Home » Announcers » 美人お天気キャスター » 【感動する話】長年事務職だった俺が営業課へ異動し部長の商談に同行する。すると取引先の2代目社長が俺に「あなた何者ですか?」部長「先代社長とは大違いだw見る目がないw」→すると驚きの展開に【泣ける話朗読

【感動する話】長年事務職だった俺が営業課へ異動し部長の商談に同行する。すると取引先の2代目社長が俺に「あなた何者ですか?」部長「先代社長とは大違いだw見る目がないw」→すると驚きの展開に【泣ける話朗読

by ANNAPOST



【感動する話】長年事務職だった俺が営業課へ異動し部長の商談に同行する。すると取引先の2代目社長が俺に「あなた何者ですか?」部長「先代社長とは大違いだw見る目がないw」→すると驚きの展開に【泣ける話朗読

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※登場する人物は仮名です。実在する人物とは一切関係ありません。
※ストーリーの流用や再編集したものなどを含め、無断転載は固く禁じております。
※このストーリーはフィクションです。

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本動画で使用しているストーリーは「感動サウルスの朗読」がクリエイター様に製作依頼をし、作品は契約・法律によって保護されています。
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田中さん開けないんです かアルミの扉を前にして動かない俺の後ろ から小さな声が投げられた息を吹きかける ば飛んでいってしまいそうなほどに 弱々しいその声はつい2ヶ月前までは大学 生だった吉田さんのものだ俺は扉のとっ手 を握りながら吉田さんを 振り返る1か月半前に卒入してきたさんは 世話しない様子で扉と俺に交互に視線を 向けてい た俺と吉田さんが属する管理部は毎月2回 各部署へ経費申請の最速に 回る1度目は月末業務に追われる前の20 日頃だ遅れないように忠告をする2度目は 締め切りを過ぎても申請していない社員を リストアップし個別に依頼をしていくだ 吉田さんが強く握ったリストの束にはシが できて いる営業部 怖いあまりにも吉田さんの視線があちこち 動き回っているから思わず聞いてしまった すると吉田さんはいえ怖いわけではともも 小さかった声をさらに小さくして しまう賑やかだなと思っただけ ですとうと俯いた吉田さんに俺は何の根拠 もない大丈夫という一言を放っ た同じ会社の人間なんだよ同じ目標を持っ て動いているんだから協力し合えないわけ ない よ吉田さんを見ないで俺はサムズアップを 送る小野さんが田中さんはいつか誰かに 騙されてしまいそうなくらい純粋なだて 言っていましたけどなんか分かったような 気がし ます後ろから吉田さんの笑い声が聞こえて きた肩の力は抜けた らしい事務的な会話ばかりが飛び交う管理 部とは違い営業部はいつだって賑やかだ 世間話も営業スキルを磨く練習だと言って いたのは営業部長の松倉さん だ失礼し ますノックをすればアルミ扉特有の軽い音 がした俺は扉を開けて車内で1番広い フロア全体に響くほどの声を出した営業部 メンバーの視線が俺に 集まるもうそんな時期かとかやばい忘れて たといった色とりどりの声がフロアの中で 咲いていくその中でも一際大きく咲いたの はマクラ部長の汚な管理部の一声だった 大学時代はラグビー部のエースだった らしい松倉部長は当時の体型を維持して いるのだろう頼もしくも威圧的にも見える 松倉部長を前にして吉田さんが俺の後ろに 隠れるように体を縮めたのが分かった吉田 さんの気持ちは分かる俺は入して10年

