全国の大舞台で一番輝けるスイマーへ。愛媛の伸び盛りの中学生マーメイドが個人メドレーで成長を遂げています。モットーは「常に楽しむ」。豊富なスタミナを武器に、課題と向き合いながらきょうも水を蹴っています。
プールで様々な泳ぎの練習に挑むのは、新居浜市立中萩中学校3年の藤田真央選手。バタフライ・背泳ぎ・平泳ぎ、そして自由形。4つの種目を決められた順番で泳ぎその速さを競う個人メドレーの選手です。求められるのは種目ごとの技術に加え最後までスピードを維持するスタミナなど総合力。藤田選手はこの個人メドレーで今後の活躍が期待される注目のスイマーです。
藤田真央選手:
「単一種目よりも全部あわせて泳ぐほうが自分に合ってると思って選びました。やっぱり練習がんばってベストが出た時の達成感がすごくいいです」
藤田さんは4歳で水泳を始めて以来、一貫して個人メドレーに取り組んでいて、中学生になって大きく飛躍。去年8月に行われた中学日本一を決める大会では、400mで2年生ながら決勝へ。4分49秒38を記録し8位で入賞し、全国で戦える選手へと成長しました。
藤田真央選手:
「まずバタフライからしっかり入って真ん中二つの背泳ぎ平泳ぎで耐えてラストの自由形で上げるのが自分の泳ぎ方です」
藤田さんの練習の場は市内のスイミングスクール。武器はコーチの後藤成晴さんと二人三脚、豊富な練習量で培ってきたスタミナです。
後藤成晴コーチ:
「ストロークが短くならなかったり、テンポが落ちなかったりっていうのが中々出来ないところなんですけど、彼女はそこが上手にできる。スピードはあまりないんですけど落とさないで泳ぐのが優れている。みんながバテてきたところで前に出るところが強み」
後半に力を発揮する勝負強さと抜群の持久力。成長の源は大切にしている水泳への取り組み姿勢です。
藤田真央選手:
「やっぱり楽しまないと続かないし、苦しいことがあっても楽しかったらちゃんと泳ぎたいとなるし、目標に達成できるように楽しく泳いでいくことを大切にしています」
その藤田選手が心がけていることが「常に楽しむ!」。泳ぐことを楽しみながら自分の課題と向き合い、さらなる成長を誓います。
藤田真央選手:
「技術面では泳ぎがまだまだよくない所がたくさんある。その辺の修正をやってもっと速くなれるようになりたい。日本選手権に出たり、大舞台に出場して自分のベストな泳ぎを出せるようにしたいです」
まだまだ伸び盛りの愛媛のマーメイドは、全国の大舞台で一番輝けるスイマーを目指して泳ぎ続けます。