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【NHK 国際報道2024】「視聴者の声」と考える「ヨーロッパの今」~“自国第一主義”は広がる? ウクライナ支援の行方は?~ | NHK

by ANNAPOST



「国際報道2024」番組HPはこちら
https://www.nhk.jp/p/kokusaihoudou/ts/8M689W8RVX/plus/?cid=dchk-yt-2406-48

6月6日から投票が始まったヨーロッパ議会選挙。
27か国が加盟し、総人口およそ4億5000万人にのぼるEUの、今後5年間を左右する重要な選挙です。

物価高や移民流入などへの反発を背景に“自国第一主義”を掲げる勢力は議席を伸ばす?
世界をリードしてきたEUの環境対策はどうなる?
ウクライナ支援のゆくえは?

番組ではこの選挙に合わせ、視聴者からご質問・ご意見を募集。現地で取材をしている特派員と、ヨーロッパ国際政治が専門の上智大学の岡部みどり教授に、寄せられた疑問の声をぶつけました。

(「国際報道2024」で6月6日に放送した内容です)

〈目次〉
0:00 オープニング
0:49 注目の選挙 焦点は【上智大学法学部 教授 岡部みどりさん】
1:47 ヨーロッパ議会選挙とは 2:48 オランダ中継【ブリュッセル支局長 竹田恭子】
4:38 極右・右派勢力の台頭 背景に「反移民」「環境政策」
8:56 「ウクライナ支援」への影響
12:46 岐路に立つヨーロッパ