ずっと管理部に いる接する少ないせか松倉部長になれる まで3年は必要だった今では表も裏もない 発言をする松倉部長に体育会計特有の長所 を感じるようになっ た根気強さだとか直属の後輩への異常なで の親心とか今だって松倉部長はフロア内部 に進もうとする俺たちの前にまるで壁の ように立ちはかっている 可愛い部下たちが注意されないように守っ ているつもりなの だろう話しないゲシに毎日ご苦労だなジム なんて誰でもできる仕事だろもっと営業部 に気を使ってもらえないもんか ねその音圧で紅いたぐらいなら吹き飛ばせ てしまいそうなほどの松倉部長の笑い声が フロアに響き 渡るそう思われる 俺たが来なくていいように営業部のご指導 よろしくお願いします ね俺は吉田さんの手から取り上げたリスト を松クラブ町へ渡すそして一礼してから 営業部のフロアを後にした営業部のフロア は5階にあるエレベーターが管理部の席が ある2階に下がるまで俺も吉田さんも一言 も発することはなかっ た あんな言い方嫌です ねエレベーターの扉が開いたところで吉田 さんが呟いた俺は開くボタンを押し続けて くれている吉田さんに釈をしてから通路へ 出て右へ曲がる管理部の席に近い入り口は 左だエレベーターから降りて左手にあるの は自動販売機と小さな休憩 スペース何飲みたい 吉田さんに問えば小さな声ですみませんと 返さ れるコーヒーは 飲める苦なければじゃあカフェオレか暑い くらいの勘を吉田さんに渡しすぐそばに あるソファーに腰かけた吉田さんも座る ように視線で促しても吉田さんは缶を 開けることもし ない何が嫌だったの 缶のプルをあげれば安っぽいコーヒーの 香りがした乾いていた喉を潤している間に 吉田さんは何度視線を左右へ動かしていた だろうかそして吉田さんの瞳が一点に 定まる決心したように大きく息を吸って から顔をあげ た私最初は営業部に配属される予定だった んです知っていますかああうん知ってるよ ここ3年ほど新卒採用は俺が見てた からじゃあ私を管理部配属に変更して くださったのって田中さんだったんですか

俺はカを煽りながら頷く目を見開いている 吉田さんの顔がどんどんと赤くなって いくそれは営業部じゃ私がていけないって 思ったからです かというよりはタイミングかな管理部に空 があってそこに管理部に向いてそうな子が 来るとなれば配属を考え直すのは正当な 業務だと思うけど営業部が良かった の吉田さんのエントリーシートをなんとか 思い出すえ確か管理部希望と書かれていた はずだ面接で話してみれば本人の自己分析 通り事務業務が向いているだろうと判断し ただからこそ俺は松クラ部長と吉田さんを 取り合ったのだ俺たちが在籍しているここ 持月建設は全国各地に視点がある各視点に は事務社員はいないパートとして雇って いる事務員がいて俺たち管理部に書類を 送ってもらい本社で処理をする管理部に いる限り視点へのの金はないしかし営業部 に配属されれば転勤の可能性は高い松倉 部長は若い人材を営業部に配属させたがる 家庭を持っているかどうかは転勤を打する 上で重要な判断材料になる例年新卒採用は とりあえず営業部に配属される営業は自社 を知る上で最も適し部署だからだは俺も 分かっているでも今回は俺も譲れなかった 年々事業を拡大していく持月建設の管理部 は増員をしないまま10年が経過していた 10年同じ席に座っている俺がまだ1番の 若手なのだとはいえルーティン業務で給与 の低い管理部を希望する人は少ない半ば 諦めていたところにさんのシートを見つけ たいつもの流れの通り吉田さんの希望 なんて気にされることなく営業部に取られ てしまいそうになった去年の夏は松倉部長 と毎晩ミーティングルームで顔を 付き合わせていたそして松倉部長は管理部 にしては根性のあるやだと俺に賞賛の拍手 を送りつつ吉田さんのエントリーシート から手を引いたのだそれが吉田さんにとっ てもいいことだと思っていた事務職10年 俺の勘が鈍っていたのかと吉田さんを 見上げたタイミングで吉田さんがあのと話 を続け た私本当に人と話すことが苦手なんですだ から管理部配属になったと通知をもらって 安心してしまったん です安心したらダメなの吉田さんが曖昧に 頷い た管理部に選んでいただいて本当に 嬉しかったんです本当なら営業部に配属に なっていたかと思うと夜も眠れないくらい 不安になるし今だってあんなひどいこと 言われてすごい嫌なのに言い返せないです しそれはそうだよ入社して1ヶ月半で松倉

部長に言い返せる人なんてないってでも もし営業部に移動になったら今の私のまま ではやめるしかないのでだったら最初から 営業部で鍛えていただいた方が良かったの かもしれないっ て吉田さんの声は語尾に向かうにつれて 小さくなる最後に私この会社でやって いける気がしませんとけたした俺は 立ち上がり吉田さんの方に手を置い た営業部に行ったらフォローはできない けど管理部にいる限りは俺とか小野さん だって助けてあげることはできるからそれ にすぐには無理かもしれないけど管理部と 他の部署の風通しが良くなるように整備し てるところだから吉田さんが管理部の業務 になれる頃にはきっと胸を張って仕事が できている よ吉田さんの涙に 涙が引いていくもうぬくなってしまって いるだろうカフェオレを強く握り吉田さん は笑顔で頷い た営業部です か管理部の島先端にある管理部長の七瀬 さんが座る両袖デスクの隣で俺は喉を 鳴らした七瀬部長は慢な動きで眼鏡をあげ て断れなくてごめんねと柔らか眉毛を下げ た10年管理部にいた俺を営業部が欲し がるなんて思えないんです が松倉さんはね田中君がお気に入り みたいうーんと唸りながら七瀬部長がうれ た小野さんはせっかく吉田さんが入社して くれたのにと赤く塗られた唇を盛大に尖ら せているきの営業部は昔ながらの風習が 消えていないと聞く効率化よりも根性と足 が必要とされているらしいだからこそ みんな経費申請をする暇もないのかもしれ ない業務に圧迫されていた日々から解放さ れる木殺しが見えていたはずだったまさか 今更管理部から外されると思わなかっ た本当にごめんね 俺よりも悲しそうに顔を歪める七瀬部長に 俺は返す言葉が見つけられ ない田中 さん弱々しく俺を呼ぶ声の方へ顔を向けれ ば七瀬部長に負けと悲しそうな顔をした 吉田さんがい たなんか暗い空気になってるけどさ悪い ことばかりじゃないと思う よさんの隣でさんが事務的な声でみんなの 視線を 集める田中君が営業部に行くことによって 管理部と営業部の風通しが良くなれば人員 補充よりもプラスの効果になるのではない です か鈴木さんの言葉に七瀬部長正野さん吉田

さんの表情が明るくなって いく田中君は営業部に渡す数字資料を作る ことも多かったからね松倉部長にもする ことなく話しかけられるし管理部から移動 するなら田中君が最適 でしょうパソコンのディスプレイから視線 を外すことなく鈴木さんが言う鈴木さんの 言葉に救われたのは部長や吉田さんだけ じゃない俺の肩も軽くなった俺は七瀬部長 に頭を 下げる管理部とか営業部とか武将単位で じゃなくて会社が良くなるように頑張って きます遠くから青春だねと俺をちゃかす 小野さんの声が 聞こえる俺が営業部に行くからには経費 申請の最速なんてこさせません よ生息だなそんなうまくいくわけない じゃん俺も七瀬部長も吉田さんも管理部 全員が笑ったこの穏やかな空気を感じる こともしばらくなくなるのかと思えば鼻の 奥がつんと痛んだ気がし た当然のことだけれど社会人になってから 管理部一筋だった俺が営業部の即戦力に なれるわけがなかった今日で営業部に移動 してきて1ヶ月になるこの1ヶ月の間俺が したことといえばすでに使われていた営業 資料の修正と部署の成績をまとめただ顧客 名も特徴も知っていた俺が知らないのは そういった知識を生かす方法だった作成し ている営業資料の自分の名前の隣に丸を 書き込む時に胸のあたりが重くなる気がし た営業部にとって数字が全てなのだという ことをしっかりと理解した1ヶ月だっ た失礼します 俺の席は営業部の出入り口に1番近い位置 にある聞き覚えのある声がしたと思えば扉 の前で吉田さんが立ったまま固まって しまっていたああそっかそんな時期だ俺は デスクカレンダーを見て慌てて立ち上がる 吉田さんは経費申生の最速に来たのだ俺が 営業部に来たからにはなんてておいて経費 申請のスケジュールを忘れてしまっていた ごめん今すぐみんなに行って回るから 田中吉田さんに駆けよろうとした俺の動き を松倉部長の声が 止めるお前は今営業部だろう管理部の仕事 を手伝っている暇なんてあるの か俺はさっきまで自分が見ていたパソコン のディスプレイに視線を向けるそこには 今月の営業成績が並んでいた俺の名前の隣 に並ぶゼロを見れば松倉部長に返す言葉 なんてなくなって しまうほら それ松部長が分厚い手のひらを吉田さんに 向ける何を言われているのか理解でき

