Home » Announcers » 美人お天気キャスター » 【朗読】「半七捕物帳 お化け師匠」一見、恐ろしい事件だが、半七の眼はごまかせない! 果たして半七の推理とは!?【捕物帳・時代小説・推理小説/岡本綺堂】

【朗読】「半七捕物帳 お化け師匠」一見、恐ろしい事件だが、半七の眼はごまかせない! 果たして半七の推理とは!?【捕物帳・時代小説・推理小説/岡本綺堂】

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💬嘉永7年、長屋で踊りの師匠・歌女寿(かめじゅ)が蛇に巻き殺される。
歌女寿は芸を仕込んでいた、身体の弱かった養女の若師匠・歌女代(かめよ)を働かせ過ぎて、一年前に亡くなってしまっていた。
その歌女代の霊が出ることから、歌女寿は「お化け師匠」と巷で呼ばれていたが、
とうとう呪殺されたのでは?との噂が立ち始める―。
果たして半七の推理とは!?

蝮蛇除の神札は別当松智院社人よりこれを出だす。
遠近これを信じて授かる者多し。
夏秋の頃山中叢林にこれを懐中すれば蝮蛇逃げ去るという。

🔷今回は、岡本綺堂 の『📍半七捕物帳 お化け師匠』を朗読します!🔷

【主な登場人物】
わたし -------- 主人公。明治時代の新聞記者(岡本綺堂)。
半七 --------- 神田の岡っ引。通称「三河町の半七(親分)」。
源次 --------- 下っ引。
水木歌女代 ------ 歌女寿の養女。若師匠。かめよ。
水木歌女寿 ------ 踊りの師匠。お化け師匠。かめじゅ。
弥三郎 -------- 経師職の息子。

【用語解説】
池鯉鮒(ちりゅう)
東海道五十三次の第39番目の宿場町であった知立の宿駅名。
御手洗池という池に鯉や鮒が多くいたことに由来するともいわれている。
現在の愛知県の中部に位置する市。知立市(ちりゅうし)。

📌目次
00:00:00『オープニング』
00:00:29『しおり1』
00:16:00『しおり2』
00:30:06『しおり3』
00:45:22『しおり4』
01:03:05『エンディング』

👦🏻岡本綺堂(おかもと きどう, 1872年 – 1939年)
日本の小説家、劇作家。
明治5年に、東京高輪に生まれる。
幼い頃より、漢詩や英語を学ぶ。
東京府尋常中学卒業後、東京日日新聞に入社し、新聞記者となる。
その後、小説「高松城」を、また戯曲「紫宸殿」を発表。
「修善寺物語」の成功によって、新歌舞伎を代表する劇作家となる。

1913年以降は作家活動に専念し、シャーロック・ホームズに影響をうけて「半七捕物帳」を書き、これは以後没年まで長く書き継がれることになる。
別号に狂綺堂、鬼菫、甲字楼など。

【代表作】
1908年『維新前後』
1917年『半七捕物帳』
1917年『番町皿屋敷』
1918年『修禅寺物語』

【関連ワード】
フィクション, ノンフィクション, 歴史小説, 時代小説, 推理小説, ミステリー, サスペンス, ドラマ, ファンタジー, サイエンスフィクション, SF, ロマンス, 恋愛, 自伝, 伝記, アドベンチャー, 冒険小説, ハードボイルド, エッセイ, 文芸作品, 絵本, ラジオドラマ

【関連リスト】
🖊️岡本綺堂
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#朗読 #お化け師匠 #岡本綺堂

[音楽] 今回は岡本機動の反し取りも町お化け師匠 を朗読し ます 岡本木戸を咲く反し取り町お化け 師匠2月以来私は自分の仕事が忙しいので 半老人のうへ後半ともぶさをしてしまっ たなんだか気になるので5月の末にぶさを 詫びながら手紙を出すとすぐその返事が来 て来月は氷川様のお祭りで小でも炊くから 遊びに来てくれとのことであっ た私も急に老人に会いたくなってそのお 祭りの日に赤坂に出て行くと途中からのの ような雨が降ってき た愛に少し降ってきまし た梅雨前ですから ねと半神老人は鬱陶しそうに空を見上げ た今年は本祭りだというのに困ったもん ですだがま大したことはありますま よ約束の通りに小や鬼のご想が出た酒も出 た私は遠慮なしに飲んで食って踊りの屋台 の噂などをしていたが雨はだんだん強く なるばかりでうちのバが慌ててのき常や 飾り花を引っ込めるようになってき た町内の屋林の音も沈んで聞こえ たこれいけないとうとうぶりになってきた これじゃおとりあいを見にも出られ まいまあ今夜はゆっくりお話し なさい何かまた昔話でもしようじゃあり ません かと老人は食い荒らしのさくをばあやに 片付けさせながら行っ た踊り屋台の見物よりも怖めのごよりも私 にとってはそれが何よりも嬉しいのですぐ にその尾についてまたいつもの話をして くれと甘えるようにせがむとまた手柄話 ですかと老人はニヤニヤ笑っていたが とうと私に口説き落とされてやがてこんな ことを言い出し たあなたは蛇やマムは嫌いです かいや誰も好きなものはありますまが蛇と 聞くとすぐに顔の色を変えるような人も ありますから ねそれほど嫌いでなけりゃ今夜は蛇の話を しましょう よあれは確か安静の大身の前の年でし た7月10日は浅草観音の [音楽] 4万6万に行っ た十の塔は締めっぽい赤月のモヤに包まれ て鳩の群れもまだ豆を拾いには降りてこ なかっ た朝参りの人も少なかっ た反しはゆっくり拝んで帰っ たその帰り道に下屋の同道へ差し掛かると