【出演者】
油井秀樹、栗原望、酒井美帆

【放送情報】
NHK BS(月~金)夜 10:00~ /[再放送]NHK 総合(翌日)午前 4:15~

【関連URL】
「国際報道」公式SNS:X(旧ツイッター)⇒ https://twitter.com/nhk_kokusainews

はい世界が注目するヨーロッパ議会選挙 ですけれども番組ではえこの選挙に合わせ てご質問ご意見を募集しましたところ 140件以上の声をお寄せいただきました 皆さん本当にありがとうございました ありがとうございましたえ視聴者の皆さん からはこんな声が寄せられていますえ ブレグジットの辺りからEUの正規末が 始まったかのような気がするEUの未来の 構図が知りたいうんもう1つえ戦争や移民 温暖化とエネ問題分団がエスカレートして 暴力的な衝突にならないかと危惧するま こうした声が本当にたくさん寄せられまし たえスタジオにはヨーロッパの国際政治が 専門の常智大学岡部み教授をお招きしてい ます岡部さんよろしくお願いいします よろしくお願いあの岡部さん本当に たくさんの声が今日は届いたんですけれど もあの改めてですけれども選挙の注目点と その結果がEUにもたらすその影響岡さん どう見てますかはいあの2点ありますまず 1点目はあのこのは勢力をえ フォンデアライエンが引きずるあ引きの 中道政権がどの程度封じ込めることが できるかというえ問題が1つでもう1つは その今回そのエリート主導の政治にその 一般の人々が脳を突きつけた形になってい ますでこれは確かなんですがこれに対して ここ数ヶ月あのEUはすでにその政策変更 をいくつか行ってきましたでそれがその 有効に聞いているかどうかそれを確かめる 選挙だと思います2つのポイント上げて いただきましたで視聴者の皆さんにはです ねまEUを巡るどのようなテーマに関心が あるかもお聞きしていますまずは こちらはい3つのテーマ極右派勢力の対当 移民問題そして環境政策について分析して いきますはいえ今回の選挙で争われるのは 720議席え加する27カ国にえ人口に 応じて議席数が割り当てられていますえ 当選した議員は国に関係なく考え方が近い 議員で会派を作って活動するんですえこれ までEUの政策を主に支えてきたこちらの 主流派と呼ばれる3つの会派に対して今回 の選挙では極政党やEUに会議的な姿勢の この右派政党が勢力を伸ばすと予想されて いますそしてヨーロッパ議会はEU全体の 方針を決める案を採決するとともに委の トップである委員長を誰にするか承認する 権限を持っていますえ現在は主流派に押さ れたこちらのフォンデアライエン氏が委員 長ですが選挙の結果はフォンデアライエン 氏が再戦できるかどうかにも関わることに なりますそのヨーロッパの議会選挙え今日 投票が始まったオランダにはえEUを取し ているブリュッセル局の武田局長がいます 武田さん 選挙のについてですね現地ではどのように 予測されているんでしょう かはいえ政治専門サイトポリティカによる 予測ではこれまでEUの政策を主に支えて きた主流派ともされる3大会派が議席を 減らしEUが強い権限を持つことに反対 する極や右派の政党が所属する2つの会派 が議を増やすと見られています 20%程度を占める勢いですで取材してい ますとま国にもよるんですが以前はこうし た政党に投票すると公然とは言いにくい 雰囲気があった国でも今はオープンに言う 人が増えまこうした政党の主張がより広く 受け入れられているという印象があります で一方で5年前の前回大きな指示を集めた 環境政党の緑の党はを大幅に減らす可能性 が指摘されてい ます局や羽が訴えているのは移民や難民の 受け入れ反対やEUの厳しい環境規制の 見直しなどですEUは加盟国が直面して いる移民や難民問題を解決することができ ていないですとかEUは市民の生活をりみ ず厳しい規制を一方的に押し付けている などと感じる人たちの間ではEUを 引っ張ってきた主要な政党や環境政党に 対する反発が強くなっているんですえそれ では1つ目のテーマ極右派勢力の対等に ついて見ていきますえこちらですね上に出 ていますのが各国の極や右派勢力の代表的 な政治家たちです左からフランスのルペン 氏オランダのウィルダーネスワールド 首相えこうした政治家たちの勢いが今回の 選挙での極や派の伸びにつがると見られて いまして共通する政策が反移民環境政策の 見直しえこれも多くが訴えているんです ヨーロッパの右化が心配ですがまそれは 難民移民の急増が主な原因かと思います他 にもこちらえ欧州では移民を積極的に 受け入れた結果対がになったと感じます これあの移民の話ですけれども岡さんこの 反移民の世論の高まりについてこれどう 分析されていますかはいえっとそうですね そのEUレベルで考えますと2つポイント があってあの1つはその移民とよりその 難民あのシリア難民の受け入れ2015年 からあの行ってきましたけどこれを元に その混乱が起こって加盟国ごとの負担分担 システムをEUが半ば強引に作ったという ことであの前のうん欧州大統領であった トスク氏までこのやり方に反対したという ことでそのEUのそのえまえその教研と いうものがその発動されてるように見える ということについての加盟国の反発がある とでもう1つはその移民の話は一般的に 日本でも起こりるんですけれどもあのま大 企業はその外国人労働力を受け入れるとで そのサハはその移民の味方になるという ことで一般の人々のそのえ不満のそのえま を受け付けてくれるその政治うん勢力が ないということがその極の拡大につながっ てるんじゃないかと思います環境政策の 見直しについてえ見ていきます2019年 に欧州グリーンディールを掲げたEUでは 音質効果ガスの排出2050年実質ゼロを 目指してガソリン車のえ規制ガソリン車の 規制などの環境対策を進めてきましたえ しかしウクライナ振興後の物価高などで 