なかったのだろう吉田さんが首をかげると リストだよいつも田中が俺にいただろうが と笑っ たただ指導を待つだけじゃ社会人は務まら んぞ先輩の行動を見て学ぶんだはいすみ ませんそんな当たり前のことを言われんで も気づいてほしいけどなよかったよ君を 営業部に取ってなく て吉田さんの瞳に涙が溜まっていく俺は 松倉部長の腕を引いてれ以上言うと部長の 立場が悪くなってしまいますよとちゃかし た声になるように意識したすぐに松倉部長 の顔が 滅ぶいやあ最近の若い門との コミュニケーションは難しい なあ豪快な笑い声を響かせながら松倉部長 はデスクに戻っていく未だ立ち尽くした ままの吉田さんに俺は早く戻りなという だけで精一杯だった 吉田さんの姿が扉の向こうに消えたのを 確認してから俺は大きく息を吐いた膝の上 で拳を作るディスプレイに並んだ数字を 睨んだこのままじゃ管理部と営業部の間に ある壁はなくならない首を振り立ち上がっ た窓から差し込む太陽の光を浴びている 松倉部長の元へ 駆け寄る部長 部長が太い眉を上下に動かして俺を見つめ た俺に営業を教えて ください全国トップクラスのホテル グループである高島ホテルの本社は都心 から外れた緑の多い場所にあった高島 ホテルが運営しているのはビジネスホテル やカプセルホテルなどの誰もが気軽に 泊まれるものではない結婚記念日や成人祝 などの特別な日に奮発して止まるような 高級感を売りにしている本社の建物から 放たれるオーラと威感に俺は思わず一歩 後ずさってしまっ たすごいよなこの素晴らしい建物を作った のが我が望月建設なんだ ぞ松倉部長は胸を張って高島ホテル本社を 見上げ ここの社長が先月で完全引退したんだよ1 台でここまで高島ホテルを大きくしたん ですよねおよく知ってるなと言ってやり たいけどなうちの営業ではそれくらいの 前準備は当たり前にしておいてもらわない と 困る持月建設1番の顧客である高島ホテル の本社を前にしているからかの笑い声は 控えめだ俺の肩に分厚い手を置いて行くか と低い声で囁いた松倉部長の瞳は鋭く目の 前のおかな建物を睨んでいた高島ホテルが 運営している宿泊施設は全国で8か所ある

