねゆさんは答えなかっ たは 続ける私はこの子を取り戻すチャンスを 与えたそれなのにお前を息子を見殺しにし た見殺しにした違うゆかりさんは頭を 振る違わない恋いと言ったの にあこれご変換か恋いと言ったのにの言が 違うぞまいいやお前はこなかったさと ゆかりお前には母親の資格は ない言葉にに詰まったゆかりさんは悲痛な 持ちで俯いた彼女が裕介君を見殺しに しようとしたのは事実なのだ心の迷いが そうさせたにせよ雪村教子は釜の先先端で 裕介君の首筋を撫でた彼女は裕介君に危害 を加えないと考えたのは甘い考えだったの かもしれないやめるんだあなたの考えは 分かっているあなたが裕介君をさらった 理由は裕介君を守るためそしてゆかりさん を会心させるため だ木人の伝説になぞられて子供をさらって 見せることで母親の行為をやめさせようと したんだあなたに裕介君を傷つけることは できない早く裕介君を解放してあげるんだ 僕は声の限りに説得を試みただが雪村京子 は薄く唇を釣り上げ静かに笑っ たそのつもりだったでも気が変わった母親 の元に返しても不幸になるだけだからゆう ちゃんは返さない雪村教子の鋭い目が ギロリと僕を 睨みつける僕が金縛りにあったように動け ないでいると今度は一転して優しい口調で ゆ君に語りかけ始め たねえゆうちゃんあんな女より私と一緒に いた方が楽しいわよね私はゆうちゃんの 望むことなら何でもしてあげるだから ずっと一緒にいようね [音楽] ねででもママ があんな女母親じゃないわゆうちゃんを いじめる悪い女なのよそんな女に母親の 資格なんてないでしょゆうちゃん本当の ことを言ってあなたを叩くあの女のこと なんて嫌いよね ね裕介君は激しく首を振ったその表紙に 突きつけられたがに触れそうになる を引っ込めなかったら怪我をしていた ところだあいい人だ雪村まだ両親がどうし てどうして分かってくれないの私ならゆう ちゃんを幸せにしてあげられる私も幸せに なれるのよねえゆうちゃん私がお母さんに なってあげる優しいお母さんになって あげる から雪村京子の姿が心に突き刺さった とても見ていられないあまりに痛たし僕の はママだけだもん ゆうすゆかりさんの表情にはどこか大いや 後ろめたさを感じさせ [音楽] た代理母ゆかりさんはそのことを気にして いるの だろうそのゆかりさんを雪村教子が敵の ように睨みつけたその瞳は像をもはや怨念 とも言える怪しい輝きに満ちて いる違う違うのよゆうちゃんこ女はあなた の母親なんかじゃないのゆかりさんがはっ と息を飲んだやめ [音楽] て母親ずらしてゆうちゃんを叩いてでも あの女にそんな資格はないのあの女は自分 のお腹を痛めてなんかいないんだからやめ てゆかりさんの悲鳴にも言た絶叫が静寂に 包まれた廃病院に行き渡るゆ君が戸惑いの 色を見せた 雪村京子の子葉の意味自体は分かってい ないだろうがゆかりさんが本当の母親では ないと言われていることは心で感じ取って いるようだあなたのあなたを産んだのは あの女じゃないの教えてあげるわゆう ちゃんあなたを産んだのはやめ て えゆかりさんがいきなり飛び出した異疲れ た僕が止める暇もなく雪村教子へと掴み かかろうとするおっとだが雪村京子は平然 と神鎌を払ったママゆかりさん鈍い音と ともにゆかりさんが突き飛ばされる 駆け寄ってみるとこに殴られた後はある ようなもののそれ以外に外性はなかった どうやら釜のさ歯ではなく絵の部分で殴ら れたようだああでもここでさやっぱり雪村 は いいやつかもしれないまままま裕介君が 激しく暴れるだが雪村教子は手を離さない やめてお姉ちゃんママをいじめないで裕介 君は雪村教子をお姉ちゃんと呼んだそれ ほどまでに彼女を慕っていたのだろう しかし彼女にその声は届いていない彼女は ただ自分の思いをぶつけるだけだっ [音楽] たゆちゃん聞いてあなたをんだのはねこ 流れまさかやっぱそうなのかお腹の中でと とか心を込めて育てたのはね私なのよ私が ゆうちゃんを産んだの私があなたの本当の お母さんなの よ おっと僕は雪村京子の言葉に耳を疑った 雪村京子が裕介君を産んだ代理母は雪村 京子だったの かああうまったままゆかりさんが絶望の うめき声をあげたそれは雪村の言葉を案に 否定していたあ肯定していた否定してない わ肯定してい [音楽] たあラシは斎藤ゆかりさんのもでもお腹の 中で裕介君を育て戸10日の日々を過ごし たのはほかならぬ雪村教子自身だったの だゆうちゃん私はね代理母として働いてい たのたかたくさんの子供を産んだわゆう ちゃんはね私が最後に産んだ子供なの よ1番ナザだったけれど1番思い出深い子 別れるのはとっても辛かっただからもう 一度会えた時はあの河で私に優しい言葉を かけてくれたあなたがあの時の子供だと 分かった時運命を感じたのゆうちゃん私が あなたの本当のお母さんなのよ 君は明らかに動揺していたわずか8歳とは いえ彼は今この瞬間自らの アイデンティティを大きく揺さぶられて いるのだいや絶対裕介君にはトラウマに なるだろうさこんなさ突きつけられ たらかわいそう すぎる誰も子供のこと考えとらんが [音楽] ないや雪村も雪村でまでもいつか分かって しまうことだ けれどこのタイミングが彼にとっての最善 ではなかったろう にっていうことはさやっぱ雪村も自分の エゴなんだよな愛してるとは いえ事実はどうであれいきなりお前の母親 は本当の母親じゃないと言われればどれ だけ幼なかろうといや押さなければ押さ ないほどその心に受ける傷は大きいこの ままではまずいこれ以上裕介君を動揺さ せれば例え事件が無事に解決しても彼の心 に大きな傷が刻まれて しまう裕介君を救うことができるのは ゆかりさんだけだねえママゆ君が助けを 求める彼は目を大きく見開いたまま母親に 手を伸ばし たねえママ嘘だよね僕のママはママだけだ よね うおうお裕介君かわいそう だわあだめだこの話ロップしんど しんどいやべえ知らなければよかっ たうわあ悲しいまでにまっすぐな問いかけ しかしゆかりさんは顔を伏せたまま何も 答えられないでいる わねえママどうして何もいてくれないの ま彼女はああ私よりも裕介にの母親に ふさわしい人ですって出発する時ゆかり さんが口にした言葉がノりを よぎるまさかゆかりさんは自分が母親とし てふさわしくないと考えているのだろう かだとしたらそんなのは間違っている ゆかりさん僕はゆかりさんの肩を揺さぶっ たよしよしよし息を吹き込むロプロ頑張れ 裕介君はあなたを信じてくれているんです よあなたも信じるんです裕介君をそして あなたの中にある母親としての思いをわ私 は雪村がかん高い声で勝ち誇ったように あざ笑うゆうちゃんこれで分かったでしょ あの女も自分で自覚しているのよ自分が ゆうちゃんの母親にふさわしくないって いやもうさ りんちゃんいいその考え方最高だよ母親が 2人いてお得ってそうだよお年玉だって2 倍だよおやつだって2倍かもしれ ない けどいやもう さこれ はゆかりさんも子供を傷つけてきてしまっ て厳しくしつけてしまったがために傷は あるというか追い目もあるだろう しうわあこっちの結末はこっちの結末が 重い なそんなことないもん裕介君の叫びは 力強かった僕のママは1人だけだもん ゆかりさんがはっとなって顔をあげ た裕介君の顔を 見る彼女の目には涙が溢れてい たゆゆうすけだがその瞬間雪村京子の方は 神高悲鳴をあげていたいやそうだよねだっ て産んだんだもん産んだことをさ代理母と はいえさ否定されたらそりゃ切れるわなま でもさ代理母という商売をしてしまって いる以上さ母親ずらをするのはちょっと また違う気はするんだけど商売をしてる わけなんだから