市民の経済的負担が高まる中で厳しい規制 への不満が広がってい ますえ特に大きく反発しているのが農家 です環境対策として農薬の使用や家畜の 飼育などが規制されたことへの不満に加え フランスではディーゼル燃料への減税 打ち切りが発表されたことからパリに 向かう高速道路などを一時封鎖抗議活動は ドイツやスペインなどヨーロッパ各地で ついで 武田さん視聴者からこんな質問が寄せられ ていますあのEU議会選挙の行方次第で ロッパの環境規制とりわけCO2削減規制 に何らかの変更が生じる可能性はあるん でしょうかまこんな声なんですが武田さん これ選挙後のEUの環境政策どうなると いう風に見てますかそうですね2050年 までに音質効果ガスの排出を実質ゼにする というEUの目標はすでにEUの法律に なっていますしま気候変動対策は重要だと いう認識も共有はされていますのでま方向 性そのものが変わることはないんだろうと 思いますうんは変わらないってことですね ただその進め方はいただその進め方ま 例えば対策のスピードなどについては今後 議論や見直しが行われる可能性はあると見 られていますEUは元々気候変動対策で 世界をリードしこうした分野の産業の競争 力も高めようと考えていたんですでしかし 今ではアメリカや中国が競争力を高めEU は出遅れたという危機感が強いんですね ですからこう参上や貿易分野の政策を巡っ てもよりEUの企業の利益を守ることに 重点が置かれるようになる可能性があると 思いますここからは選挙結果が今後のEU の政策にどう影響を与えるのか見ていこう と思います特に視聴者の皆さんからの関心 が高かったのがこちらウクライナ情勢への 対応これについて見ていこうと思います まず質問からご紹介しましょうえ武器共有 についてなどヨーロッパの国々の間で 足並みが揃っていない印象ハンガリーや スロバキアなどウクライナ支援に消極的な 国々があるが支援についてどう考えている のかあのウクライナ支援の現状や今後に 関心が非常に集まっていましたうんはい あの現在EUはですねウクライナに対して ま軍事支援をこう続けていてまなんとか この1年はあの持ちこえてもらおうとでえ ま来年にあの反転構成という風なシナリオ を考えていますけれども今後ですねこの やはりそのウクライナに対するこの軍事 支援というのが強まっていかないのかどう かそれともそのウクライナに対してですね 交渉ロシアとの交渉につけというような 圧力が強まっていくのかこの辺はどう見て ますか多分交渉ができればベストだって いう考え方をそのフランスやドイツの収入 は持ってると思いますで他方でその アメリカですとかイギリスのその総選挙が あの選挙がありますのでそれの同行以下に よってはそのEUのあの方針っていうのは 大きく動くんだろうと思いますうんあの ヨーロッパはま昔からですねこの和平派と 正義派で結構意見が分かれてるという風に 言われますよねまつまりそのあの正義派 っていうのはま軍事支援を続けてま ウクライナに徹底構成してもらうとで正義 派っていうのはまあすませ和平派っていう のはま多少情報してでも早く訂正した方が いいというまそのグループが分れていると 言われてますけどもこのグループどちらか 今後対当していくという風にご覧になって ますかそれは分からないですねその エネルギー依存度合によって変わってくる ということがありますのであのどうしても そのエネルギーと資源のその永続的なその え供給状況がえま持ちこえられないという 国の声が大きくなってそれがポピュリズム につがるとそちらの声が大きくなる可能性 がありますねその早急に停戦というも です武田さんはですね今回の選挙がeu 全体としてのえウクライナ支援に与える 影響についてどう見ています かはいそうですねま確かに選挙の結果が ウクライナへの軍事支援に直に影響すると いう感じは今のところありませんうんはい ただ軍事以外の支援 ま例えばウクライナの農産物を関税なしで 輸入するといった政策の継続については EU行内の農家を守るべきだという声が 強まってますでに当初の計画よりもやや 弱い内容になりましたこれは選挙を控えて 極政党などへの指示の広がりを意識した 動きだと考えられていますまた先日取材し た専門家はウクライナのEU加盟について 教や右派政党の一部が批判的なためこの 開始が決まった加盟交渉も影響を受ける だろうと話していましたまこちらで取材し ていて感じますのはこう自国の利益を優先 する自国第一主義の政党がたえ数の上では 多数派にならなくてもその声が強まるだけ で他の中道や中道右派の政党も引っ張られ ヨーロッパ議会全体が 受け化する可能性があるということです もちろん結果にもよりますけれども今回の 議会選挙ウクライナ支援を始めEUの様々 な政策に影響を及ぼす可能性があると思い ますはいえここまで武田局長でしたまEU はこれまでですねまヨーロッパ統合を 押し進めま世界のこのルール作りを先導 主導してきたと言ってもいいと思うんです けども岡部さんは今後のEUの姿うんこれ どう見てます かしばらくは先ほど申し上げたように現状 維持するしか徹するしかないと思いですね 1つはそのウクライナ戦争がなまあの国際 法の秩序に則った形でえ集結するというの がまず大前提でまそこまではある程度の 時間を要するとでもう1つはそのイギリス とアメリカの同行がどう動くか分からない ということま他方でその東アジアの状況も 決して安定的ではないということを見ると EUは今のところ本当はリーダーシップを 取りたくてもも取るだけのそのリソースが ないということなんだと思います うん今世界で何が起きているのかその背景 に何があるのか国際報道2024世界を 身近に感じる44分です放送と合わせて NHKPlusホームページも是非ご覧 ください

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