刀屋の横長に78人の男が資材らしく立っ ていた 半も商売柄でふと立ち止まってその横丁を 覗くと弁慶島の浴衣を着た小作りの男が その群れを離れてバタバタかけてき た おぶんどこ へカヌ様へ朝参りに行ったちょうどいい とこでした今ここに変なことが持ち上がっ て ね男は顔をしかめてで行った彼は下ぴの 原地というお食であっ たこの下っぴきというのは今でいう患者の ようなものですと阪老人はここで中を入れ てくれ たつまり手先の下を働く人間で表向きは 魚屋とかお食とか何かしら商売を持ってい てその商売の合に何か種をあげてくるん ですこれは影の人間ですから決して取り などには出ませ んどこまでも肩のつもりで済ましているん ですおかっぴきの下には手先がいる手先の 下には下っぴきがいるそれがお互いに糸を 引いてうまくやっていくことになっている ん ですそれでなけりゃ罪人はなかなか 上がりません よ現時はこの近所に長く住んでいて下壁の 仲間でも目安の聞く方であっ たそれが変なことを言うので反しも少し 真面目になっ たなんだ何があっ た人が死んだんですお化け師匠が死んだん ですお化師匠 こういう機械なあだ名を取った本人は水カ と呼ばれる踊りの師匠であっ た亀女は自分の名を幼い時から娘分に もらってこれに芸をみっちり仕込んで亀代 と名乗らせて自分の後を継がせるつもりで あったがその亀代は去年の秋に18歳で 死ん だお師匠のあだ名はそれから生み出された のであった だカジは今年四8だというが年に比べると 水々しい赤のけのした女であっ た商売柄で若い時には随分浮いた噂も 聞こえたがこの10年以来はよ一方に 凝り固まっているとかいうので近所の評判 はあまり良くなかっ た名娘分にもらったのもゆくゆく自分の 食い物にしようという下心から出たので ある旗から見るとむごたらしいほどに手 厳しく仕込ん だそういう風に小さい時からあまり邪険に 攻められたせいか亀代はどうも病身であっ

たが仕込みが厳しいだけに芸はよくできた 気量も良かっ た16の年から母の大稽古として弟子たち を教えていたが肥料の良いのが唯一のお とりになって男弟もだいぶ入り込むように なっ た従って神女の懐都合もだんだん良くなっ てきたが欲の深い彼女はおさまりの月並や 炭線や畳線ぐらいでなかなか満足してい られる女ではなかっ た彼女はこの若い美しい餌で大きな魚を 釣り寄せようと企んでい たその魚は去年の春の潮に乗って寄ってき たそれは中国辺りのある大名屋敷の留子役 で亀を是非自分の持ち物にしたいという 注文であっ た跡取の娘であるからそちらへ差し上げる わけにはいかないと亀女はわざと焦らす ように一旦断ると相手はいよいよ してきていわゆる囲いもとして毎月相当の 手当てをやるまだその他に話がまとまり 次第一種の支度金のような意味で当金 100両を出そうという条件までつけてき た木に100 両この時代においては莫大の金であるから 亀女も2つ返事で承知し たこれでお前も私も浮かれ 彼女は顔を崩して亀にさい たおさんこればかりは感にしてくださいと 亀は泣いで断っ た何を言うにも自分は体が 弱い大勢の弟子をとって毎日毎晩踊り続け ているのさえもこの頃では耐えられない ぐらいであるのにその上に旦那などさせ られてはとても我慢も辛抱もでき ないそんなやしい辛い思いをしないでも別 に暮らしに困るというわけでも ない自分は倒れるまで働いてきっと お母さんに不住はさせまい囲い者の相談 だけはどうぞ断ってくれと彼女は母に すがって頼ん だもちろんこの訴を素直に受けるようなカ ではなかったが平成は大人しい亀をもこの 問題についてはあくまで強情を張って脅し てもすかしてもどうしても特進しないので カジももてあましてただイライラしている うちにその夏の梅の頃から亀の健康は衰え てもはや毎日の稽古にも耐えられないで3 日に1度ぐらいは枕に親しむよになっ たこっちの返事がいつまでもしっているの で旦那の方でもさすがにこけがしたらしく いとはなしにその相談も立ち芸になっ た大きな魚は逃げてしまっ たカジははぎをして悔しがっ たせっかくの旦那を取り逃したのも亀の