さ ねそこをさ商売をして取引をしてる以上 それはルル違反な気はするんだけどロップ の中で は うわ鬼になっちゃうどうしてどうしてどう してみんなみんなそうよどれだけお腹を 痛めても心を痛めても結局私は存在し なかったもの存在してはいけないものと しか見ていないだって商売してたんだ もんあの人も雪村もそう私がどれだけ放し てまでやったことなそれなのにそれなのに 私の存をづくで消そうとしてうわ何かされ てたのかどうしてどうしてゆ君を見つめる 鬼の瞳が残忍な光を帯びた嘆にも似た方向 がこだまするどうして私を裏切るのどうし てあの女に電話なんてしたのねゆうちゃん どうしてどうしてどうしてあのあんな女を ママなんて呼ぶの よだめだこのままだと介君が危ない おい再び雪村教子は闇を切り裂くような 叫び声をあげた赤赤とちばしった目が残酷 に輝いていく行けない鬼が釜を振り上げる 鋭い歯が風を切り裕介君に迫る僕は鬼に 向かって体ごとぶつかっていったもはや 自分の危険など帰り見ている余裕はなかっ た あら決死の体当たりは成功し間一発で機上 の体勢は崩したわあもう雪村でなくなって いる [音楽] だが鬼は倒れないそれどころか平然とカを 持つのとは逆の腕で殴りかかってくる僕は 反射的に腕でブロックを凄まじい力だった 骨がきしむような感覚が全身を襲うさらに 続けて釜を振り回す鬼に気をされて一歩 後ずさるが鬼は素早い動きで僕の手首を 掴んだえ一瞬で景色が逆転したそれが人間 技ではなかったとんでもない握力で手首を つまれ早いあまりの痛痛みに一瞬息ができ なくなるガハガハ骨折したなこれで腕1本 で投げられたなぜだ雪村教子は鬼のように 怒り狂ってるというはいえ中年の女性で しかないはずだそれがなぜこれほどの力を 持っているん だ裕介ゆかりさんが必死の行走で雪村教子 に飛びかかるだめだ危険だ静止しようとし たが背中の痛みが激しくてまともに 立ち上がることもできないそれどころか声 すらも出なかった我ながら 情けない見つめるしかない僕の前でゆかり さんが張り倒すれたゆかりさんは人形の ように力なく床に倒れ伏すままお前さえ お前さえいなければまずい彼女はゆかり さんを殺すきだもはや説得できる状態では ないそれほどまでに興奮し憎しみがピーク に達しているなんとかしなければ僕は激痛 の走る体に鞭を打って立ち上がっただが それより早く鬼が裕介君を話しとんでも ない跳躍を見せ た大きく釜を振り上げながら天井まで届く かと思えるほど飛び上がり毛筋類が獲物を 狙うようにそのまま一直線に真上から ゆかりさんへ襲いかかるゆかりさん逃げて カが大きく甲を描きながらされ防音ととも にものすごい粉が舞い上がった視界が遮ら れ何も見えない一体何が起こったママママ 裕介君の悲鳴が聞こえる周囲の状況がつめ ないゆうす君はどこにいるゆかりさんは 無事なのか雪村はどうなったパニックに 陥りそうになる頭を激しく振りなんとか 自分を押さえ込む冷静になれ冷静になれと 自分を戒める 前上がった粉塵が徐々に晴れて いく揺れるランボの光に部屋事体も入れて いるように錯覚するいくつかの影が壁に 黒く長い姿を投げかけていたおこれ は裕介君はランプのそばへへたり込んでい た鬼と貸した雪村は部屋の中央に立ち足元 を見下ろして いるゆりさんはいた部屋の中央には大きな 穴がほっかりと口を開けていたさっきの音 の原因はこれかその穴の縁にボロボロと 砕けた板の端に空じて捕まってぶら下がっ ているゆかりさんの姿があっ た板張の床が腐っていたの だ鬼が大きく跳躍して着地した衝撃でそこ が抜けてしまったのだ 鬼は穴のそばに立ちゆかりさんをずっと 見下ろしてい た顔は見にくく歪み残忍な笑が浮かんで いる僕はこの時直感的に理解したこれが鬼 の正体なんだと人間の心の歪みが鬼を 生み出すんだ とゆかりあ鬼はゆかりさんの手を何度も 足毛にしたゆかりさんが必なうきを あげる僕は考えるよりも早く鬼を背後から はじめにしたていうか 早く早くみんな助けに来てあげな よ彼女貴女の体は意外にも小さくキシだっ たごく平均的な中中年女性の体格 [音楽] だろうまたもものすごい力で僕は振りほか れたユス君は逃げて叫びつつ僕は3度鬼に 掴みかかっ たゆかりさんは今にも落ちそうだっ た表情は食しそうだそのゆかりさんの手を 鬼は無情にも何度も何度も足で言いつける 僕がはじめにして全ての力を振り絞って 止めようとしているのに鬼はまるでをに 返していない 痛と消耗の中で次第に意識が朦朧として いくなんとか裕介君とゆかりさんだけで も裕介君の悲鳴彼女は手近にあったランプ を持ち上げて鬼に投げつけてそれは浜の絵 で弾き返すれ壁に激突したランプが割れ炎 を 撒き散らし鬼が狂ったように暴れだし僕は ゴミのように凍になげられぐるぐると回転 する視界おっとガラスが割れる音重力風 あるあれは優香 さんあれ外にまで投げ出された これ激しい衝撃に気を失いそうに なるこのままでは終われないせめて事件の 相死にそうだぞ か僕は薄れゆく意識の中で思考を巡らした まさかまさかまさかここでここで推理をさ せようとするんじゃないだろうね まさか出 た死にそうになり ながら推理ロジック ですまさかの推理ロジックです [音楽] ゆと介君の間に何があったのかうんこれは 行き過ぎた教育がありました ねとんでもねえことえっと雪村教子の目的 は何かまこれは母の愛です [音楽] ね雪村と介君の間には何があったのかこは 代理母出産で産んだのが スその他のクーラを2で埋めてください すでにキーワードを入れている箇所も変え られるとよし じゃあえっと 次ゆかりさん は 鬼 火事タバコの煙 [音楽] 岸 ぼゆかりさん [音楽] は過去に家事に [音楽] あ騎個人ではな [音楽] まここ はクダ ま雪村に代理 出産雪村はゆかりさんに 借金これは代理母出産グラナダマタニティ で代理出産うん出産させていただな 犯人の正体は鬼だ目撃証言は嘘だ犯人の 正体は人間 [音楽] だり 君り君が目撃したのは [音楽] 目撃証言が嘘ではないよ [音楽] ね撃して いるあ鬼って言ったよね [音楽] で松浦教授 と小林君 の小林り君との関係 は逆光さ とでこぐ君と同苗字は 同期は行き過ぎた教育 [音楽] ここ は脅迫上多分ここは確定してると思うんだ よなこ脅迫上だと思うだ要はそこの ファックスと脅迫場は無関係だったんだな 結局あこコグレ君はデカおじさんで決定 [音楽] ですでここは教えご おっと安西さこと斎藤ゆは ジとここ は兄とひとさんの関係 友人ここは [音楽] どりもんか いこなもうかい よし確定 [音楽] しよう [音楽] ズドンタトゆりと裕介君の間に は生き過ぎた教育がありまし た はいそう [音楽] です池村教の目的はさという仮に母の愛を 取り戻させることだった と はい はいそう [音楽] です木村教子と裕介君の間には何があった のか代理母として裕介君を出産したと彼女 が裕介君を誘拐したのは母親の愛情からと ゆりにゆ君を愛してほしい人のように会心 してほしいと そんな願いを込めて雪村は教行に走った [音楽] とお [音楽] かここから先は僕が気絶していた間の話あ で斎藤さんから聴取した時に聞いた話 だゆかりは炎の中で目を覚ましたそれまで 薄闇の中にいたせいだろうか彼女は眩し そうに目をほめると辺りをゆっくり見回し た少しの間不思議そうに周囲に目をやって いたが急に自分の置かれている状況に 思い至った 慌てて声をあげる ゆうすけ立ち上がろうとして小さく うめき声を上げる先ほど上の階から落ちた 表紙に全身を強く打ちつけたのだろう 激しく顔が歪むのが分かったしかし痛む体 