Home » Announcers » 女子アナ » 【成瀬巳喜男 作品】多くの監督を唸らせた巨匠”成瀬巳喜男”の撮影方法とは|”水木洋子”脚本「浮雲」「おかあさん」などオススメの成瀬作品を徹底解説!【めし】【あにいもうと】【驟雨】

【成瀬巳喜男 作品】多くの監督を唸らせた巨匠”成瀬巳喜男”の撮影方法とは|”水木洋子”脚本「浮雲」「おかあさん」などオススメの成瀬作品を徹底解説!【めし】【あにいもうと】【驟雨】

by ANNAPOST



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今回は日本が誇る映画監督・成瀬巳喜男について解説します

00:00:OP
00:41:成瀬巳喜男 監督作品|リアルで貧乏くさい?
03:20:成瀬巳喜男 監督作品「あにいもうと」
05:57:成瀬巳喜男の生い立ちと人柄
07:43:出世作「夜ごとの夢」で頭角を現し始める成瀬巳喜男
08:59:成瀬巳喜男 監督作品「めし」
10:45:「めし」を機に成瀬のテーマが確立
11:43:多くの監督を唸らせた成瀬巳喜男の撮影方法
15:53:監督や演者が語る成瀬巳喜男の演技指導
21:10:成瀬巳喜男|”いじわる爺さん”エピソード
23:46:馬場康夫が選ぶ成瀬作品のこの一本
30:30:馬場康夫が選ぶこの一本「おかあさん」

▽紹介した作品はこちら
めし
おかあさん
浮雲
晩菊
驟雨
流れる
あらくれ
乱れる
乱れ雲

出演:馬場康夫(株式会社ホイチョイ・プロダクションズ)
制作・著作:ソニーマーケティング株式会社
制作・編集(OCPX):株式会社クリーク・アンド・リバー社

#成瀬巳喜男 #浮雲 #めし #黒澤明 #小津安二郎 #溝口健二 #銀座化粧 #あにいもうと #浮雲 #高峰秀子 #森雅之 #中北千枝子 #岡田茉莉子 #上原謙 #原節子 #島崎雪子 #杉葉子 #風見章子

[音楽] 今回は小津溝口黒沢と並ぶ日本映画4大 巨匠の1人ナルセミの監督作品のこの1本 ですでなる瀬ミキは生涯で89本も映画を 作っていてそのうち24本はサイレントで このサイレントや戦前線中終戦直後の作品 っというのは僕はもうほとんど見ていない のでえ今回の話は1950年のこの一坂 先生行場機よりも後の36作品に絞らせて いただき ます評論家川本三郎さんが書いたこのなる セミ教映画のおかという今度冒頭にですね 淀川中春になるすきお好きですかと聞い たら即座にやよあ貧乏く監督という答えが 返ってきたという話が書いてありますえ また若子主演のもうドロドロの不倫映画を たくさん取ったえ大Aの名監督増村泰三は 1958年に雑誌映画評論に日本映画には なる瀬に代表されるようなリアリズムの 伝統があって世の中がいかに厳しいかと いうことを実に入念に描きその中で苦しん でる人間が非常に良い人間に見えて観客は 関心するが墓ない小市民の上司を描いた ところで何にもならない俺はリアリティが なくてもいいからどうしようもない環境を 超えるやつを描くと批判しましたこれ確か にナルセ作品っていうのは知り合いに金を 貸してくれと頼む場面とかですねえ男の ボロのアップとかて言った厳しい現実を 描いた絵がやたらあるのでま淀川長春や 増村安の言う通りリアルで貧乏サイですね 例えば銀座のバーを描いたこれ結構高級な バーを描いた銀座のえ話なんですけどこの 1951年の銀座決勝では銀座の話なのに 田中木演じる豊島のホステスが客の三島 正夫から200円貸してくれとせがまれ ますしこの店のマダムは全編に渡ってえ 金策に追われていますし飲みにげする客を すごい丁寧に描いたりしていますあるいは 56年の流れるという作品は柳橋の火会の 話なのに芸者さんたちのお座敷のカの場面 とは一切なくてえ沖してる山田伊が経営な んであの金3段に放送するえという話です しそれから世田谷の中流家庭を描いた 1956年の週はま冒頭で佐野修二が 演じるサラリーマンがえ妻の原瀬子に夜の 混が貧弱だと不満を言うとですねえあの ゴージャスな顔たちの原子がグリーン ピースだで1番小さいの35000よ2人 で1700050戦ずつのピースだけに 使っちゃうより鮭の切り身15000にし たらお釣りが来るじゃないとはむちゃ もちゃ切地がい生活感のあることをえ言い ますえ成瀬の映画にはこうした身も蓋も ない可の話が欠かせませんえ成瀬密教は

