#スカッと #感動する話 #朗読
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#朗読 #スカッとする話
ある時年金暮らしの父から電話がかかって き た毎月3000円仕送りありがと猫の餌代 が浮いてるよは毎月10万送ってるの に間髪入れずに私がそう返すと父は不思議 な様子ではいと言ったきり沈黙が訪れて しまったひとまず父への仕送りを自動設定 してい通を引っ張りらし内容を確認してみ たするとそこには驚くべき内容が記されて いたのだそしてこれが全ての凶なのだと ようやく理解した私がこれまで10数年に も渡って信じてきた高信に対する信頼が 全て崩れ落ちる瞬間でもあっ た今すぐ私のお金全額返し て帰宅したばかりの高信にそう言ったが 高信はすっぼけるだけで全く話にならない だがこの態度のおかげで完全に目が覚めた 絶対にこの男の裏の顔を明かし全てを 引っ張り出してやると高信の挑発には乗ら ずじっと睨みつけているとあちらも私が 何か考えていると悟ったのか急に真顔に なっ た私の名前は大倉鈴子 私には幼い頃からの夢があるそれは天文学 者になって宇宙の不思議を解き明かしたい というものだったあまり勉強は得意な方で はなかったが理科や数学系だけには特に 強く高校は普通化の理数系大学は履行学部 に進学し た大学在学中は教授と共に様々な実験や 観察観測を行い卒業後の進路は研究所一択 だっ たしかしここで厳しい現実問題に ぶち当たったあに研究職だけでは食って いくだけの収入にはならず結局は普通の 企業で就職をして会社員となったの だそこからは自分の知識を生かし同期たち より先に出世してその家庭で高信と出会っ た高信は私より4つ上で当時は課長を任さ れてい た年上らしく私をリードしてくれた高信に 惹かれて私の方から交際を申し込み結婚後 も順調な毎日を送ってい た息子のはまと娘のユ子供2人にも恵まれ 今はもうはまが18歳の高校3年生ユは 16歳の高校1年生 だそれぞれ家から離れた高校に進学したの で両生活を送っているそういうわけで今は 子供たちが生まれる前のように高信と2人 暮らしをしているの だ私は27歳の時に春間を産んだのだが その時1度会社を退職しているもちろん そのまま仕事を続けることも可能ではあっ たのだが会社員と母親の両立がどれだけ 大変かは会社の同僚を見ていたのでよく 分かっていた 高信が手伝ってくれるとは言ったものの 妊娠中からあまり私のことを気遣って くれる様子はなかったし出産の時なんて 新入社員の歓迎会だか何かがあると言って 来なかったの だいや正確にははまが生まれた後に顔を 真っ赤にさせ上期限でやってきたがあの時 は嫌悪感を抱くどころの問題ではなかっ ただからそんなのが放つ大丈夫大丈夫俺も ちゃんとフォローするから鈴子は仕事を 頑張ってよ家事育児は分担するもの だろなんて言葉を信用できるかと言われる とほぼ無理に等しかっ ただから退職したのだがこれは間違ってい なかったと思わされ たまず高信は自分の言ったことを一切 守ろうとしないはまが泣いているとおい 泣いてるぞちょっと匂うからおむつじゃ ないかああそれとミルクがなくなってるぞ 買いに行った方がいいんじゃないかと私に 言ってきたがその視線の先にはスマホ私は はまのことなんて見ようとしなかったの だこんな状態で仕事までしていたらやって いられない私たちが住んでいるところは 保育園の激戦区で一切から入れようと思え ば申し込みが集中しブルワークの家庭でも 入れるのは困難なのだそう だ年少からは定員数も増えて入れやすく なるため私はそのタイミングを狙ってどこ かで仕事復帰しようと考えてい たそうして春馬を出産した2年後雪が誕生 した年子ではないもののイやきに突入 しかけた春と生まれたばかりの雪がいると いうのに相変わらず高は家事を私に丸投げ してい