そのうちの4箇所を持月建設が講師や管理 を任されている他の4箇所は仙台社長の ぐれでが担当したづき建設としては今後の 施設の建設すでに運営されている施設の 管理も全て受注したいそのためには社長の 座が受け継がれたタイミングでの挨拶が 必須だった受付で決めを済ませ大雪室へ 向かう間で松倉部長は2代目社長は娘だと 俺に耳打ちしてきたもちろん俺はこをすに 仕入れていた仙台社長の1人娘である高島 恵さんが高島ホテルの2大目社長 だ失礼いたし ます重そうな両開き扉を受付社員が開けて くれる遠くまでご作ろくださりありがとう ござい ます扉の向こうで待っていたのはおかな 大雪室が似合う女性だった 社長の高島です父からお話はお伺いして おりました本日はよろしくお願い申し上げ ます手本のような辞儀を見せてくれた恵 さんは長い黒髪を耳にかけるよく見れば 家畜な瞳をしているが物越柔らかな口調と 仕草の中に紛れて全く気にならなかっ た持建設営業部の松倉です同じく営業部の 田中 です部長に続き恵さんへ名刺を渡す恵さん は名刺を受け取るような簡単な動作でさえ 優雅だったまるで歴史ある舞台の一幕を見 ているような不思議な感覚を覚えてしまう ほど にただのご挨拶ではつまらないかと思い ますの で5分ほど何の形にもならなさそうな談 からさんは松倉部長の顔をじっと見つめ そう言った恵さんが座るソファーと松倉 部長と俺が座っているソファーの間には ガラスのローテーブルがある恵さんはそこ に資料の束を一殺ゆっくりと置い たこのテーブルを選んでくださったのも月 さんとお聞きしましたね長を変えたいと おっしゃっていたので私 が松倉部長がずいと体を前に 傾ける恵さんはマツクラブ長が前傾した分 体を後ろに反らせたとても素敵だと思い ます車内にも会社のイメージにもあってい ますしセンスを感じまし た表情1つ変えることなく言う恵さんを前 に一瞬だけ松倉部長のにシが寄ったいやあ 若い方にセンスを褒めていただくこと なんてそうそうないですからね嬉しいです よありがたく頂戴し ます松倉部長は頭を下げたけれど普段より も若干頭の位置が高いひやっと俺の背中に 何かが走った悪い予感というやつ だとんでもないにも建物に関しても私は何

も分かっていないも同然ですですからお 2人のおちえとお力をいただきたいの ですちえです かさっきまで縁起らしくやいでいた松 クラブ町の表情が真剣なものへ変わった松 クラブ町の営業スイッチがオンになったの だろう恵さんの細い指が資料の表紙を めくった こちらの資料見ていただけます か恵さんが提示してきたのはホテルの売上 表だった準利益はもちろん乗っていない それどころかソリも書かれていない施設 ごとの特徴の下に個室や回数ごとの売上表 が続いて いる色々な視点で売上を分析しているん ですね俺は数字を目で追いながら呟いてい た 無意識だった個室ごとに記載された売上は 月別に分けられている冬や秋は高階層が 人気なのに対し春と夏は高階層の利用が 少ない低階層はどの季節も人気がなかっ たどの施設も満室になったことがないん ですねそうですねそういう売り方をしてい ないので低階層に2人部屋が多いのはなぜ ですか そこで俺はやっと俺を見ている2人の視線 に気がついたすごいですね 彼恵さんが見開いた目をまくら部長に 向ける部長は面白くなさそうに顔を歪めて まだまだ営業部に移動してきたばかりで何 も分かっていませんがと額を反価値で 脱ぐ営業部に来たばかりで資料も見てすぐ に意見を述べるができる数字を見る力は 大きな武器です ねそれでこの資料から何 を座り直した松倉部長は早口で恵さんに 問う少し恵さんの動きと表情が止まった 落ち着かせていた口元で子を描きゆっくり と開いていく松倉部長に向いていた恵さん の体が俺の方に向く 次の施設の建設について です恵さんの目が挑発的に釣り上げられた 突然飛び出してきた相談のチャンスに松倉 部長がハカを 握りしめる次の施設の計画が進んでいるん ですかええですが土地選びに南光してい まして土地ですか俺の問いにさんが浅く 頷いた高島ホテルは東京にある第一ホテル から始まりました関東関西九州に施設は ありますが北への進出はなせていません 向こうにはすでに地域に寝付いている施設 が数多くあることから計画が何度も中止さ れていましたが私が社長についたからには 成功させ たい