その作品の中で常に人間の夢や希望が あっさり裏切られるえ現実の厳しさを描き 続けえしかもそのほとんどの作品が ハッピーエンドではなくえ問題が何1つ 解決しないままぼんやりえ終わってしまい ま現実ってそういうもんだからですけども トがトがあまりにシビアでやるせないので 別名やるせなきをとえ呼ばれていましたで 川本三郎はそういったところが好きと書い ていますがま僕は映画を見てる間ぐらい やるせない現実を忘れたい方なので淀川 長春や増村安三同様このナルセ作品とは どうもなという思いが正直ありますでも ナルセ作品はじゃあ小難しい芸術映画 ばかりなのかというとそんなことはあり ませんサイレント時代にナンセンス コメディーをたくさん取って悲劇の天才児 と呼ばれていた人ですから人生の現実を シビアに描きながらも常に余裕があって どこかくすっと笑ってしまうような場面が たくさんあるんですねで僕が1番好きなの は室再生が1934年に発表した短編小説 を1953年になるさが描かした兄妹です え多摩川の河原で地の仕事をしてる川市の 親方とその妻の浦辺久子え長男の森正幸妹 の京町子ク吉子のえ5人家族の話ですねで この話で京まち子妹の京まち子をえ妊娠さ せ下ろさせた船越エジが勇気を振ってこの 親のとこに謝罪に来た時にぐっとこらえて ですねもうこんなつぎ作りはやめた方が いいぜって言って返すんですけど兄貴の森 ま駅は腹の虫が収まらなくて帰っていく 船越エジをあの玉川の土手まで追っかけて ですね河の砂利のとこにもう投げ飛ばして 自分がどんなに妹を愛していたかという こと切々とえ語りながらこの船越エジを ボコボコにするんですねでこのボコられた 船越エジがえ土手の道を過ごすごと帰って いくとその背中に森まがおいバスはこの先 を左に行くんだぜってつい教えちゃうん ですよ人間の全量さを感じさせるもう 素晴らしい場面でしたでこの話は映画に3 回テレビドラマに8回になっていてで男は 辛いような山田洋二監督が1972年にえ 厚海清え賠償知恵子終演版それから 2018年の大泉をえ宮崎青江終演版の ために2度脚本を書いていますえ1972 年のえ厚教チコ版見たことがないんです けれども2018年版では大泉洋が玉川の 河で中野タがえっとまんまこの シチュエーションを演じていましたでこの 考えてみれば兄妹に描かれたこの笑いとか 人間関係それからえ子供息子のえ森正駅娘 の今まち子が度々このえ両親が営む茶屋に 前戻ってくる設定っていうのは男はつよに