たねえちょっとは手伝ってよせめておむつ やミルクを近所のお店に買いに行くとか できない のそう言うと高信は決まってこう言っ たそれは母親の役目だろ俺は一家の大黒柱 として生活費を稼いできているんだだから 家でくらいゆっくりさせろ よこのような状況なら離婚しろとよくたち に言われていたのだができるものなら最初 からやっている家のローンも車のローンも なく子供たちもいない状態ならこんな夫 間違いなく離婚されている だろうしかしまだまだ日本はシングル マザーが子育てをしやすい環境だとは言え ない子供がいるだけで問答無用で不採用を 言い渡してくる企業だってごまと ある私の友人にその壁にぶち当たって結果 的に母子3人生活保護を受けている人を 知っているから言えるの だそうやって考えていくうちにだんだんと 高信への気持ちは覚めていった本人が自分 は生活費を稼ぐだけの大黒柱だと言うなら そういう風に思うことにしようだけど子供 たちには嫌な思いをさせたくなかったから なるべく言い争いなどはせずにち家庭環境 であろうと心がけてい たそして子育てが落ち着いた頃知り合い から教員兼研究者をやらないかと言われて とある専門学校に在籍することになっ た会社員だった頃の知識や経験はもちろん ずっと夢だった研究者にもなることができ て私はとても満足していただが高信はこの ことをあまり面白く思わなかったようだ 私が研究者として務めることを言った時 高信は嫌な顔をした理由は単純だ年収を 聞いた際に自分よりも稼げるようになる私 に嫉妬した からあのな女ってもんは男がいないと社会 的に困る立場にあるんだよそれなのに何 ししり出ているわけちょっとは夫の顔を 立てるとかそういう気遣いすらできないの かよお前 うう気づいていたのだが高信は非常に プライドが高く同時に亭主白気質でもある 子供たちに厳しく接して私が庇う時も多々 あっただけど子供2人を最低限大学に行か せる分だけの貯蓄を用意するには私も働い た方がいいそう言って説得したけど高は 最後まで私が働くことに対してばかりで この辺りから私たち夫婦の関係はより険悪 なものとなっていっ たいよいよ我慢の限界を迎えた私は仕事が 落ち着いて自分の稼ぎも安定してきた頃 高信にこ切り出したことが あるもうさ私たちて夫婦でいる意味ないと 思うんだけどこのままじゃ子供たちも かわいそうだしお互いのためにもならない でしょだだから離婚してほしい のこの時なら仮に離婚しても私にはある 程度の収入があるし子供たちも自分で できることの範囲が広がったので父親がい なくてもなんとかなるレベルだっ た両親の離婚というのは子供たちにとって あまりいいものではないのは100も 承知それでも私が我慢し続けることが本当 に子供たちのためになるのかと疑問に思い 始めていたの だだが高信は首を盾に振らずそれどころか こんなことを言い出した子供を育てるには シングルより両親2人がきちんと揃って いる方が絶対いいに決まっている親が離婚 した子供ってみんなぐれたりちょっと問題 行動を起こしやすくなる だろう一体何を根拠にそんなことを言って いるのかは不明だった は私の罪悪感を刺激し繋ぎ止めるための 言い訳 だろうそれでも高信の言文が全部間違って いるとは言えなかった夫婦がきちんと揃っ ている方がいいそれは紛れもない事実 だろう子供たちはいい意味でも悪い意味で も純粋な生き物だもし子供たちの友達の誰 かが私たちの離婚を知った時興味本意で 聞いてくるかもしれない私はいいにしても それで傷つくのははまとユだだから高信が 謎理論を展開しても言い返すことができず 結局離婚することができなかっ たそこで私は考え方をシフトチェンジして みることにしたのだ確かに高信は夫として 父親としてはあまりいい人だとは言えない しかし浮気をしたことは1度もないし生活 費もきちんと出してくれているお金の