北ですか明確な土地は濁していたけれど恵 さんが提示してくれた資料を見れば簡単に 推測でき た九州の施設もありますが中部と関西地方 に建物が集中していますよね富山と群馬 長野関西でも兵庫と死が豪雪地帯が 多い俺が資料から顔を上げると恵さんが肩 をすめて微笑む 父は雪景色が好きでした引退してこれから 毎年北海道の雪祭りに行くんだと張り切っ てい ます資料を片付けながら恵さんはデモと 表情に影を作っ たやはりいい土地はすでに埋まってしまっ ています地盤を意識していない競合企業も いますが高島ホテルはそうは行きませ ん先代もきっと同じことをおっしゃると 思いますですが勢いも大事ではない でしょうか仙台から会社を引き継いだ タイミングでの新ホテル建設の発表それが しかも今まで進出したことのなかった地域 となれば話題性は抜群ですよこういうのは スピード感も大事です から花生荒く語る松クラ部長の営業トーク に今度は恵さんの眉間にシがよる 他の協力企業様も同じことをおっしゃって いましたそれで大して調べもしていない 土地を進められまし た今日初めて恵さんの表情が動いた気がし たここまではどこか張り付けたような 決まりきったような経営者の顔をしていた けれど今眉を下げた恵さんの顔には感情が 宿って いるはは乾いた喉を鳴らしてから口を開い た建替えはどうです か松クラ部長恵さんの視線がゆっくりと俺 に向け られる話題作りとして建替えをしてはどう でしょうかその間に土地を探して計画を 進めれば続け様に顧客を喜ばせるニュース を発表できるのではないでしょうかどこの 施設もえが必要になるの老朽化は進んでい ないと認識しています が恵さんの伸びていた姿勢が曲がる前傾 姿勢になって俺の話の続きを待っていた 立替えする理由は老朽化だけではありませ ん恵さんが橋に追いやっていた資料を俺は 引き寄せるどの施設も客数は落ちていませ んでも売上は徐々にですが下がっている 施設を利用する客層が変化してきているの ではないでしょうかですが一番安価な低 階層は人気がありませんよ家族だと止まれ ないからです資料には10年前からの数字 しかありませんがそこでは高齢者の方が 多かったのに対し最近はファミリーでのご

利用も増えていますよねそれなのに大部屋 は高層にしか ないそれでは小さい様と一緒に泊まること ができない下の階に足音が響いてしまい ますそのため中海層にお客様が集まって しまうと私は予測しまし たつい勢いで話し始めてしまった意見も 述べていくにつれて我に帰ってきた俺の声 は語尾に向かいながら小さくなっていく ちらりと恵さんの様子を伺えばさっきより も大きく目を見開いて俺を見つめてい たそれでどう 考える突然投げられた低い声に俺は思わず 体を跳ねさせてしまった松倉部長は真剣に 俺を見つめていた えっと各会は無理でも低階層中階層高階層 のどこにでも2人部屋4人部屋大部屋を 作ることができればお客様の選択肢は 広がるのかな と俺は法を書きながら答える恵さんは呆然 としながらあなた何者ですかと呟い た大雪室を出る際に恵さんは次回の相談 から田中さんに主導していただくことは 可能でしょうか彼の意見をもっとお聞きし たいですと松倉部長に聞いていた高島 ホテルと の取引が始まったのは25年前入社したて だった松倉部長が仙台社長の元へ何度も 通い受注を勝ち取ったそれ以降高島ホテル の営業担当は松倉部長1人だったなんと なく居心地の悪い帰りのタクシーの中で 松倉部長は先代社長とは大違いだ彼女は 見る目がないと笑っていたもう高島ホテル 本社から遠く離れたというのに松倉部長の 笑い声には力がなかっ た田中今日は部長と一緒じゃないのか記者 した営業部のメンバーから口々に声をかけ られる俺は今日何度目か分からない資料が 出来上がっていなくてという言い訳を口に した営業部は数字を取ってくるのが仕事だ ぞ料作ってくれるは助かるけどそれじゃ 売上は出ないんだからな地方転勤になって も知らない ぞ俺の背後を通りすぎながら管理部に帰り 先かと笑い声を投げられ たいっそ転勤したい よ俺は呟いてから小さく首を振るそして 出入り口にかけられたホワイトボードに 視線を流した松倉部長は礼が終わってすぐ に外出した記者は17時と書かれている マスクラ部長と高島ホテルの相談に行って から1週間松倉部長は俺を相談に誘うこと はなくなったいや俺が声をかけづらい 雰囲気を出しているのかもしれない帰りの タクシーで珍しく無駄な話ばかりをする