よく似てますねあの男はつよの原型は稲浩 監督の無法末の一生だとよく言われてるん ですけど僕はむしろこのの兄妹の方が直接 的に近いようなえ気がしていますえ本来 成瀬みきは僕が僕のごときがもう本当僕の ごときがあだこだいうような監督じゃない んですね巨匠でありま芸術家なんですけど も中には今ご紹介した兄妹みたいに娯楽色 の強い作品もあるのでえ今回はおっさんが 寝っ転がりながらでも楽しめるこういった あの深い解釈抜きの単純に面白いナル画を ご紹介したいと思い ますなるセミは1905年四谷生まれ民族 地検事の7つ年下で小谷次郎の2つ年下え そしてクロスアラの5つ年上です衣装の 模様に禁止銀子で刺繍したり緊迫銀白を 縫いつけたりするぬREM職人の家にえ 生まれました成瀬監督のえ戦前の代表作妻 よバラのようにに主演しナルセと3年間 結婚していた女優の千葉幸子はナセ作品に 決まって登場するチド屋についてナルセは 子供の頃家が貧しくて学校にも行けず 寂しくて仕方ない時チド屋を追いかけいた のだと思うと証言していますナルセは早く 手に職をつけるため食を育てる築地の公子 学校に通いましたが父がなくなって家計が 一迫したために学校を退学し1920年 15歳でえ小竹蒲田撮影上に孤独係りとし てえ就職しましたえなさは後年セットの 設計図を見せただけでどんな仕上がりに なるかがすぐに分かったそうですけれども えこれは公子学校に通った上に3年間美術 の仕事してたからですねエスに移ってから 後から入社してきた小次郎とか清に先 起こされて一向に目が出ませんでしたそれ というのもなる瀬ミはとにかく静かで声の 小さい男で小竹社長の気戸史郎はえかつて なる瀬についてじっと置いておけばその ままよほど注意しないと認められないで 終わりという感じのえ静かな人と表してい ますし2番目の妻で死ぬまで添いとけた 常子夫人もえ声を荒げているところを1度 も見たことがありませんと改装しています ナルセと12本え仕事した脚本家の井敏郎 は高証言していますナルセさんは一倍 優しいし腕を持っているから プロデューサーも色々持っていくですけど ナルセさんはそれを嫌とは言えないそれに あの方は生りたって俺はこれをやりたいと いうものがないんですナルセさんはおじ さんや溝口健二さんみたいな自己検事欲が ゼロの方なんですよそんな自己見事欲ゼロ のナルセも1930年短編のドタバタ劇の チャンバラ夫婦で監督デビューしてから 次第に等角を表しえ1933年のえヨの夢

ではキネマ順法の年間ベスト103位に 選ばれています当時えナンバーワン映画 評論家だった詩人の北川冬彦は今日本映画 における力量ある真の意味での新人が2人 ある1人はこの鳴瀬三夫ともう1人は日活 の山中佐尾だと自分は思っているが山中 佐尾は少し浮き上がる際によって制作して いるのに対し成瀬三宮はその祭を押し沈め ていると表しています押し沈めていると いうのはなるさんの映画はえ一見地味だ けども才能が底光してるってことですね 1934年なさは小竹社長の木戸史郎から 小は1人でいい2人いらないというひどい ことを言われて東方の全身のPCLに移籍 そこで翌年妻とバラのようにでキネマ順法 その年のベストワンに選ばれ気戸代を 見返していますえナルセはまだ日本が完全 な男社会だった戦前から女性の苦労を女性 目線でえ描く作品を数多く取ってきました 晩年のナルセ作品に7作出演したえ草笛 三つ子はナルセ監督は午前中は女優は顔が むくんでいるからと決してアップは取ら なかったと証言していますまそれぐらい 女優を大切に扱って綺麗に取ろうと心がけ ていた人なんですねでで1937年に日中 戦争が勃発して世の中が気臭くなってから もえなさ女性映画をえ取り続けま繊維公用 に役立たないグレな映画として軍部から 上映プリントを減らされたりしていました それでもなる瀬はただの1度もいしい繊維 公用映画は取りませんでしたそして戦後も しばらくは低迷を続けスランプと言われて ましたねえなるは後にあの映画評論家荻 正博のインタビューに高えています会社 からあれをやってみろこれをやれと言われ てじゃあやってみようと手を出すのが僕ら の立場ですねえ外の方で僕がスランプに 落ちていたのはこういう時なんですねえが 1951年にとった飯がキネマ順法ベスト 10で2位で選ばれここからナルスは大 復活を遂げます飯は大阪の郊外で暮らす 上原県と原瀬子の健太機の夫婦の元に島崎 幸子が演じる浦原県の派手な名が 転がり込んできて夫婦の間が波立つという ま地味な話でなかなか映画にはなりにくい 大祭なんですけどもえ青井山脈の プロデューサーえまこれ性映画を家族 プロデュースした藤本実がまあ新聞の連載 小説だったら青い300当たったもんだ から新聞の連載小説は片っ端から映画化 しろとま号令をかけてですね朝新聞に林 文子が連載していた小説を映画化したのが この作品ですただし連載の途中で林文子が 亡くなってしまったため小説はみかですで このみかの小説を千葉安監督で映画化

しようとしていたところ千葉監督がま病気 になってなさがピンチヒッターえとして 取ることになりましたまどうせピンチ ヒッターだからと言い直すわけじゃないん でしょうけれどもナルセはこの結末を自分 で勝手に書き出してでさらにこの半年前の 銀座化粧に登場させた路地浦茶台沈の屋え 猫ボロ靴借金といったお気に入りのえ要素 を全部ぶち込んでしかもえこれ以後の ほとんどナルセ映画で物語の中心に据え られる夫婦の検体機というテーマが ばっちり打ち出された作品です小ス郎の あの映画のテーマが娘を嫁に出す父親の 孤独ならえ瀬夫の生涯のテーマは夫婦の 健太機ですま我々おっさんはですね家に 帰れば夫婦の検体機なんで当たりに見れる わけですからわざわざで見ようとは思わ ないんですけどもこの飯という作品もあの 冒頭に上原県の派手なメの島崎幸子を家 まで案内した向えの住人の大泉明が案内さ れて2階に上がって2階の窓から顔出して 島崎君に見れてですね本来の行く方向では 真逆に歩いてちゃうってすっげえベタな ギャグが冒頭にあったりしてまそこここに 笑いが散りばめられていて軽くサラサラし た感じにしていたなるらしいタッチが感じ られる作品ではありますそしてナルセは荻 正のインタビューでもう動かないと決めた のは飯かその前の銀座象あたりからと語っ ていますつまりプログラムピクチャーの 監督だったナルセが1951年のこの飯の 頃からえ作家性芸術性の方に家事を切った わけです ねであのこのナルセ監督の映画にはクロス アラの望遠レンズとか小谷次郎のロー アングルとかって言って素人でも分かる ようなま撮影上の顕著なスタイルってのが あまりありませんでもいくつか特徴があり ます作品の舞台になるのは大抵もう路地裏 の日本科学ですで同じ日本科学でも座って 動かないもの同士が会話するオ作品と違っ てナルセの場合は室内でも人物が割と立っ て歩きながら会話してるんですねナルセの 取り方だとえ座ってる人がアップで こう目線を動かす動いた目線の先に人が 立って動いているだから立っている人の 動きを全部見せなくても目線1つでどう 動いたかを分からせちゃうそうやって カットを割ってま途中を省略しちゃうん ですねだからナルセ作品はカット数が世代 のえ他の監督に比べるとかなり多いのが 特徴ですそしてこのカト数が多い室内の シーンが続くと絵がポンと屋外に出て必ず 1作品にあの1箇所え2人の当人物が歩き ながら会話するところ斜め前から移動撮影