わがまま からであるとカはむに彼を憎ん だ倒れるまで働くといった神世の言質を とって決してべべと寝そべっていることは ならない倒れるまで働いてくれと真っ青な 顔をして寝ている亀を無理に引きずり 起こして朝から晩まで弟子たちの稽古を 続けさせ たもちろんにも見せてやろうともしなかっ たお腹という若い地引きが亀に同情して そっと買物などしてやっていたがその年の 土曜の激しい初期がいよいよ亀よの弱った 体をしいたげて彼女はもう骸骨のように 痩せ衰えてしまっ たそれでもカは意地悪く稽古を休ませ なかったので彼女は半繁のつかない足元で 稽古台の上に毎日立ち続けてい たお腹も腹の中でハラハラしていたが大 師匠の怖い目に睨まれて彼女はどうする こともできなかっ たもう23日で盆休みが来るという7月9 日の昼過ぎに亀はとうとせももて山場を 踊りながら舞台の上にがっくり倒れ た邪険な養母にさまれ続けて若い美しい 師匠は18の初中にこの世と別れを告げ たその新本の夕べには白い霧子道路の長い 尾が服ともない冷たい風にゆらゆらと なびいてこの薄らい火の影に若い師匠の しょんぼりと迷っている姿をお腹は まざまざと見たと近所のものに震えながら 囁い た噂はそれからそれへと伝えられて普段 からカジを心よく思っていない人たちは さらにヒレを添えて色々のことを言い出し た亀女のうでは世が吹けると暗い稽古部隊 のの上で誰ともなしにトントン足拍子を 踏む音がかすかに聞こえるという薄味の 悪い噂が立っ たカジの家へは幽霊が出るということに 決まってしまっ たお化け師匠の恐ろしい名が長内に広まっ て弟子たちもだんだんに寄りつかなくなっ たお腹も暇を取って立ち去っ たそのお化け師匠が今死んだので あるどうして死んだあいつの凝ったから 悪いものでもくって当たったのかと反しは あけるようにさい たどうしてそんなんじゃありませんと現地 は少し怯えたように目を据えてさい たお化け師匠は蛇に巻きこされたんで蛇に 巻きこされたと反も驚かされ た上中の村というのが今朝になって見つけ 出したんですが師匠は黒い蛇に首を閉め られて蚊屋の中に死んでいたんです不思議 じゃありませんか人の執念は恐ろしいもん

だと近所のものもみんな震えていますよ 現時も薄味悪そうに言っ た悲惨な死を遂げた神男の魂が黒い蛇に 乗り移って邪険な用を締めこしたのかと 思われて反しもぞっとし たお化け師匠が蛇に巻きこされ たどう考えてもそれは戦慄すべき出来事で あっ た まあ何しろ言ってみようじゃねえ か廃止は先に立って横丁へ入ると現時も なんだか落ち着かないような顔をして後 からついてき たカジの家の前にはだんだんに人たちが 多くなってい たちょうど若い師匠の一周期ですから ね銀とこんなことになるだろうと思ってい ましたよおそろしいもんです ねどの人も恐怖に満ちたような目を輝かし てひそひそと囁き合ってい たその中をかき分けて半は現時と裏口から 師匠の家へ入ると天戸もまだすっかり 開け放してないのでうの中は薄暗かっ たかやもそのままに釣ってあって次の間の 余上半には家主と下女の村が息を飲むよう に黙って座ってい た反しは家主の顔を見知っているのですぐ に声をかけたお家主さんどうも飛んだこと ができましたね ああ神田の親分でしたか棚うちにとんでも ないことが出退しましてバに言いつけて 早速お届けはしておきましたがまだご原士 がおりないのでうっかり手をつつけること もできません近所では色々のことを言って いるようですが死に様もあろうに蛇に巻き こされたなんて一体どうしたもんでしょう か何しろ困ったことができましたよと家主 もその処置に困っているらしかった ここらは普段から蛇の出るところですかと 反日は聞い たご承知の 通りこんなに人家が立て込んでいるところ ですから蛇も帰るも滅多に出るようなこと はありませ んおまけにここの家は庭場といったところ でよぼばかりで蛇なんぞを住んでいそうな はずはありませんしどこから入ってきたの か一向わかりませ んそれですから近所でまあ色々のことを 言うんですがと家主の胸にも神世の亡霊を 描いているらしかっ た茅屋の中を見てもよろしくございますか どうぞお改め ください反しの身分を知っている家主は 意義なく承知し

た反しは立って次の前行くとここは横6畳 で隅の壁沿いに3弱の置き床があって貸借 様の古びた軸がかかってい た茅は6上いっぱいに釣られていて昨日 今日はまだ残暑が強いせいで あろう亀女は布団の上に根座を敷いて薄い 開巻は裾の方に押しやられてあった 南向きに寝ている彼女は枕を横に外して 布団から少し乗り出したようになって 仰向けに横たわっていたがその産神はかき られたようにおに乱れて額をしかめて唇を 歪めてしらけた下を吐いて最後のくの跡が その死顔にありありと刻まれてい た根巻きは半分きめたように肩から胸の 辺りまであわになって男かと思われるよう な小さい乳ぶさが薄赤く見え たヘビアどうしましたと現時も後から来て そっと覗い た半はかをまくって入っ た薄ぐら振っていけねえ庭の雨を1枚あげ てくれと半は言った 現時が立って南向きの雨戸を開けるともう 無午前6時過ぎの朝の光は庭から1度に さっと流れ込んでまだ新しい蚊屋の波を まさに照らし た死んだ女の顔はいよいよ青く移って ものすごく見え たその青めた顎の下に黒滑らかに光る鱗の ようなものが見えたので茅の外からわれ そうに覗いていた原地は思わず顔を後へ 引い た半は少しかんでよく見ると黒い蛇は あまり大きくなかったよよ1尺ぐらいの ものらしくその尾は女の首筋にゆく 巻きついてその平たい首は布団の上に死ん だようにぐたりと垂れて 生きているのかしらと半は指の先で軽く その頭を弾いてみると蛇はぬっと鎌首を 長く上げ たそれを見て少し考えていた反しは懐から 花神の畳んだのを出してその頭をまた軽く 押さえると蛇は物に恐れるように首をすま せて布団の上へおとなしく首を垂れてしま まっ た蚊屋を抜け出してきて半は縁先の長頭バ で手を洗って元の余上犯へ戻っ たわかりましたかと家主は待ちかねたよう に聞い たさあまだ何とも申されませんねいずれご 原始が見えたらばまたおかかりのお考えも ありましょう私はひとまずこれでおい いたします 取り止めた返事を受け取らないで少し失望 したらしい家主の顔を後に残して反しは 早々にここを出ると現時も続いて表へ出