を抱き抱えるようにしながらも視線を頭上 に向けたその視線の先天井には大きな穴が あいその向こうに広がっているはずの部屋 も炎に包まれ 裕介頭上に向かって再び呼びかけてみるが その声は勢い読ました炎にかき消されて しまうもはや炎は巨大なうりとなって古い 木造の廃墟を包み込むとしていたこのまま とどまっていれば自分も炎に飲み込まれて しまうのは明白だった死にたくない自分 1人が生き残りたいという意味ではないと 2人で心からそ願がゆっっくりと 立ち上がるそしてつかない足取りで廊下に 切る上の海へと通じる廊下はすでに炎に 侵食されつつあっ た何遠から何かが聞こえた気がして慌てて 振り向く おお苦しみにもえてるかのようなしわがれ た女の叫び声そしてその声に混ぜてもう1 つママ 裕介声のしてくる方向に走り出そうとした が地の先にある回路はすでに炎に包まれ つつあった立ち入れば自分の命の故障も ないゆりは思っ た自分は母親として裕介に何をしただろう 傷つくことを恐れるあり子供を傷つけてい た失うことに怯えあの子を見捨てたどれ だけひどいことを言ってもどれだけひどい 打ちをしてもそれでも自分を愛してくれて なのに自分は最低の母親だった雪村教子が 優介に真実を告白した時全てが終わったと 思った全てを失ったと思ったそれでも裕介 はあの子 は僕のママは1人だけだもん うん私は私は裕介の母親よゆかりは 立ち上がったその目はしっかりと炎の廊下 を見据えていた裕介今行くわお母さんが 行くからねそう叫ぶと炎の向こうを 睨みつけたそしてだっと走り出すゆうすけ ゆうすけ全身を襲う激しい痛みも忘れて声 のする方へ向かう炎の下が全身を撫で髪や 服が焦げるのが分かったそれでも足を 止めようとはしないゆうすゆうすけ炎の 階段を駆け上がる 途中床板が抜けて足元を救われそうになる がそれでも怯えることなくただ前を目指す 我が子の姿を求め ながらママ階段を上がってすぐの踊り場 そこに裕介はい た裕介手を伸ばせばすぐに届きそうな距離 しかし2人の間には炎の壁が立ちふさがっ ていたママ来てくれたんだねまた助けに来 てくれたんだね自分の母を見せるまっすぐ な 人彼は母親が助けに来てくれることを信じ てずっと待ち続けていたのだ大丈夫もう 大丈夫よ今ママが助けてあげるからね ゆかりはそう言って何度もうっ て途端に裕介の顔がくしゃくしゃに歪む それまで必死に来らえていた涙がボロボロ とに こぼれ落ちるママママ僕死にたくないよ 僕ママと一緒に遊園地に行きたい動物園も 水族館もだからまだ死にたくないよもっと いい子にするからママの言うことちゃんと 守るからだから助け てもちろんよ帰ったら一緒に行こうね遊園 地でも水族館でも怒りはためらうことなく 炎の中に飛び込んだうわ裕介君の気持ちが えぐい痛い心臓が痛いゆうすママ [音楽] その手でしっかりと裕介の体を抱き寄せた 頬をすりすり 寄せるママごめんごめんねな泣いてるの僕 のせいで僕が悪い子だから違うの違うのよ 裕介裕介があまりに良い子だから泣いて いるのママ嬉しいのあなたが私の子で 良かったってだから泣いているのよ本当 ママええ本当よ2人は炎が迫っているのも 忘れ抱き合っていたこれまでの時間を 取り戻すかのよう [音楽] にさあ逃げるのよゆうすママと一緒にママ 大丈夫よ絶対にあなたを死なせたりなんか しないだって一緒に遊園地に行くんでしょ ねごんだその顔は紛れもなく母親だった 彼女は介を抱え階段を一気に駆け降り とにかく出口に向かって一フラに走り続け ただがわだ が燃えさかる炎の中その中にゆらりと 浮かぶ影炎よりももっと恐ろしいもの女 その手に握られた カああまだ雪村ちゃん を見てまだだめかい渦巻く炎あやさく炎の 渦に鬼が佇んでいた腰から下は炎に包まれ ている熱風に煽られ黒髪がゆらゆらと炎を 