でえとった長いカットが挟まれますまそう やってこうリズムを作ってるんですねで それからカットを割にしてもですねナルセ 作品は独特の感覚があります六本のナセ 作品に出演し自身も映画を監督してるあの トラトラトラで山本を演じた名山村層がこ 証言しています普通はねこの辺でカットだ と思っても念のために余裕見てカットして おいて必要だったらそこまででも使えるし その前で切ってもいいようにするけれども ナルセさんはそれをさせないナルセ映画の 常連の小林刑事もこう言っていますナルセ 先生は頭の中にもう映像化できてるんです ねだから座るという時も腰が椅子にこの つくというカットだけでいい時がある腰が つく前の動作から演じてもいいと思うんだ けどかわりが頭の中でできているから余計 なことをやらと困るんですねこれ動作だけ じゃありません小林刑事はこも証言してい ます例えば僕が小林ですと答えるカットが あるとしますねその時監督によっては あなたのお名前はとえ小林ですと答える きっかけをくれる人がいるんですけれども 成瀬さんの場合はそのきっかけなしで小林 ですといきなり言えないといけないんです もうきっかけ出しっていうのはあの成瀬 監督以外絶対誰でもやることですねでも そのきっかけの部分のフィルムってのは 必ずえ捨てれることになるんでこの貧乏 ナルセ監督はそれすれ嫌がったんだとえ 思いますナルセの最高傑作と言われる浮雲 でチーフ長監督を務めた後の代監督の岡本 きはナルセさんの場合は今体がしっかりし ているからスクリプターが送りを持って いけばすぐできちゃうって言っています これ送りっていうのはスクリプターつまり 記録係りがえ書く撮影順にまカット ナンバーとかOKNGを記載した表のこと なんですけどこの表の通りについだらもう ナルスは完全に一本の映画ができちゃうっ ていうんですねでまたシと妻のの2本で ナルセの下でチーフ女監督を務めた後の大 監督のホ広道もこう証言していますナルセ 作品は用いハとカットの部分を外してつげ ば出来上がったも同然とよく言われる私は 黒さんあこれ黒さ明のことですよえ私は黒 さんにえ取ったフィルムは5章大事に 抱え込まずにえ冷静に捨てる勇気が必要だ と教えられてきたところがなる瀬は捨てる カットは初めから取らないまこういった 販売ですからま黒沢はフィルムを弓のよう に使うけどナルセはあらせちゃうですねで 1950年代フィルムがまだ効果だったん で映画会社で与えられるフィルムの フィート数っては組みごとにえ決まってい

たんだそうですけど鳴瀬組はえ必ず フィルムが残っちゃうので他の組の女監督 がフィルムもらいに来ていたんだそうです クロスアラ1937年のなれという映画で 1度だけえナルセの下でチーフ女監督を 務めてるんですけども自伝え我油にこう知 していますナルセさんは短いカッを 積み重ねるがそれを繋いだのを見ると 決してそうは見えないで1つの長いカット のように見えるそしてその一見逃げない 平凡な短いカトの流れは深い川のように 表面は静かにそこに給激流秘めて流れて いくその腕前の確かなことはヒがないその 上撮影中の時間の使い方も全く無駄な ところはなくいつ食事するかということ までも計算に入っているまあの黒沢キラは 自分とは正反対の作風なのに生涯最も尊敬 してるよはナルセさんだと公言していまし たまたナルスはオーバーな演技やかましい 演技を極端に嫌っていて中はえ初めて鳴瀬 作品に出た時に名瀬からなるたけ静かに 演技してね立ってるだけでいいからね クラスのところでやってるみたいなああ いうおさな芝はしないでと言われたそう です小林刑事は1953年の夫婦と映画に 出演した際兄役信原県が何十年ぶりかで 尋ねてきた場面であというえ表情で兄を 発見する芝居をしたらえこの7瀬監督が プっと吹き出して社長もじゃないのよと 言ったんだそうですでもうすごい面にやっ たつもりだったのににはそれでもオーバー だったんですねえなせがえ新東方で取った 石川先生行場機銀座決勝お母さんの3本で 女監督を務め後にえ投映に移籍して高倉県 のアチ番外とかそれから徳が女啓発師温泉 アマ芸者とかいったえ成瀬京太真逆の えぐい映画を撮った石井テルオ監督はえ こうこ語っていますラッシュプリントを見 ているとこれラッシュっていうのは取った フルも編集しないでまんま加藤に焼いた ものなんですけどもこのラッシュプリント を見ているとあまりにも淡々としていて他 の監督がつけているようなごちがないそれ が編集で繋がるとパッと出るんですね淡々 とやっていらっしゃるようですけどそこに すごい計算があるんですねラッシュがいい のは危ないよとえ先生はおっしゃるんです けど勉強になりましたねえそれからナルセ 映画のもう1つの特徴は省略ですナルセは 押すところを押さないさらっと流しちゃう この青い山脈の主役でデビューを飾りナセ 作品にご本出演した杉洋子がこう言ってい ますナルセさんは台本を大幅にカット なさるんです一生懸命正確にセリフを覚え て現場に行くと1ページ台でバンバン