た親分どうでし たあの女中はまだ若いようだな1178か と反しは出し抜けに聞い た17だということですだがあいつが まさかやったんじゃありますまい うんと反は考えてい ただ何とも言えねえおめえだから言って 聞かせるが師匠は蛇が殺したんじゃねえ 人間がしめしておいて後から蛇を巻きつけ たに添いねえお前もそのつもりであの女中 はもちろんのこと他の出入りのものにも よく気を つけろじゃあ死んだものの執念じゃあり ませんかねと現時はまだ疑うような目をし てい た死んだもの周年もかかっているかしれ ねえが生きたものの執念もかかっているに そいねえ俺はこれからちっと心当たりを ついてくるからおめえも女性なくやって くれそこでどうだろうあの師匠はとは金を 持っていたらしいかあの欲張れですからね 小金を貯めていたでしょう よ男でもあった様子はねえ かこの頃はよ一歩のようでしたねそうか じゃあ何しろ頼む よ言いかけてふと見えると家の前に立って コゴと覗いている大勢の群から少し離れ 1人の若い男がこっちの話に聞き耳を立て ているらしく時々に盗むような目をして 2人の顔色を伺っているのが反しの目に つい たおいあの男は何だおめえ知らねえかと反 は小声で現時に聞いたあれは長内の教授屋 の背で夜郎と言うんです 師匠のうへ出ありすることはねえ か去年までは毎晩稽古に行っていたんです が若い師匠が死んでからちっとも足踏みを しねようですあいつばかりじゃねえ若い 師匠がいなくなってから大抵の男の弟子が みんな散ってしまったようですよ元気な もんです ね師匠の寺はどこ だ高徳寺前の妙信じだです去年のトレの時 に私も町内の付き合いで行ってやったから よくしています うー明信じ か現時に別れて反しは同道の大通りへ一旦 出ていったがまた何か思いついて急に 引っ越して光徳寺前へ足を向け た土曜が開けてまだ間もい秋の朝日は キラキラと大の水に移って大きい麦トボが 反しの鼻先をかめて低い練兵の中へ流れる ようについと飛び込ん だその練兵の寺が妙心地であっ た門をくぐると左側に花屋があっ

た盆前で三経が多いと見えて花屋の小さい 店先には足もみ立てられほに仕の派が青く 積まれてあっ たもし こんにちは三口から声をかけると仕に 埋まっているようなおばあさんがかがんだ 腰を伸ばして目をしょぼしょぼさせながら 振り向い たおや いらっしゃい御三系でございますか当年は 残暑が厳しいので困ります その色身を少し くださいあの踊りの師匠の亀男さんのお墓 はどこです ね入りもしない花をって半は亀の墓の ありかを教えてもらったそうしてその墓に は四重お参りがあるかと聞い たそうでございますね最初の頃はおさが ちょいちょい見えましたけれどこの頃では あんまりご産経もないよう です毎月ごめ日に欠かさず女においで なさるのはあの京子屋の息子さんばかりで 教子屋の息子さんは毎月来るかね はいお若いのにご既得なお方で昨日もお 参りに見えまし た手桶に水と敷を入れて半は墓場へ行った 墓は先祖代々の小さい石道で日連州の亀代 は仮装でここに埋められているのであっ た隣りの古い墓との間には大きい楓が枝を かざして秋のセミが枯れがに泣いてい た墓の前の花立には屋の息子が涙を 振りかけたらしい境とみしとが新しく生け てあっ た半も花と水を備えて拝ん だ拝んでいるうちに何かガサガサという音 が響いたので思わず後ろを見えると小さい 蛇が何か負うように秋草の間を ちょろちょろと走っていっ たこいつを持っていったかなと反しは少し 迷ったように蛇の行方を見つめていた がいやそうじゃあるまいとまたすぐ 打ち消し た元の花屋へ帰ってきて死んだ師匠は生き ているうち墓参りに時々来たことがあるか と反はおばあさんに聞い た亀はに似合わない得な人で墓参りには 度々来 たたまには教授屋の息子とも一緒に来た ことがあったと彼女は語っ たこれらの話を寄せ集めて考えると悲しい 終わりを告げた若い師匠とその墓へ泣きに 来る若い教授屋との間には何か意図が つがっているらしく思われ たどうも邪魔しまし た半は銭にを置いて寺を出