かかる趣味はしていないしやっても趣味の スマホゲームに月2000円くらい課金 する 程度もちろんギャンブルなどにも一切手を 出さず子供たちの習い事のお金だって言え ば出して くれるそういう面では不満など1つもない そう思うことにしたのだがやはり言動には 目に余るものがあっ た高信にとってあと息子という立場である はまにはより厳しい教育論を押し付けて よくこんなことを言っていたええかはま男 ってもんは稼いでなんぼなんだフリーター なんかには絶対になるなあんなものは甘え だ女よりも稼いで父さんみたいになるのが 一番いいんだぞお前は大らを継ぐんだから そのくらいの自覚を持って おけ大家を継ぐと言っても何か体操な実績 を持っているわけでもないし昔王子主だっ たというような歴史もない義母曰く自分 たちの祖先はどこにでもいる農家だったと だから義親があれこれ文句をつけたりはま に対して謎の自論を展開したりすることが なかったのが不幸中の幸いだっ たしかし高信は春間とは対象的にユキには いつもありえないことを教えていたゆき よく聞けよ女なんて結婚するしかこの社会 で生き残る術がないんだだからお前は高卒 で働いて家に金を入れ兄を 助けろ今時男女で区別をしてこんなことを 言う人は初めて見た気がするそれが自分の 夫であると考えると何とも言えない気持ち になってしまった もいいところだ高がそうやって子供たちに 言い聞かせる旅その考え方は古いと否定し ても頑固な高信は決して自分の考えを 変えることはなかっ たそのせか中学校に入る頃はまはあれに あれてよく高信と衝突していたしゆも私と は一緒に出かけてくれても父親である高が 同するとなると絶対に行こうとはしなかっ た高信はもちろん気にする様子も ないそうしって子供たちが大きくなって 高校進学と共に家を出ていったため細かい ことを言う相手が子供たちから私へと戻っ てきてしまっ た女のくせに研究職だなんて夫である自分 を見下しているのだろうとか出ている大学 は自分の方が圧倒的に格上なのに偉そうに するなとか時には私が稼いでいることを 周りに話し自分はダメな夫だなんて言って 道場を煽るようなこともあっ た私は一度も学歴や仕事で高信に嫌味を 言ったことがないのに高信はこうやって 自分で自分を落としまるで私が言ったかの ような口ぶりで話してくるイけがさして 無視すると亭主の話を聞かないなんてなん という具材だとのしってきてどうしようも なかっ た不幸中の幸いは子供たちがこの場にい ないということどうせ子供たちが自立すれ ば離婚してくれるだろうと思いあと数年の 我慢だと思って耐えることにし たそんなある時父から電話がかかってきた 母はすでに多しているため66歳の父は 遠方にて年金と貯金で細細とした生活を 送って いる父は契約家で昔から贅沢などした ところを見たことがなく1年ほど前に猫を 数匹買い始めたと言っていたくらいその他 に変わったことは特になかったはずだそれ に父から連絡が来る時は大抵子供たちがみ か私の誕生日 くらいそれなのに今日になんてことない日 に電話がかかってきたから驚いていると なんと父は耳を疑うことを言っ た毎月3000円仕送りありがとう猫の 餌代が浮いてる よ私はたまらず公開したは月10万送っ てるの にすると父は不思議な様子ではいと言った きり私たちのの間に沈黙が流れてしまっ た一体父は何を言っているのだろうか私は 自分の知っている情報を整理し直しもう 一度父に行った毎月10万はちゃんと 父さんの口座に振り込みをしているのよな のに3000円ってどういう こと私の話を聞いた父は少し待てと言った 後私のSMSに通帳の一部を写真にって 送ってくれたそれを見て驚愕し言葉を失っ てしまった確かに父の言う通り私からの 仕送りはたったの3000円ぽっきりに なっている何がどうなっているのか さっぱりわからないが何かよからぬことが 