バンバンカットなさるんですねそれで残っ たものが繋がってみると本当にカットされ たセリフが必要じゃなかったんだと感じる んですねま多くの俳優や女監督たちが ナルセは休憩時間になると台本のセリフを 削ってばかりいたと証言しています映画 評論家の佐藤田尾はこの小安次郎となぜ瀬 三を比べて小の映画は言うべきことを必ず 長いセリフで喋るけれどナルセの映画は ここで話し合いがあるべきだというところ でパッとなくしちゃう小は折り目正しく 言うべきことを言うけどなるや言うべき ことを言っちゃったらおしまいだという 感じでそういうことを言わないで終わると 指摘していますもうこれ虎さんのそれを 言っちゃおしまよっていうあの精神ですよ ねえついでに言うと粘ってとるということ もほとんどしない監督でまあ第の お気に入り女優だった香川京子の証言では 撮影も朝9時きっかりに始まって夕方の5 時にぴったり終わることが多くて夜間の 撮影というのはあまりなかったと思います まこうしたミニマリズム的な手法で取って しかも演技指導もほとんどしないのにそれ でも他の監督では到底引き出せないような 俳優の名技を引き出してしまうってのが もうなせえ監督のすごいところですねその 典型例が最初に紹介した網本の森正幸だと 思いますこれ森正幸って人は本来ナルセの 浮雲とか女は階段を上がる時で演じたよう なま知的でクールな役を得意としていた人 なんですけどもその森正駅が兄元で無学で 乱暴者のま職人を演じたのはこれ例えて 言ったらですねね福山サーブがトラさん 演じたようなえもんですからねでところが これ物の見事にはまっていて僕はこの兄も 初めて見た時にこの兄貴役が森正幸だって 最初気がつかなかったぐらいですでこの森 正幸と真逆の例が妻の心のこの三船敏郎 ですこの妻のの心というのは1956年 浮雲周の次でダレるの1本前という名瀬 絶好長の時に作った作品で地方都市の旧家 の薬屋を引き継いだえ次男夫婦の小林刑の 高秀子が姑の反対を押し切って隣のに点を 建てようとしているそこにえ長男の千明み と中北千恵子がえ転がり込んでくるという ホームドラマなんですけどこの高秀子の 幼馴染みの新友の杉洋子の兄で喫茶店のえ 建築資金を貸し出してくれる銀行員がこの 三船郎ねこれもよく考えたら借金のえ金を 借りる話ですねでこの夫の小林刑事が芸者 と温泉で一泊したことを知った高嶺秀子が ま腹立ち紛れたわけじゃないんでしょう けど三船俊郎と2人で公園でデートをえし て茶屋しば雨宿りするところでまこの2人

一瞬盛り上がりかけるんですけど結局三船 トが何にも決定的なことを言えずに2人は 何事もなく別れてきますでこの高嶺秀子の え夫演じた小林刑事はこの映画の三船に ついてあれは三船さんがいいですね僕は 俳優としてどうして他の監督はああいう風 に三船と城を使わないのかと思いましたよ クサーさんのものよりクサー的な突っ込む ようなわっと前出す芝居じゃなくて抑えた 芝居でねと指摘しています三船俊郎は 1950年のえ成瀬監督の石中先生行場機 これが三船敏郎ですけどこの映画で女に手 で女の前だと口も聞けなくなっちゃう津の 順Defな若い農婦を演じていますでこの 作品でのこの若い女にドギマギする芝居が また良かったんですねでおまけに三船トは 馬を引きながらえ青い山脈をフルコーラス 歌ってるんですけどこの歌の場面もすごく いいですさらに成瀬監督は晩年みれ雲で 香山裕三とも組んでいますがこの日本の 香山融も若大将シリーズは180度違も 抑えた芝居でよくあったんですねだから ナルセ監督は女優のみならず男優からも 演技を引き出すのがすごいうまかった人だ と思い ますえこの妻の心も含めてナセ外に13本 出演した高見秀子は成瀬監督のことを日頃 悪じさんと呼んでいたそうですがこの 意地悪じさんぶりを示すエピソードも たくさん残っていますえ代表的なのが後に 東方ヌーベルバーグと言われた智秀監督の えこのエピですオチ監督が口付けという 映画でナルセの下で女監督についていた時 に休憩時間にこのナル瀬みが音痴秀のとこ にやってきてえこれ記念にあげるよと言っ てフィルムのカットくをくれたんだそう ですでえオチでがそのフィルムをこう 透かして見たらですねこのフィルムには 自分がカチンコを叩いて体を引き切れずに 10個まぐらいえ映っちゃってたんだそう ですねでこのフィルムの端のモジュレー ションっていうあの例のあの高角録音で こう音がこう入ってるあの島模様を見たら もう役者のセリフがそこ始まっちゃってた んだそうですよえだから役者のセリフが 始まっちゃってんのに所感との自分はここ で映っちゃってるというもうこれは リテイクするしかないけどもうセットを 壊しちゃったって言うんでもう自分は 取り返しがつかないことしちゃったって もう頭を抱えてもう夜も眠れないぐらい 悩んだってか心配したんだそうですけども 後日このナルセが編集したえフィルムを 繋いだこのオールラッシュっていうのを見 たらこの音痴女監督が映っちゃったえコマ