松倉部長の方は引きつっていたあんな表情 をしている部長の隣にいるのは辛かっ た田中凱旋1番あ はい先輩が手を上げて俺を呼ぶ受を 持ち上げて俺の指が1の数字を押そうとし たところで高島ホテルの2台目からと着信 源が通知され たお電話変わりました営業部田中です先日 はありがとうございました申し訳ありませ んお電話してしまいいえ えっと松倉は不在ですが私でよろしい でしょうか田中さんとお話がしたかったの でメールでも良かったのですがお2人の 関係を悪くさせたいわけではないの で思わず言葉を失った俺に受の向こうから 柔らかそうな笑い声が聞こえてき た田中さんからお聞きしたご意見大変参考 にさせていきましたしかし買ごとの部屋を 入れ替えるとなると大規模な工事が必要と なりますし休刊を余儀なくされてしまい ますどの施設も先まで予約が入ってしまっ ていますので現実的ではないと結論付け させていただきまし た丁寧な声で申し訳ありませんという恵 さんの表情は容易にイメージできる 釣り上がった目尻を無理に下げさせ真剣な 表情を作り上げているのだろう分かり やすい謝罪の顔だいえそんな私もとっさに 出してしまったお話でしたのでむしろ私の 拙い話にわざわざお電話をいただき申し訳 ないというかいえお電話をしたのは別け ですさっきまで塩らしい声を出していたと いうのにさんの声はに強く張った田中さん の数字を読むお力はどこで培われたのかを お聞きしたいのです俺いえ私のですか あんな瞬時に他社の資料から数字の動きを 把握されていましたね競合でもない別業師 の資料から顧客の流れをイメージして憶測 でも問題点を洗い出す荒削りでもとても 営業に慣れていない方だとは思いませでし た望月建設さんには経営部という部署が あるのでしょう か恵さんはどんどんと早口になっていく早 になれない評価をされた俺の口元は意識し ても緩んで しまう私は管理部で事務職をしていました 事務職を経理部ですか経理周りも担当して いましたけど弊社は 理務の業務を1つの部署で担っていますの で経理専門ではありませんそこで営業資料 を作成していましたので目が超えたのかも しれませ ん恵さんは小さな声でなるほどと言った そして数秒の沈黙を作ってからこれは提案 ですと声をたしたきっと受話の向こうの恵

さんの背筋も伸びた だろう私の友人にっいけませんか予想外の 提案に俺が返す言葉を探している間に恵 さんは話を進めて しまうこれをbtubの会話にしてしまう にはもったいないと感じていますどちらに しろ企業秘密レベルの情報を他者に漏らす ことはできませんでもお互いが普段どの ように知識やスキルを得ているのか共有し ませんかちょうど同年代ですし有意義な 会話ができると予想してい ますそれは別に相談の場でも構わないので は恵さんの目的や思惑がわからない俺の声 も自然と潜められてしまうすると恵さんが 咳払いをして話をせいてしまい申し訳あり ませんと声を抑え たこれは高島ホテル経営者高島恵としての 意見ではないんです 1社員としてあなたの成長と才能を応援し たいと思いまし た成長と 才能最初から営業部にいてそのお力が培っ たかは分かりません現に弊社の営業者は 長い間会社に貢献してくれていますが あなたと同じくらい数字が読める人間は そう多くいません俯瞰的に会社の数字を 見る力それは営業マに必要なものなのに 慢性的に人が足りていない部署ですからね なかなかその落とし込みができないのが 現状 です恵さんは声を落として急なご移動で 大変不安だったかと思いますでもどうか あなたに頑張ってほしいとそう告げてくれ た今度は俺が咳払いをしたさっきまで丸め ていた背中は自然と伸びていく誰からの 声援というのはこんなにも力を持っている ものなのかと驚いた瞳に溜まってきた涙を こぼさないように上を向い た私からも提案をしてよろしいでしょう か俺が営業部に移動になったのは夏の 始まりだった風は冷たくなっているし空気 は感想してきた冬が近づいているのを 感じる黒いを片手で持った部長が帰ったぞ とフロアに響く声を出したそして俺の席に 封筒を 置く契約取れた ぞ鼻の頭を赤くした松倉部長が置いた封筒 には高島ホテルと印字されている封筒から 出した契約書を確認するよすれば高島 ホテルは今後の建設や回収運営されて のをき建に一するとそう書かれてい たおめでとうござい ます俺は契約所を封筒に入れ立ち上がる 松倉部長に一礼すれば頭上からこれはお前 の数字だとしゃがれた声が降ってき