照り返しながら揺れているグレンの炎に 取り返された瞳は赤く燃えているようだっ たしかしどこかはげで悲しい目だっ たお姉ちゃん 裕介がつや 怒りは裕介を強く抱きしめ鬼を睨みつけ た私は信じるこの子そして母親としての 自分の気持ち を裕介は私の子よゆかりの叫びにこして炎 が激しく選びゴゴと燃えさかる炎が2人の 母親の方を照らす [音楽] 永遠とも思えるような時間の中2人の母は ただ見つめあっていたふに鬼が動いたああ 鬼はそのまま背を向けてゆっくりと炎に 向かっていった次の瞬間鬼の姿が忽然と 消えたそれは一瞬の出来事だったまるで 幽霊のように彼女は消えたいやあの炎の中 に立っていたこと自体がおかしいあれは炎 が見せた彼女の幻だったのかもしれないあ 見てママ裕介が身を乗り出して指さし た目の前の炎の勢いが次第に弱まっていく のが見えた鬼が消えていた長い廊下を包む 炎がまるで彼女の通り道だったように 切り開かれていくうロップやばい 泣きそうなんだ けど泣いちゃいそうなんだけどどう しよう読めないあ画面が画面がかむやばい なあゆかりは頷くとゆうす君をしっかり 両手に抱いてその開かれた道を駆け出した うんママ裕介が耳元で小さくつ焼い た最後にお姉ちゃん笑ってたね や ば わあわあだめ だああそう かそうか見守ってくれたんか雪村 ちゃんでもなんで雪村ちゃんメンタル崩し ちゃったんだろうねまででも代理ハさ なんてしてたらやっぱり心の負担大きかっ たんだろう な やば まさか泣くとは思わなかったふう 悲しい うでもさお腹痛めてうんたゆけ君にさ やっぱさ母親やってちょっと認めてもらえ なかった雪村の気持ちもちょっと悲しいよ ねお母さんだもん ねいやでもりょうんちゃんの言う通りさ 母親が2人ていいと思うんだけどダメなの かね ああ泣き すぎ ロプ泣きすぎているやばいもう年を取ると 星が弱いんだよああ僕はその日何度目とか なるかわからない深いたをついて窓の外を 眺めたあ裕介君が救出されたから1日が 経ったはあここからは一緒なのかな ああの時雪村教子に窓から放り投げられた 僕は幸いにも真下にあった植込みが クッションとなって足を骨折しただけで 済ん だ深にも何分か意識を失っていた らしい気がつくとすぐ前には頬した優香 さんの顔があったそしてグラナダ マタニティは炎に包まれていた優香さんに 支えてもらいながらなんとか裕介君たちを 助けに向かおうとした時入り口からす だらけになったゆかりさんが裕介君を抱い て飛び出し たその直後グラナダマタニティは崩れ去っ た我ながら情けなかった僕は何もでき なかった裕介君が無事だったのは全て ゆかりさんの力 だ考えれば考えるほど自分のぶりに腹が 立つ悔しさがふつふつと湧き上がってくる 僕はまたため息をつい たドアのノックが僕の憂鬱を振り払って くれたこういう落ち込んだ時には人にあっ て話でもしないと口果ててしまいそうに なるはいどうぞ僕は客を迎え入れ たドアの向こうから姿を表したのはこぐ さんだっ た申し訳なさそうに巨体を移植させて僕の ベッドの横に彼は泣きだしそうな顔を くしゃくしゃにしてた大丈夫ここに泣いて いるやつがいるからこぐ総一郎一生の深く この始末を腹切っ てこぐくいいキャラしてるよ僕はなんとか ぐれさんを落ち着かし状況を聞いた先輩の 体とゆかりさんの車に端を取り付けておい たはずなのですが自分がイ士たちと10分 遅れて先輩の車を追って行きましたところ たどり着いたのは千葉県の海岸でし てえ千葉県の海岸といえばグラナダ マタニティクリニックがある神奈川県の 産官とは全く正反対の方向 だえその海岸で先輩の体につけたはずの 発信機を見つけましたつまり我々は初め から先輩を見失っていたわけでぐれさんの 体が離すたびにどんどん小さくなっていく このままでは消えてしまいそうなので僕は