た寺を出て上野の方へ引き返すと半は1人 の背の高い男に出会っ たそれは松吉という手先であだ名をひろま と呼ばれる男であっ たおい松いいところでつけた実はこれから おめえのうへよろうかと思っていたん だなんです何かご用です かお前まだ知らねえのかお化け師匠の死ん なのを知りませんと松吉はびっくりした ような顔をしていたへえあの師匠が死に ましたか いぼんやりするなよ目と花との間に巣を 食っていながら と反しはしるように言っ たもう少し身にしみて強を勤めねえじゃ いけねえ ぜ反からお化け師匠の死を聞かされて松吉 は目を丸くしていたへえそうですかい悪い ことはできねえもんだねお化け師匠を とうとりされたんです よまどうでもいいから俺のうを聞いてくれ お前はこれから手を回してこの近所で地龍 様のおりの止まっているところを探して くれ暴露町じゃあるね万年町あたりだろう と思うがま急いで見つけてしてくれ別に 難しいことじゃある めえ ええどうにかこじつけてみ ましょうしっかり頼むぜ女性はあめえが お札ががくにいてそれがどんなやつだが よく洗ってこなけりゃいけねえ ぜよ受け合いまし たひたい男の後ろ姿が山下の方へ遠くなる のを見送って反しは神田の家に帰っ たその日は1日暑かっ た日が暮れると現時がこっそり訪ねてきて お化け師匠のは今朝済んだが人が殺したか 蛇が殺したかは確かに決まらないらしかっ たと話し た普段から評判の良くない師匠だけに所詮 は蛇に祟られたということに決められて しまって後の面倒な戦技はないらしいと 言っ た反はただ笑って聞いてい た師匠のトはいつだ明日の明けmuch班 午前7時だそうです別にこれという親類も ないようですから家主や近所のものがより 集まってなんとか始末をするでしょうよと 現時は言っ た松吉の方からはその晩何の頼りもなかっ たある朝阪は師匠の戸村の様子を伺い ながら明信寺へ出かけて行くと師匠の意外 は籠で送られて町内の者や弟子たちが 340人ほどもついてき たその中には現地が嫌に目を光らせている

のも見えた教父屋の息子の夜郎が青い顔を しているのも見えた女中の村の小さい姿も 見え た半は知らん顔をして隅に行儀よく座って い た度胸が終わって意外はさらに焼場へ送っ ていかれ た回送者が思い思いに退散するうちに反し はわざと遅れて座を立っ たそうして帰り際に墓場の方へそっと回っ てみると1人の男が昨日の墓の前に拝んで いるそれは教屋の息子にそういないので半 はりの足をを盗んでその後ろの大きい石の 影までしんでいって耳をすまして伺ってい たが野郎は何も言わずにただ一に拝んでい たやがて拝んでしまって人足行きかけた時 に後ろの石刀の影から顔を突き出した半死 と彼は初めて目を見合わせ た郎は少し慌てたような風で急いでここを 立ち去ろうとするのを反しは小声で 呼び止め たへえなんぞ御用でとや郎はなんだかおお しながら立ち止まっ た少しお前さんに聞きたいことがあるまあ ここへ来て送ん なさい反は彼を師匠の墓の前へ連れ戻して 2人は草の上にしゃがん だ今朝は薄く曇っているのでまだ乾かない 草の梅雨が2人の造りの裏に冷やと染み たお前さんご既得に毎月この墓へお参りに きなさるそうですねと反はまず何気なしに 行った え若い師匠のとはちっとばかり稽古に行っ たもんですからと野郎は丁寧に答え た彼は昨日の朝以来反しの身分を大抵さし ているらしかっ たそこでくどいことは言わね手近に話を 片付けるがお前さんは死んだ若い師匠と どうかしていたんだろうね 野郎の顔色は変わった彼は黙って俯いて膝 の下の青い葉をむってい たねえ正直に言ってもらおうじゃねえか お前さんが若い師匠とどかしていたところ が師匠はあんな惨めな死に様をした ちょうどその一周期に王師匠がまたこんな ことになった因縁といえば不思議な因縁だ がただ不思議だとばかりいちゃいられねえ 若い師匠の敵を取るためにお前さんが王 師匠をどうかしたんじゃねえかと世間で もっぱら評判をしているそれが神の耳にも 入って いるとんでもねえこと私がどうしてそんな とやは唇をふわせながら慌てて打ち消すと し たやお前さんがしたんでねえことは私は