水面下で起こっていることだけは確かだっ た父さんひとまずこっちで調べられる範囲 のことはやってみるなるべく早めに連絡 するからもう少しだけ待ってて くれる八木に行って電話を切ったまずは父 への仕送りを自動設定している通帳を 引っ張り出し内容を確認してみたすると そこには驚くべき内容が記されていたのだ そしてこれが全ての現況なのだとようやく 理解した私がこれまで10数年にも渡って 信じてきた高信に対する気持ちが 全て崩れ落ちる瞬間でもあっ た高信が帰宅するなり今すぐ私のお金全額 返してと言ったしかし高信はすっぼける だけで全く話にならないそれどころか私が 暴言を言っているとふざけたことを抜かし て病院に行けと までまさかここまで見下されているとは 思わず私は頭からをかぶったような気分に なっ ただが同時に目が覚めた絶対にこの男の裏 の顔を明かし全てを引っ張り出してやる と高信の挑発には乗らずじっと睨みつけて いるとあちらも私が何か考えていると悟っ たのか急に真顔になっ た私は先ほどまで調べていた霊の通帳を 高信の前にダンと叩きつけた それを見た高信の眉間のシがより深くなる しかしそんなこと関係なしにこう言っ たこれは私の給料日に毎月10万を入れて 自動送金するよう設定してある講座普段は 使ってなくて財布にキャッシュカードを 入れて通帳は寝室の引き出しにしまって あるもの通帳なんて持ち歩かないから調も していないのにどうして毎月きちんと調さ れている かしそれを聞いた高信は何も言えず私を 睨みつけたまま黙って いるそんな沈黙が数十秒流れた後高信は ようやく言い訳のようなことを言い始め たまあそれは確かに変だなだけど仮に俺が 貴重していたとして何のメリットになるん だよそもそもそうやって俺を疑ってるが俺 がやったっていう証拠ないんだろ 疑わしきはばっせずこんなことも知らねえ のか よ腹の立つ言い方をしているがやはり言っ ていることに一理あるのが私を一番 イラつかせ た地頭は私よりもいいだろうしおそらく こういった悪も同じくらいによく 働くこうやって問いただしてボロを出す ような相手なら私はすぐにでも離婚して 1人で子たをいただろう無駄に頭の回る 高信には本当に何度呆れ手を焼かされた ことかまた確かに高信の言う通り高信が 何かをやったという証拠は特にないないの だがこの家にいるのは私と高信だけ証拠が なくても高信がやったことはそもそも確定 事項なの だ私は貴重された内容に違和感があると 言い内容を指差しながらこう言っ た通常送金日に指定している日が休日の 場合私は前倒しで送金するよう設定してい たの設定内容は毎月1日に父さんの口座へ 10万円を自動送金するというものよ 給料日は25日だから給料が入金され次第 10万を引き抜いてすぐにこの口座へお金 を移していた わ一旦ここで言葉を切って高信の方に視線 をやるとやや顔がこっている様子だった何 を考えているのかは分からないがこの後私 に何か言われた時の言い訳の1つでも練っ ているの だろう私は再び通帳に視線を落とすと話の 続きをし たつまりつ日が土日祝とかの休日の場合は 前月の31か30日にされるだから25日 から29日の間にお金が動くことはまず ないのそれなのになぜか私が10万を入れ た翌日には3000円が父に送金され残り は引き出されているっていう内容になって いる明らかに自動送金以外の動きがあるの がおかしいと思わ ない私の問いかけに高は一瞬だけ言葉を つまらせていたもののすぐに笑いながらし てきただとしてもよそれが何だって言うん だ俺がお前の通帳を持ち出してそれでお金 を下ろしたっていう証拠は仮に俺が10万 弱を奪っていたとして何に使う わけ腹の立つ顔でニヤニヤしている 高信私は何も言わず高信の顔を見ていると 行けると思ったのか急に饒舌になって こんなことを言い始めた 俺これでもそれなりには稼いでいるし別に