についていたこのセリフは前のカットのお 尻にずりかけられていてでまたこれがテポ が出てすごいいい感じになっていたんだえ そうですえならせ三京監督はこうセリフ だけ前のカットにこう先行してセリフを 入れちゃうこのずり上げの名人だったそう で女監督のオジヒが映っちゃってたところ はもうこれ幸いとずり上げたんでしょう ただそんなことは何も言いませ女監督のオ よにあの見切れて映っちゃってるえ フィルムを渡してえ心配させるなんて ちゃちゃ意地悪ですよねこれあと5本仕事 をしている女優の司陽の証言では私より ちょっと上の女優さんたちは皆さんナルセ 組に出ることに憧れていてある女優さんが 私もナルセさんに使ってほしいと おっしゃったらしいんですそしたら先生が 30になったらおいでとおっしゃったそう ですま流れる万見なれるなど中年女性を 生き生きと描いた笑顔をたくさん取ってる なるらしいセリフに聞こえますが考えてみ たら有子が万で瀬先に出た時は22歳が 銀座化粧に出た時は二十歳岡田子がナルセ のえ舞姫でデビューした時は18歳星 ゆり子が夜の流れに出たのは17歳です から実際にはもう美人なら二十歳前後でも えバンバン使ってたんですねだからこる 後述としか思えませ んでそんななる瀬監督のこの1本なんです けどえまずえ世間的に評価が高いのが ナルセがもう動かないと決めたという キネマ順法ベスト戦第2位の飯でしょうが 残念ながらさっき申し上げた通りま僕 みたいなぼよなおっさんにはえどこが 面白いのかよくわからない作品ではあり ますで翌年の稲妻もうえキネマ順法これ横 に書いてあるのこれキネマ順法のえベスト 店の順位なんですけどもう見てください すごい今でベスト店入りしてますからね 生涯最後にとったのでさ4位ってもうこの スタミナの切れなさ加減はどうなんだって 人なんですけどでこのえ稲妻も2位になっ た作品でこれはハトバスのバスガイドし てる高嶺秀子が下町で母親とそしてその 母親が4人の違う夫と作った4人兄弟 すごい家なんですけどこの4人兄弟で 暮らしていてこの家にけがさしてま山の手 で1人暮らしを始めるって話なんですねで 成瀬監督自身は出来上がりに最も満足し てる作品だったそうですさ小林信彦は本当 の下町を知りたかったら稲妻を見ると良い 人駅なんて幻想はかけらもないこの身のふ もなさがなさの本質だと書いていますま ただこれはですね僕はそんなに面白いとは 思わないけどもえちょっと面白さが分かる