知っている私は神田の反という御用聞きだ 世間の評判を当てにして罪とがもねえもの をむやみにどうするのこうするのとそんな 無慈悲なことはしたくねえその代わりに何 もかも正直に言ってくれなきゃ困るいいか い分かったか ねそこで今の一見だがお前さん全く若い 師匠とどうかしていたんだろうね え嘘を言っちゃいけねえこの墓の中には 若い師匠が入っているんだぜその前で嘘を つかれた義じゃ あめえと反しは墓をさして脅すように言っ た花立ての花も今日はもうしれて境もしも 乾いた葉をたれい た野郎はじっとそれを見つめているうちに 彼のまつ毛はいつかうるんでき た親分何もかも正直に申し上げ ます実は昨年の夏頃から師匠のとろへ毎晩 稽古に行くうちに若い師匠とけれども親分 正直のところ1度も悪いことはした覚えは ありません 師匠はあの通りの病院ですし私もこの通り 気の弱い方ですから大師匠の目をしのんで ただま打ち解けて話をするぐらいのこと でそれでもたった1度去年の春でし た若い師匠と一緒にここに墓参りに来た ことがありまし たその時に師匠はどうしてもうちにいられ ないことがあるからどこへか連れて行って くれと言うん です今思えば一層その時に思い切ってどう かすればよかったんですが私も両親はあり 弟や妹はありそれをうっちゃって駆け落ち をするわけにもいかないのでともかくも 師匠をなめて無事に返したんですがそれ からまもなく師匠はどっと寝つくように なってとうとうあんなことになってしまい まし たそれを考えると 私はなんだか師匠を見殺しにしたようで 開けてもくれても気がとめてなりません から毎月その詫びながら墓参りには欠かさ ずに来るようにしてい ますただそれだけのことで今度の師匠の ことには何もかかり合いはありませ ん大匠が蛇に殺されたと聞いた時には私は 思わずぞっとしまし た何しろそれがちょうど若い師匠の というんです から阪が想像した通り若い師匠と若い教授 屋との間にはこうした悲しい恋い物語が 潜んでいたのであっ た彼の残に偽りのないことは若い男の目 から育児なく流れる涙の色を見ても頷かれ た若い師匠が死んでからお前さんはもう

師匠のうへはちっとも出入りをしなかった か ね へえと夜郎は口もるように言っ た隠しちゃいけねえ大事な場合だ え本当に出配慮しなかったの かそれが実におかしいんですどうおかしい んだまっすぐにいい ね反しに睨まれて野郎は何か仕切りに もじもじしていたがとうとう思い切って こんなことを白場し た若い師匠が死んで一月ばかり立つとカジ が教子屋の店へぶらりと来て店に仕事をし ているやを表へ呼び出し た娘の35日の配り物や何かについて少し 相談したいことがあるから今夜ちょいとう へ来てくれというのであった その晩出て行くと配り物の話は付けたりで 師匠は安郎に向かって自分のうの向こに なってくれないかと突然言い出し た頼りにしていた娘に別れて何分寂しくて ならないからお前さんを見込んで頼む どうぞ容姿になってくれと言っ た思いもつかない話でもありは自分は僧侶 の跡取であるので野郎は無論に断って帰っ たしかし師匠の方でなかなか諦めない らしくその後も執念深くつきまとってきて 何かと名をつけて無理に彼を呼び出そうと し た一度は途中で捕まって王なしに湯島 あたりのある茶屋に引っ張って行かれ たげの郎は酒ををられ たカジもだんだんに酔いが回ってきて向こ になれというのか亭主になれというのか わけのわからないようなことを生めかしい そぶりで言い出したので木の小さい野郎は 震えるほどに驚いて一生懸命に振り切って 逃げて帰っ たその茶へ引っ張られていたのがいつ頃だ ねと反は笑いながら聞い た今年の正月 ですそれから3月にも浅草で出足て無理に どっかへ引っ張られようとしたのをそれも ようよう振り切って逃げまし たそれから5月の勢でしたろう日が暮れて から近所の湯へ行くとその帰りに私が男湯 から出ると師匠もちょうど女湯から出る そこでばったりまた出会ったんですすると 相談があるから是非寄ってくれと言うんで 今度は逃げることもできないでとうと師匠 の牛まで一緒に行きまし た皇子をがらりと開けて入ると長町の前に 1人の男が座っているんです師匠よりは 78つも若い四十ぐらいの色の浅黒い男 でし

たその男の顔を見ると師匠はひどく びっくりしたようにしばらく黙って つったっていまし た何しろ客の来ているのは私にとって木気 の幸いでそれを塩に早々に帰ってきまし た ふうんそんなことがあったのかと反しは腹 の中でにっこり笑っ た一体その男は何者だかお前様ちっとも 知らねえ か知りません居中の村の話によると何でも 師匠と喧嘩をして帰ったそう ですその以上のことは野郎も全く知らない らしいので反しもここで切り上げて彼と 別れ た今日のことは誰にも当分沙汰なしにして おいてくんねえ よ 寺の門を出ると半は松吉にあっ た親分のうへ今行ったらここの寺へ来て いるというからすぐに引かしてきまし た昨日もあれから万年町の方をすっかり 漁ってみたがどこにもそんなお札売り らしいやつは止まっていねえん ですそれからそれと探し歩いてよよ今朝に なって本所の安止まに1人いるのを見つけ たんですがどうし ましょういくつぐらいのやつ ださあ278でしょうかね宿の亭主の話や 45日前から暑さにあたって商売にも出ず にゴロゴロしているそう です夜郎から聞いた男とは年頃もまるで 違っているので反しは失望したことに4日 前から宿に寝ているというのではども千に の仕様がなかっ たそいつ1人切りか他に釣れはねえの かもう1人いるそうですがそいつは今朝 早くから山の手の方に商売に出たそうです なんでもそいつは四重ぐらいで半分聞か ないうちに半は手を打っ たよし俺も後から行くからおめえは先へ 行ってそいつの帰るのを待っていろ 松吉を先にやって阪はまた亀のうへ急いで 行くと下女の小村は近所の人たちと一緒に 焼場へ回ったというのでうちには知らない 女が2人座ってい たカジと喧嘩をして帰ったという男につい て村から詳しいことを聞き出そうと思って 反はしばらくそこに待っていが村は なかなか帰ってこなかっ たくびれて現時のうへ行くとこれも戸村の 帰りにどこへか回ったと見えてまだ帰って こないと女房が気のくそうに行っ た女房相手に2つみ世間話をしているうち にやがて上野の金が4つ午前10時を着い

