早速、P/Lの方ですが、売上高が11.5%増、営業利益が14.9%減ということで、増収減益のやや厳しい決算となっています。EPS、1株当たりの四半期純利益ですが、6.15円ということで、こちらも昨年と比べて大きく減少しています。EPSはEarnings Per Shareの略で、PERの基礎となる指標の一つです。株価をEPSで割っても、時価総額を当期純利益で割っても、PERを求めることができます。従って、PERとEPSが予想できれば、株価を理論的に算出することが可能となります。
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BSの方ですが、総資産、純資産、割った自己資本比率です。50.7%ということで、昨年よりは若干、下がっていますが、安定しています。1株当たりの純資産、BPSですが、418.12円です。こちらも、若干、下がってるところが気になるところです。BPSは、Book value Per Shareの略でPBRの基礎となる指標の一つです。株価をBPSで割っても、時価総額を純資産で割っても、PBRを求めることができます。従って、EPS同様、PBRとBPSが予想できれば、株価を理論的に算出することが可能となります。
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ブログ、食品スーパーマーケット最新情報です。IDプラスアイの鈴木です。今回は3月14日に神戸物産が公表した2023年10月期の第1四半期決算の決算短信を解説します。決算短信は、この表紙2枚がポイントでして、P/L、BSに加えて、投資家目線ということで、配当、予想、株式等が公開されています。
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早速、P/Lの方ですが、売上高が11.5%増、営業利益が14.9%減ということで、増収減益のやや厳しい決算となっています。EPS、1株当たりの四半期純利益ですが、6.15円ということで、こちらも昨年と比べて大きく減少しています。EPSはEarnings Per Shareの略で、PERの基礎となる指標の一つです。株価をEPSで割っても、時価総額を当期純利益で割っても、PERを求めることができます。従って、PERとEPSが予想できれば、株価を理論的に算出することが可能となります。
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BSの方ですが、総資産、純資産、割った自己資本比率です。50.7%ということで、昨年よりは若干、下がっていますが、安定しています。1株当たりの純資産、BPSですが、418.12円です。こちらも、若干、下がってるところが気になるところです。BPSは、Book value Per Shareの略でPBRの基礎となる指標の一つです。株価をBPSで割っても、時価総額を純資産で割っても、PBRを求めることができます。従って、EPS同様、PBRとBPSが予想できれば、株価を理論的に算出することが可能となります。
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配当の方ですが、第2四半期末、期末、合計が公開されています。今期が22円、来期が22円ということで、変化はありません。
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これを踏まえて、通期予想ですが、売上高が8.2%増、営業利益が6.8%増ということで、増収増益を予想しています。ただ、進捗率を見ると、営業利益の方が21.34%ですので、進捗どおり進んでないところが気になるところです。EPS、1株当たりの当期純利益ですが、97.02円です。先ほどの第1四半期が6.15円でしたので、単純に4倍すると、24.60円となります。従って、かなり乖離があるところが気になるところです。
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株式の方ですが、期中、自己株式、期末が公開されています。期末を見ると、273,600,000株ということで、これ、昨年と全く同じ株式数です。従って、変化はありません。
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これを踏まえて、投資家は、この決算をどう見たかということですが、3月14日、翌営業日にならないと正確な反応はわからないんですが、売買高が跳ね上がって、株価が下がっている傾向にあります。従って、投資家は、かなり厳しい目で見ているようです。現状、3,465円の株価、PERは35.81倍、PBRは7.99倍ということで、どちらも高い水準ですので、割高感のある株価といえるかと思います。以上、神戸物産が3月14日に公表した2023年10月期の第1四半決算の決算短信の解説となります。