たそんな俺は結局最初の挨拶に同行した だけで恵さんから聞いたなんだお前俺を 主任担当にしたままにしてくれと依頼した らしい なギロリ松倉部長の大きな瞳が俺を 見つめる持月建設1番の乗客だぞ何を考え ている俺たちから簡単に意見ができると 思っているのかしかも担当もお前にして くれと言ってきたというのにそれで俺の メツでも守ったつもり か営業部全員の視線が俺と部長に向けられ ているのを感じたどこかから部長の プライドへしよってんじゃんとそう聞こえ た恵さんが気に入っていたのは田中だこれ はお前の数字だし次回の相談から俺は 外れる小さくため息をついた松クラ部長の 顔はあの日タクシーで見たような無理やり な笑を作っていた 俺は大きく息を吸って出せる限りの大声で 営業を教えてくださいと叫ん だ俺は部長から学びたいことが山のように ありますだから部長が担当から外されては 困るんですでも営業の絵のも知らないよう な今の俺がついても邪魔にしかならないだ から一旦高島ホテルの相談から外させて もらったんです さっきまでさせあかれていたいくつかの声 が止むいつもは賑やかな営業部のフロアに 沈黙が充満し た俺は管理部一筋でしたいつも締め切りも ルールも守らない田所に行りを感じてい ました営業部への移動を受け入れたのも 管理部と田所の風通しをよくしたかった からですでも部長の相談に同行して恵さん から話を聞いて思い通りに業務を進められ ないのは管理部だけじゃなかったのだと 気づきました営業部の方が抱える プレッシャーや業務を理解できていなかっ た狭い世界で生きていたのは俺の方だっ た俯いた俺の顔が松倉部長の両手に挟ま れるそのまま顔を上げさせられ た意見を言う時はしっかりと相手の目を見 て だ俺は滲んできた目元をスーツの袖で脱ぐ そして松倉部長をしっかりと見据えたまま 息を吸っ た皆さんに管理部のことも知ってほしいで も俺も営業のことを知りたい夢物語りだっ て言われてもいい全員で会社をよくして いきたいんです 言いきり俺は肩で息をするすると沈黙の中 に拍手の音が咲いて いく誤解していて悪かった な部長の分厚い手のひが俺の頭の上で23 回跳ねたさっきまでこっていた部長の顔に

はいつもの豪快で豊かな笑顔が広がってい た田中資料をくれ 俺は自分のカの中を確かめるその中から 北海道の地図を渡した部長の相談に同行 するのはこれで何度目だろうかもう数え きれないほど営業マとしての部長を見てき たホワイトボードの行き先の欄に高島 ホテル本社と書いたボードマーカーを置く と部長がそうだと口の横に手を添えた 今日が経費申請の締め日だみんな忘れずに するように俺が戻ってきたらチェックする から な部長の声がフロアに響く営業部メンバー の反応はそれぞれ違うけれど部長の声かけ のおかげか営業部全体の意識が変わったの か吉田さんが営業部に顔を出すことは なくなったエレベーターホールで松倉部長 と並んで電光掲示板を 見上げるいよいよですね呟いた俺を一別し た部長がそうだなと渋い声で返して くれるジムが誰にでもできる仕事だなんて 言って悪かったお前が営業部を理解しよう としてくれたことに感謝して いる思いがけない一言に俺が目を丸くして いるうちにエレベーターの扉が開いてい よし行く ぞ先にエレベーターに乗り込んだ部長の 背中は強くて広い俺は深く頷いた後で部長 の後に続い [音楽] た [音楽]

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