お金に困ってないことは生活費をもらって いるお前が一番分かっていることだろう それにその自動設定を俺が同行できる問題 でもないよなお前そういうところだよ研究 者やってんならもっと頭良くないとだめ だろう がまくし立てるよう口早に行った高信は まるで私を論した気にでもなったのか上嫌 な様子でお風呂へと向かっていっ たこんなことで私に勝てたと思っている なら高信の脳内は本当にお花畑なのかも しれないそう思うとあの勝ち誇った顔が今 から崩れると考えるだけで笑いが込み上げ てくるのだっ た高信は私をロパしたと思っているからか お風呂の中でよくわからない歌を歌ってい たそして高がんな様子でお風呂から出てき たところで私はあえて飛び切りの笑顔で 出迎えてやったすると高信がぎょっとした 顔をしなんだよまだ何か言いたいことでも あるのかよと言って 後ずさる私は自分のSNSの履歴を印刷し た紙を高信の前に出してやりこれ何なのと 短く問いかけると高は一気にりい た実は父からSMSで写真を送ってもらっ た際通帳の写真に驚くと同時にその前に あった身に覚えのないメッセージの やり取りを発見しさらに驚かされていたの だ私は普段SMSを使用することは滅多に ないたまにログインの際の確認コードが 送信される 程度職場の人や友人子供たちを含めやりは 全て無料のメッセージアプリかSNSの DM機能を使うことが多いのだだからこそ このやり取りに気づかなかったし高信も 無駄に知恵を働かせてあえてSMSという 手段を使ったの だろうおよそ10ヶ月前にされていた身に 覚えのない父と私の 会話私が送ったことにはなっているがこの 文章を作成し父とやり取りをしたのは私で はない言わずもがな高信 だねえここ自分で名乗っているわよね鈴子 の夫である高信ですお父さんお元気です かってねえどうして私のSMSから父さん に連絡なんてしたの個人的に連絡したい ならこんなこそこそしなくても私に直接 連絡先を聞けばいいよ ね私が笑顔で問い詰めるとは先ほどまでの 勝ち誇った顔をしなくなり代わりに焦った 態度を出し始めたう嘘だろお前SMS なんて使わないのになんで分かったんだ よ明らかにたいでいる今の反応からして私 のスマホを勝手に操作し父に連絡を試みた のは間違いなさそうだった えっと何々実はりんが入院することになり お金が必要で仕送りができませんですが お父さんは猫を飼っているとリコから聞い ていたためせめて猫ちゃんの餌代だけでも と思っておりますそのため仕送り学は 減らしますがこれからも続けるのでどうか ご理解ください と私が棒読みで文章を読み上げると高は その場で土下座して謝り始め たこには深いがあるんだお前やお父さんを どこしようとかそういう意図はないこれ だけは信じてくれ 頼むひとまずの謝罪を口にした後高信は 事情を話し始めた高信にはきちんと私が父 に10万を毎月仕送りしていることは言っ ていたし許可も得ていたことしかし高は何 やら急にお金が必要になってしまいこの 10万円にどうにかして手をと考えたそう だ高は私の父の連絡先を知らないので個別 に連絡することは難しいし10万円を こちらに流してくださいなんてことを父に 言えるはずも ないそこで高信は私が病気になったことに して父の同情と理解を得ようという作戦を 実行した高信は私のスマホのロックを解除 できるしそれで私がお風呂にでも入って いる間あのようなメッセージを送ったの だろう父は優しい人であのメッセージを 信じたに違いないどうして私に父から心配 の連絡が来なかったのかと言うとこれも 高信が裏で手を回していたから だ私は病生活が辛くて大変だから少しの間 放っておいてくれと高信が父に言ったよう だだからこの10ヶ月間父は連絡をなかっ た今日連絡してきたのはそろそろ時間も 経った頃だし心配な気持ちもあって病気の ことに触れない話題を選んだ結果猫の餌代 