た ふりも山の手へ登ったんじゃどうせ昼過ぎ でなけりゃ帰る め半はその間に23件用足しをしてこよう と思って早々に現地の家を出 たそれから駆け足で23件回って途中で 昼飯を食っておやの渡に来たのは八午後2 時少し前であっ たここで本上へ渡る船を待っていると一足 遅れてこの私へ来たのはすげ笠をかぶった 四十格好の色の黒い男で鉄鉱キハのわらじ がけ首に小さい箱をかけてい たそれが地龍のお札売りであることは反に もすぐに悟られたので物に慣れている彼も 思わず胸を踊らせ た松からさっき聞いたのはこいつにそうい ない年頃も夜郎から聞いた男に不合して いるしかし確かな証拠もないのに突然に御 用の声をかけるわけにもいか ないともかくも宿へ帰るのを突き止めた上 でなんとか繊維の仕様もあろうと思って 半死は何気ない風をして時々に彼の傘の うちに注意の目を送っていると 札の男もそれと悟ったらしくこちの目を 避けるようにわざと柳の下に隠れて胸を 少し広げて大を使ってい た薄く曇った空は昼から少しずつ剥げてき て駒形道の屋根も明るくなっ たそよりとも風のない日で秋の暑さは王家 の水にも残っている らしく向こうがから漕ぎ出してくる渡船に も白い大や手ぬいが乗り合いの額にかざさ れて女の子の愛が赤い影を船端の波に ゆらゆらと浮かべてい たその人群れがこっちの岸へついて ぞろぞろ上がっていくのを待ちかねたよう にお札売りは入れ変わって乗った反しも 続いて飛び乗っ たおーい出る よ先導は大きい声で呼ぶと子供の手を引い たおさんや寺参りらしいおばあさんや中原 の砂袋を下げた小僧や56人の男女が 遅ればせにドヤドヤと駆けつけてきて 揺れる船べりからだんだんに乗り込ん だやがてこぎ出した時にお札は友の方に 乗り込んだ1人のを急に見つけ出した らしく他の乗り合いをかき分けて彼の村を しかんだやいこの泥棒よくも俺が大事の 商売道具を盗みやがったなこれチ様の場が 当たる ぞ泥棒と人中で布しられた男もやはり四重 前後の男で混じのやな人物を着ていた彼は 他の乗り合いの手前しく黙っていられ なかっ た何泥棒とんでもねえこと言うな俺が何を

盗ん だ知らばっくれるな俺はちゃんとてめえの つを覚えてるんだけしい野郎だどうするか みやれ札は相手の胸ぐらを掴んだままで 力任せにいくたかづきた男もその手を掴ん でそうとし た小さい船は揺れ傾いて女や子供は泣き だし た船の中で喧嘩をしちゃいけねえ喧嘩なら 騎士へついてからにしておくんな ぜ先導はしるようにせした他の乗り合いの 客も口口になめたので札ふりは4どなしに 手を緩め たしかしまだそのままに済ませそうもない 険しい青色で相手をきっと睨みつめてい た船が本所の歌へつくと半はまずひりと 飛び上がった続いてかの男が上がったその 後追うようにお札売りも上がってきて再び 彼の袖を掴もうとするのを男は慌てて 振り切って逃げ出そうとしたがその片腕は もう半にえられていたお前さん何をするん ですと男は振りなそうと身をもがいた神妙 にしろ御だ反しの声は鋭く響いた男は不に 魂を抜き取られたようにただ棒立ちに つったったままであっ た勢いこんで王としたお札も思わず 立ちすくんでしまっ たお前はこいつに何を取られた黒い蛇 だろうと反しはお札売りに聞い たはい作用でござい ますこいつと一緒に万屋まで来て くれ2人を引っ張って半は近所の地震板へ 行っ たありの殻を店の前の泥に敷いていた地震 版の親父は抱えていたざをを放り出して 半らを内へ入れ たおい素直に何もかもいっちまえと反しは かの男を睨むように見 たてめえは同道の横長のお化け師匠の色か 亭主 か何しろ久しぶりで訪ねていくと師匠は わけ男なんぞを引っ張って帰ってきて てめえにあってもいい顔をしねえあんまり 富だとか白場だとか言うんでてめえは師匠 と焼きもち喧嘩をしたろうそれが元で とうと師匠を殺す気になってここにいる 小売りの箱から蛇を1匹盗んで今原の種に 使ったろてめえもなかなか芝居気があるお 化け師匠と蓋つきになっているのに つけ込んで師匠をそっとしめしてその蛇を 死骸の首へ巻きつけておいて娘の年だとか 祟だとか飛んだ林や肖像の階段でうまく 世間をごまかそうとしたん だろうそれで世の中が無事即orで通っ ていかれりゃ闇よにブラジシはいらねえ