フォローを入れたみんな無事だったんです からいいですよでも発信機はずっと僕の体 についていたはずなのにいつすり替えられ たんでしょうねわかりませんそれからもう 1つおかしなことがあるんですこぐさんが 声を潜め顔を近づけてくる同名字のことな んですが発信機を追いかけている道中イン 士に話聞いてみたんですそしたらここで ぐれさんはかにぶるっと体をふわせ たそんなやは知らんと他の刑事にも聞いて みましたが総裁会にど苗字なる名前の刑事 はいないそうですここは変わらなかった かいない僕は息を飲んだそれじゃああの男 は一体何者だったんだ警察関係者じゃ なければ僕たちの存在を知ってるはずが ないし捜査本部の情報をリークすることも できない同明あいつは一体何のために僕 たちの前に現れ捜査に協力したんだこぐ さんと僕はしばらく無言だった何か得体の 知れないことが僕らの身の上に起こったん だこれもまた例の電話の男と関係があるの だろうかとそんな沈黙を破ったのは小ぐま の声だっ たあそうそう先輩霊の切っての鑑定きって 脅迫場ですよ相模さんと高池さんに届いた 結果が出たんですかええ小さんはうち ポケットから手帳を取り出し確認するよう にページをめくっ たあ安西里子の血液とDNAが一致しまし たそれじゃあの手紙誘拐班とは雪村教子と は無関係だったんですねええ安西さと子の せいで散々を振り回されてしまいました小 さんが忌々しそうに言った同期は多分予想 していた通り相模さんと高池さんへの痛み だったと思われます 多分思われますってどういうことですか こぐさん彼女に事情聴取はしたんでしょう いえそれ がぐれさんが次の言葉を口にするまでゆに 5秒はまがあったまさか消えたんじゃない だろうね失踪しまし た 失踪僕は病院の中なのに思わず大声をあげ てしまった慌てて声のトンを落とす本当 ですかえいずれ自分の反抗だとばれるそう 思って逃げたのでありましょうなるほど 安西里子の反抗と幸村京子の反抗は たまたま同時に怒っただけで無関係だった それはなんとなくできすぎている気がする けれどあと相さんの家の犬ラッキーですが 神奈川県内で保護されたそうですいい おそらく安西里子が神奈川で脅迫場を出し た時に一緒に連れて行ってそこで話したん でしょうそうですかでも良かったですね 見つかっ てはいこぐさんは手帳を打ちポケットに しまうと代わりに紙変を取り出した先輩 それからこれを裕介君が書いた手紙です 雪村教子にあったら渡してほしいとこぐ さんが差し出したのは子供らしい綺麗な紙 に書かれた手紙だったあだめロマちゃう 封筒には入ったまま浮き出しのまま 四つ折りに畳まれている 手紙には拙い文字で裕介君の思いが綴られ ていた うお姉ちゃんえ僕はお姉ちゃんのこと怒っ てないよだって僕はお姉ちゃんのことが やっぱり好きだからですお姉ちゃんは ゲーム下手くそだし漫画のこともあんまり 詳しくなかったけれど一緒に遊んでくれた のはすごく楽しかったです僕がママに言い ますお姉ちゃんは悪い人じゃないよってだ からまた一緒に遊ぼうね今度も友達も連れ ていってもいいですか友達は僕よりゲーム が上手なんだようい ひやりきれない思いが胸に込み上げたなぜ こんな不幸な結末にしかならなかったの だろう2人の母親どちらもこの純粋な少年 のことを心から愛していた誰もがもっと 幸せになってもよかった本当だよなんでだ よこれはあの病院の焼け跡に埋めてあげて ください僕は手紙をぐれさんに返して頼ん だ あえでもさ雪村ちゃんはさ結局見つから んかったのか などうなん [音楽] だろう本来2人あ本日2人目の来客を知ら せるドアのノが聞こえたはい どうぞ僕は客を迎えれるとなぜか嬉しそう な警部が姿を表し た警部どうかしたんです かロップは号泣していますよ 警部助けて