ということを口にしたの だろうこれでもう言い逃れはできないわね 10ヶ月前だから100万弱はあなたが くすねているんでしょほら今すぐ返し なさいそう言ったが高は無理だとて泣き 出したそれはすでに使ってしまい手元に ない私に内緒でしていた借金を返済する ためだったのだと白場した私は一旦冷静に なった後高信に信じていいんだねと言うと 高信は何度も首を縦に 振るそんな高信を見て私 は次裏切ったら本気で100万弱を 取り返しに行くから覚悟して なさいと言うと高信はブルブル震えながら も頷いてい たここで話は終わったように見えて高信は 完全に安心しきっていた私の機嫌を取る ためかここ最近はとても優しいし帰りも 寄り道せずに帰ってきて時には私が好きだ と言ったケーキ屋でケーキを買ってくる ほどここまで怪しい行動い自覚がないもの かと呆れつつ私は水面下であることを進め てい たそうして時が満ちた時高信は再び 青ざめることになってしまったの だある日いつものようにご機嫌な様子で 帰ってきた高信を出迎えた直後私は リビングのテーブルを指差した不思議そう に視線をやった高信は硬直するなぜかそこ に私のがすでに記入済みの離婚届けが置い てあったからおおいこれなんだよこの前の 件はもう終わっただろうこれからは ちょっとずつお前に返済していくってこと でリンコも許してくれたじゃない かと引きつったエミを浮かべながら言った ぞの高信のようにふっと鼻で笑った後こう 言い放っ たまさかあれで幕引きだと思っている 高信は何か思い詰めた様子で何も答えない ので私は引き出しからいくつかの書類を 引っ張り出したそれを見て高信は青ざめ 小さな悲鳴をあげ たなるほど浮気してその相手を妊娠させた から結婚しない代わりに養育費を出すこと で同意していたのね全くつくづく呆れる人 だわ 高信はそもそも借金をしないといけない くらいお金に困っている素振りは一切 なかった子供たちの教育資金は私が全額 出していて高信のお金は生活費と私たちの 老後資金用にしようと決めていた から私も今ではそこそこ稼いでいるが高信 だって現在は会社の部長であるためそれ なりの給料をもらっているはずそれなのに 借金をするということがずっと不思議で ならず女の勘でこれは浮気相手か キャバクラかとにかく誰かに貢いでいるの ではと思ったの だ私は思い立ったらすぐに行動しないと気 が収まらないタイプなのでインターネット でやり取りができる探偵に今回の件を依頼 し たすると探偵が高信はある女性の元に今も 時々通っておりその場でお金を手渡しして いる場面を写真に納めてくれたのだまた その女性周辺へそれとなく聞き込みを行っ たところ彼女は現在シングルで子供を育て ている点になっている そうつまり彼女が私にあなたの浮気を 言いふらさないための口止め量として養育 費を毎月手渡していたらしいわねでも彼女 はあなたに生活費も含めて20万を請求 さすがに20万はきついと思ったあなたは 私が父さんに仕送りしている10万に目を つけて横からかっさらっていったそう ね淡々と告げると高信は脱力したかのよう にその場にへなへなと崩れ落ちてブツブツ と何か言い訳をしていた違うそうじゃない そんなつもりじゃなかったんだ俺はこんな ところで終わっていい人間じゃないなのに なん でそんな高信を見てため息をついた後 とりあえず離婚したいから離婚届けに サインだけでもしてくれと いうすると高信は私の足にしがみついてき て離婚は勘弁してくれこの年で離婚なんて したら周りから何を思われるかわからない それに子供たちだって会ってくれなくなる かもしれないそんなの嫌だ辛いやめてくれ 頼むと懇願してきたもちろん笑顔で拒否し てサインしないなら裁判にしてもいいのよ と言うと高信は勝ち目がないと悟ったのか 震える手でインしてくれたのだっ ただがこれで終わりではない浮気相手にも