今回は、静岡市長選挙を注目します。この選挙の現場を回ったのが、タレントの井上咲楽さん(23)。実は井上さん、「国会傍聴」が趣味なんです。これまでも、多くの政治家を取材してきた彼女が候補者3人の本音を引き出します。
<井上咲楽さん>
「よろしくお願いします。あー静岡だ、お茶だ」
選挙取材をこよなく愛するタレントの井上咲楽さん。
<井上咲楽さん>
Q.なかなかポスターを写真に撮る方はいないんじゃないかなと…
「これはここに来ないと撮れない写真なので」
井上さんがまず話を聞いたのは、元静岡県議会議員の山田誠さんです。気になったのは、こちらのマーク。
<山田誠候補>
Q.このマークは?
「これ?これはYでしょ?Yだから山田のY」
Q.これでもYですよね?
「これではね、Yじゃないんだよ。これはVサインってみんな取っちゃうから」
自民党で長く県議を務めた山田さんですが、その自民党は対抗馬の応援に回りました。
<山田誠候補>
Q.自民党に対しては今回の対応で不信感もある?
「私?ありますよ。だって私を推薦しないのはいい。彼らが決めることだ。推薦しないなら推薦しないで、じゃあなんで自分たちで(候補を)出さないの?ってことなんです」
Q.つらくないですか?
「戦い?いや、楽しいです」
Q.後悔してないですか?
「後悔?後悔なんかしないさ。あたたかい支援をいただけることに本当に感謝しています」
<井上咲楽さん>
「吹っ切れているのかなと言うのはすごい感じました(党と)何のつながりもない分、いろいろはっきりお話しされる印象」
続いて取材したのは、共産党公認の鈴木千佳さんです。レインボーのタスキは多様性を表すといいます。
<鈴木千佳候補>
Q.「9」は何ですか?
「これはね、憲法9条の『9』なんです。これ私ね、ずっと選挙に出てからつけ続けているんです」
これまで、国政選挙などに挑戦してきた鈴木さん。市長選は初めてです。
<鈴木千佳候補>
Q.それでも次チャレンジしようと思われるんですね?
「落選する時には落ち込むことはあるんですけど、娘が小学生の時なんですけど『お母さんまだ選挙出るの』と言われた時に、もう出ちゃダメってことかなって思ったら『私が投票するまで選挙頑張ってね』って言われたことがありまして、その言葉を励みに頑張っているところです」
<井上咲楽さん>
「女性とか子ども目線っていうのは、すごく流ちょうに話されている印象。難波さん、山田さんじゃない考えの人たちの受け皿になるのかなと思いながら」
最後は元静岡県副知事の難波喬司さんです。多くの支援者と与野党の議員が入り交じる応援態勢は、ほかとは異なります。
<難波喬司候補>
Q.いいですか、1枚撮っても?はい、チーズ…
「あ、ちょっと待ってください。これと同じに笑うので…」
Q.これと同じがいいですか?はい、いきまーす、はい、チーズ。あ、全く一緒ですね。
「そうですか、よかったです。これ、作り笑いじゃないですから。ちゃんと普段笑います」
官僚や副知事として実績を残してきた難波さんですが、選挙に挑むのは初めてです。
<難波喬司候補>
Q.党派とかあんまり関係ない?
「そうなんです。だから、誰を選んだら結果が出るのかってことで私を選んでくださってると思っています」
Q.演説であまり政策の細かいところについて触れなかったのは?
「政策は山ほどあるんですよ。一つや二つの耳障りのいい政策ということで出すこと自体が私はすごく不誠実だと思っています」
<井上咲楽さん>
「(与野党交ざっているので)もっとぎすぎすしているのかなと思ったが、全然市議の方も和気あいあいとされていたというのは本当にまとまっているのかなという印象はありました」
「国政よりも地方政治の方がもっともっと自分の生活に密着しているしすごく近いものだと思うので、『あ、あの話か』ってピンとくるものってすごくたくさんあると思う、地元の人からしたら。だからもうちょっと細かく地元の人も見て行くと面白いんじゃないかなと思いました」
静岡市長選の投開票は4月9日です。
#LIVEしずおか 3月31日放送