ください一応部下が怪我したや境いなお 見舞に来たん やそう言って警部は無さにそれをベッドの 上に放り投げ たこれは雪村子の歴書じゃないです かそやイナのやつもサボってたわけやない みたいや面白そうやったんでパクってきた パクってき たって警察官がパクってきたって言って いいの [音楽] ああああや [音楽] べパクってってまあいいこの警部に何を 行っても無駄 だあそれより履歴書の中身が気に [音楽] なる僕は小さんと一緒に雪村教子の過去に 目を通し たそれによれば雪村京子は夫と共に20年 ほど前にグラナダマタニティクリニックを 開業し た学生の頃から不妊治にいで研究していた らしいがグラナダマタニティクリニックの 開業後に限界を感じたらしくやがて代理母 となって不妊に悩む女性たちを救う道をへ と進んで いく彼女が産んだ子供の数は11人に及ん だいやあ11人も子供をさ産むって さ大変だよ ちなみに雪村夫婦には子供はいなかった そう だところが2年ほど前夫の雪村博信が突如 としてグラナダマタニティクリニックを 廃業してしまっ たその理由は定かでは [音楽] ない噂によると雪村は死病に犯されていた とも言われているし極秘に行っていた代理 母出産に両親の仮釈を覚えたとも言われて いる幸村博信は財産のほとんどの全てを 不妊治療の研究をしている団体に寄付して しまっ た えそして自宅で灯油をかぶって小心自殺 その際幸村教を道連れにしようとまでした 結果グラナダマタニティは前哨し た履歴書にはイリアの斎藤ゆかりさんの 実家が消失した事件の数日後だったと 付け加えられていたしかしそこになんら 因果関係は見出されなかったよう だそういえば僕は雪村子の部屋に行った時 のことを思い出したあには鏡がなかった 家事で追った傷を見たくなかったとも 取れるがあの廃病院で出会った雪村の顔に は火傷などなかった顔に大きな傷でもあっ てそれが鬼の目撃証言につがったのなら 説明がつきそうだがそういうわけでもなさ そうだ雪村教子の遺やけどな退屈草にあみ を噛み殺しながら警部が器用に口を開い たどうもへんかったみたいやで不敵な笑を 意味ありげに称えつつ警部は言ったもしか したら雪村教子は2年前の家事の時に死ん どったのかもしれん な言いたいことを言い終えると警部は 明らかとした様子で手を振りながら病室を 出ていっ た鬼の目撃団人を避けた生活鏡のない部屋 2年前の家事人とは思えない力 発見されない 痛次々と頭の中で不可解なキーワードが 符合し出してはならない答えを導き出そう と [音楽] する僕と小さんはしさを取り戻した病室で 目前とこの機械な事件を振り返っ た黄昏れ時の病院病室は耳が痛くなるほど 静かだった これが僕の警察支変再出での最初の事件で [音楽] ある ああ終わっ たえこっちの 話え なんか悲しかっ たまでもさなんかさ単なる恨み言じゃ なかったの が良かった ね いやあでもちょっとさ雪村のことを考える といたたまれないよ な ね代理母として尽くして さなのにさ旦那に さ殺されかけて さ ねでも さ最後はさ理解してあげちゃうんだ よね裕介君のためになのかゆかりさんの ためになのか道を上げるんだよこれが ということでいかがにしたでしょうかええ 話ええ話というわけではないけどさなんか ちょっとやべえ感情移入しちゃうな同世代 だから かああということでえ最後までお付き合 めっちゃめっちゃ配信してたじゃん今日3 時間半もやってるよもう2時だよみんな 寝よ寝よもう今日はということで最後まで お付き合いいただきましてありがとう ございましたロップでございましたまた 来週もお付き合い くださいまたねバイバイ [音楽]
流行り神
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