きちんと制裁を下す必要があるのだが慰謝 料請求だけでは生ぬるいと思っていたここ まで人の夫婦関係をぶち壊しておいて自分 だけは能々と補助や手当てを受けている そう考えるだけで原が煮えくり思いだった というのもあの児童送金の件にはまだ不審 な点が1つ残っているのだ高信が私の通帳 と暗証番号を使ってお金を引き出していた ことは納得できる夫婦だからと暗証番号を 共有していたことや通帳のみでも引き出し ができる点それからお金の使い道を聞いて 高信の行動自体には打点が行くだが児童 送金の件はどうなったのだろう か実は以前私は一度だけ送金日を勘違いし て入金し忘れたことがあっ たすると丁寧な銀行員が連絡してくれて 気づいたのでよかったが今回は10ヶ月も 連絡がなかったことになる前回の対応を 考えると今回の10ヶ月間音沙汰なしは さすがに不思議だったため私は銀行で自動 送金がどうなっているのかを確認したする となぜかすでに解除されたことになってい たのだあれは本人でなければ解除できない ため仮に高信が実行しようとしても私に 必ず連絡が来るだがその連絡もなかったと いうことは考え は1つだけ銀行側に高の協力者がいると いうことだそう考えたら全ての疑問が腑に 落ちるそしてその協力者は言わずもがな 高信の浮気相手である花優香29歳の銀行 員 だ優香は高信が一般の手続きに来たと 見せかけ実は私の自動送金の解除の手続き を行っていたのだ これは立派な犯罪だ銀行員という立場を 利用して自分の理になるようなことをした 時点で罪を犯していると 言えるさらに優香を調べていくうちに意外 な事実にもたどり着き私は思わず収穫に 小さくガッツポーズをし た後日優香と高信の両者を呼び出して慰謝 料請求の紙を差し出し た証拠は全部揃っているしの呼び出しに 素直に応じたってことは浮気の事実を認め るってことでいいわ ね私がそう言うと高信は青い顔で小さく 頷くが一方の優香はどこ吹く風という様子 で自分のネイルを見てうっとりしてい た優香は高信が自分の分を払ってくれると 思っているのでこの話し合いに参加する こと自体意味のないものだと思っているに 違いない優香の子供はさすがにこの場には 呼べないので適当な理由をつけて両親に 預けてきた らしいすでに高信は離婚危機と慰謝料請求 の件でだいぶダメージを追っているので ひとまず今は放置することにして私は優香 を見つめてこう言っ たところであなたは1人親として自治体に 自動不要手当ての受給を申請していますよ ね銀行にもにする手当を申請しているよう だけどでもあなたは毎月20万円を高から 受け取っていますよねこれ犯罪ですよ もちろんあなたが私の自動送金を勝手に 解除したことも立派な犯罪 ですすると優香は一気に顔を引きつらせて おどおどし始めなんとも分かりやすいと心 の中で笑ってやっ たそんなこと知らないと言って何か言い訳 をしているようだが探偵が調べたので 間違い ないこの情報が間違っていると言うなら今 すぐあなたの上司を呼んで確認しましょう 自治体にも自動不要手当てがもらえる人の 条件を聞いてあなたが該当するのか尋ねて みるのもいいかもしれません ねそう言うと優香はやめてくださいと言っ て急に態度を改め私に 謝罪そのがさしただけなんです別に私は この人と結婚しようとかそういうこと考え てないから身を引いたんですお願いです これ以上私や子供を追い詰めないで くださいまるで私が悪者であるかのように 振る舞う優香に怒りが爆発しそうになった 今回の件での被害者は間違いなく私でしい て言うならそれに振り回されている優香の 子供 だろう間違ってもこの浮気たちではない すると優香が泣きそうになっているのを 高信が構い始め たもうやめてやれよ優香だってそんな悪気 があったわけじゃないん だそんな高信を見て私は鼻で笑ってやった なぜ笑われたのか分かっていない様子の 