理屈だがどうもそうばかりはいかねえさあ おれ行ってまっすぐに何でも吐出して しまええ落ち着いているなヤを舐めさせ られた蛇のように王城ギアが悪いともう おじ悲をかけちゃいられねえさあもし出ろ 江戸中の毛を一度にしゃぶらされたわけで あるめえし口の聞かれねえはずはねえ飯を 食う時のように大きい口を開いていえやろ 分かったか悪く片付いてやがると引っ張る ぞ今と違って昔のバヤの調べはみんな こんな調子でしたよと阪老人は言っ た町業は 格別万屋で調べる時にはおかっぴきや手先 ばかりでなく八ぶりのお役にもみんなこの 息で頭からポンポンやっつけるん です芝居や公爵のようなもんじゃありませ んよグズグズしていると全く引っ張んです よそれでその男は拍手したんですかと私は 聞い た煙に曲がれてみんなベラベラ申し立て ました よそいつは元は上野の山内の坊主で亀治 よりも年下なんですけれども女にうまく 丸め込まれてとうとう寺を開いてしまって 10年ほど前から公州の方へ行って減速し ていたんです が公郷防形で江戸が恋しくなって今度久し ぶりで出てきて早速亀女のところへ訪ねて 行くと女は白場だから見向きもし ないおまけで教子屋の生けせがれなぞを 引っ張ってきたのを見たもんだから坊主は むやみに悔しくなってなんとかして石返し をしてやろうとそこらの安宿を転げ歩き ながら足かけ2ヶ月越しもけ狙っている うちに亀女の娘が去年死んでそれからお 化け師匠の評判が立っているのを聞き込ん で根が坊主だけに資料の祟りなんていう ことを考えついてとうとう師匠をしめして しまったんです よ蛇を種に使ったところはうまく考えまし た ねその蛇は売りのを盗んだんです か本性の安宿に転がっているとちょうど そこへチリのお札が止まりあわせたもんだ からそれからふと思いついてその蛇を1匹 盗んだんですそこで蛇を見なかったら そんな知恵も出なかったかもしれませんが 師匠も坊主もつまりお互いの不運です ね事故はぼまえ娘の一周期とうまく道具が 揃っているもんだからに水口からそっと 忍び込んで師匠を殺す蛇を 巻きつける全ておえの通りの階段が 出来上がったん です私は最初に女中の村というのに目を つけていたんですがこれはよく寝込んでい

て全く何も知らなかったということが後で わかりまし たそれにしてもあなたはどうして流のお札 に手をつけようと考えついたの ですそれが私には分からなかった阪神老人 はまたニヤニヤ笑ってい たなるほど 今時の人にゃ分からないかもしれません ね昔は毎年夏場になるとまお蛇除けのふり というものがどこからか出てくるん です有名なチリ様の他に色々のまがい物が あってその札売りは蛇を入れた箱を首に かけて人の見る前でそのお札で蛇の頭を 撫でると蛇は小さくなって首を縮めて しまうん です本当のチリ様はそんなことはありませ んがまがい物になると普段から蛇を鳴らし て おくなんでもお札に針を刺しておいて蛇の 頭をちょいちょいつくと蛇は痛いから首を 縮めるそれが自然の癖になって紙で撫で られるとすぐに首を引っ込めるようになる その蛇を箱に入れて持ち歩いてさあごらん なさいお札の既得はこの通りでございます と生きた蛇を証拠にしてお札を売って歩く んだということ です私がお化け師匠の首に巻きついている 蛇を見た時になんだかひどくっている様子 がどうも普通の蛇らしくないのでふっその 蛇おけのまがい物を思い出して試しに開始 でちょいと抑えると蛇はすぐに首を縮めて しまいましたからさてはいよいよオフ売り のを持っている蛇にそういないと見極めを つけてそれからだんだんにたっていくうち に相手にうまくぶつかったんです えその坊主ですか それは無論資材になりまし た札売りはどうなりまし たチリ様の名前を語ってそんな生物を売っ ているんですから今なら相当のバスを 受けるでしょうが昔は別にどうということ もありませんでし たつまり騙される方が悪いというような陸 なんです ねそれでもやっぱりとめると見えてお札は 私に傘のうを覗かれてなんだか落ち着か ないような風で遠いていたん でしょうチリ様ばかりでなく昔はこんな 禍いもがたくさんありました よ一体その地龍様というのはどこにあるん です東海道の三州です今でもご新人のが あり ましょう おや雨が止んだと見えて表が急に賑やかに なってきまし

たどうですせっかくおいでなすたもんです からともかくも一回りしての上地に火の 入ったところを見てこようじゃありません かお祭りはどうしても夜のものです よ老人に案内されて私は町内の飾り物など を見て歩い たその晩内へ帰って東海道名所税を食って みると三州地龍の祝の下りに地龍の神社の ことが詳しく記され てまおの守りは別当承知委社人よりこれを いすエキこれを信じで授かるもの王し夏秋 の頃3林にこれをすればし逃げ去るという 云々と書いてあっ た今回の朗読はいかがでしたかれそれでは また次回お楽しみ [音楽] [音楽] に

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1 comment

@user-ex5bn5ji7p January 6, 2024 - 1:06 am

と手も落ち着いた語り口で、まるで半七親分が語っておられるようでした。ナレーターのお名前がわかりませんが、おきにいり登録して、この方の朗読をもっと聴きたいです。半七捕物帖は、殆んど聴いていますが、この方のが一番だと思います。

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