高信だが最後の真実にたどり着いた瞬間 どのような顔をするだろう か私は笑ったままこう言ってやっ たそれじゃあ自分の子でもない子供に養育 費と生活費を支払わされていたて聞いても 彼女に悪気はなかったって言えるの ねすると優香は目を見開いて立ち上がり私 の言葉を遮ったやめてくださいそれ以上 はしかし高信はここで無駄に回る頭の良さ を発揮して 待てつまりあの子は俺の子じゃないのかと 言っ た優香の顔は引きつり高信も何が起こった のか分かっていない 様子探偵は優香が別の男の子を高信の子と いうことにしてお金を受け取っているほ その男からも養育費として毎月5万を 受け取っている事実を突き止めてい たここまで調べるのにだいぶが張って しまったがそれ以上に大きなものを得る ことができてよかったと 思う完璧だと思っていたら次々と真実が 暴かれ地獄を見るようになった高信とこれ からその仲間入りを果たすことが確定して しまった 優香私はすっきりしたのでるんるんだった が高信と優香の放つオーラは暗くずっしり としたものだっただが地自得だろう いいことと悪いことの区別がつかないなら 誰かが気づかせてあげる必要がある代償を 支払うことになったが2人は自分たちが やったことの重大さにようやく気づいたと いうわけ だその後慰謝料請求などの書類にきちんと サインをもらった私は満をじしてようやく 離婚届けを提出し高は他人になった遠くで 暮らす子供たちには離婚することになった とだけ伝えたが察しのいい2人は母さんの 味方だからと言ってくれたの だ子供たちには父親と顔を合わせるのも嫌 だろうから年末年始も帰らなくていいよと 伝えていたが私たちが離婚したと聞いた 途端2人は直近の大型連休に帰省してきた そして何があったのかは聞いてこなかった が私が真剣を獲得したと言うとほっとして いた 子供たちの教育資金は私が今まで通り出す し高信のことはあまり信用していなかった 部分もあって実は一部投資をしていたそれ で老後は何とかなるだろうと思っている そして高信たちだが想像を絶するような 末路をたどることになってしまった高信は この年になって離婚したことについてあら ぬ噂が会社内で充満しているらしい 元々妻であった私のことをひげしたり女性 社員を悪く言ったりする面があったため すぐ浮気だの奥さんに愛そつかされただの 散々なことを言われたそうだ結局いづらく なって部署移動を申し出るとなんと地方へ と作戦させられた らしいだが高信は文句を言わずに従った 逆らったとしても本社に自分の居場所は もうないと悟ったから だろうさらに離婚の際に約束した100万 弱の返済と慰謝料の 支払い子供たちの教育費も親の責務として きちんと支払うよう言ったので今はそれが 影響して家計は日の車だとか優香も銀行に 全部バレて自主退職したそう だ銀行と自体から騙し取っていた手当ては すぐさま変換することで訴えられずに済ん だが暮らしていくにはお金が足りずなく なく実家に帰った らしいその時に両親から洗いざい事情を 聞かれて話した結果大玉を食らった と現在は父親が働く会社の契約社員として 勤務しお金の管理は全部親がやっているの で優香が自由に使えるものはないあちらの ご両親はとても誠実な方で優香に請求した 慰謝料は全額支払ってくれた一旦は建替え たがこれは全部優雅に請求すると言ってい たので良かったと 思うさてそんなこんなで色々あったが離婚 から数年が経過した春馬は大学院まで進ん で大手企業に就職しユはなんと医学部に 現役合格して来年は石国家試験を控えて いる高がいなくても子供たちは立派に自分 の信じる道を進んでくれたし老後は私が 安心できるようにサポートするとまで言っ てくれたこれほど心強い味方はいない子供 たちが高信に担まっすぐ育ってくれたこと が何より嬉しいしそんな子供たちは私に とって生涯の宝 [音楽] だtil