作品ではありますね1956年の流れる これも山順法でのベストで8位に入った 作品なんですけどこれさっき言った通り 柳橋のカカを描いてるのにお座敷が一切出 てこないというえ地味な映画なんですけど 柳橋の芸者の沖の女将が山田すで芸者に なりたがらないその娘が高秀子そしてその 沖に所属しているま芸者が杉村治子岡田 成子中北千恵子え住み込みの女中として 雇われるのが田中木山田伊が借金を 申し込む今両手を経している先輩の元芸者 が瀬の出世作のヨの夢の主演女優の栗島 住子と名女優揃い踏みの映画ですねでこの 映画は田中木が女中として雇われるところ から始まっていて明らかに田中木に 乗っかってみろていう作りをしているのに もかわらずえずっと見てくと田中金から 物語が離れてっちゃうんでえちょっとえ あれという違和感があるんですけどもこう 街の描き方がすごい丁寧で僕はあの自分が 住んだことががない街の生活感とかあのが 肌で感じられる映画ってすごいえ自分が 体験できない人生を体験できる感じがして 好きなんですけどそういう意味で個人的に は好きな作品ですこれ同じようにですね ミュージシャンの大竹一はあのナルセ作品 から役者を取り除いて自分が登場人物の 目線になって街を歩く映画カラオケって いうま自分で名前をつけていたこの映画 カラオケという遊びを趣味にしていたそう なんですけどこれ確かにナルス映画って 取られた街が今どうなっているのかって いうのが無償にになって行きたくなっ ちゃうんですよで僕10年前にこれ流れる を見たと後で柳橋に行ってで天ぷらの 江戸平とかうの吉田とかですねこの辺出て くる店がまだ残っているのを見てもう感動 したことがありますもうみんながそういう ことしたくなっちゃうのはこのナルセが常 にこの経行く街失われていく街に温かい 目線を向けていたからじゃないでしょうか あの流れるでもナルスはこの消えゆく柳橋 のえ狩にすごい温かい目を向けています 実際に柳橋の両最後の亭稲垣が店じまいし て柳橋稽古組合が解散したのはえこの映画 から43年後のえ1999年でだから43 年間この後も柳橋はえ細細とこの花町を 続けていたんですけれどももうすでにこの 時からあの柳橋は新橋赤坂などの後発の 花町に押されて水田駅に入っていました そしてその後発の新橋の狩行を描いたのが 自身がプロデュースしえ後輩の川島友三と 共同監督した1960年の夜の流れです夜 の流れは東方の女優人創出園の作品でもう スケジュールを合わせるのが大変だったの

で短期間で手分けして取らなきゃいけな いっていうんであの川島との共同監督にし たそうですもうなる瀬以外の人だったら 絶対やらない仕事だとえ思うんですがで これ流れる同様山田伊が芸者の沖のあを 演じていてで狩海を嫌う山田伊のえ娘を司 洋子が演じていてある種この流れるの リメイクみたいなところがある作品でした 七瀬教と川島雄三の共同監督というのが まずすごいですしでこの映画はカラーでで 冒頭あのプールサイドでえ保りは楔光子が 演じてる水着姿の芸者集がずらっと並んで いるゴージャスな場面から始まってま豪華 なお座敷の場面もあればこうナイトクラブ で芸者たちが踊ってる場面とか派手なシが 次々になって楽しめますまこう派手なシは おそらく川島裕三が演出したんじゃないか と思うんですがそしてこんな派手な映画の 中にもなるセミはハコで押したようにです ね借金で首が回らなくなったえ草みつ子の 元夫の北村カを出してますこれ世間の評価 はあまり高くはありませんけど僕は個人的 にはすごく好きな作品ですナルセの最高 傑作と言われているのが1955年の キネマ順法ベスト10の1位になった浮雲 ですねこれ小次郎が生前俺に取れない写真 は溝口の祇姉妹となさの浮雲だけだて言っ てたのがまこれ有名な話ですねこの映画は 第2世界大戦中森正幸ふする農林省の役人 がま妻を日本に残して日本が当時占領して いたベトナムに不倫してまそこに タイピストのえ高嶺秀子が日本からやって きてでその高嶺秀子と不倫しながらもう夢 のように贅沢な暮らしをえしているんだ けどえま配線で命かながらベトナムから 日本に帰ってきてで2人は占領家の日本で 昔の贅沢な生活の思い出だけをよすにあの くっついたり別れたりを繰り返してくうち にま高ひこが体をどんどん壊していくと いうまたこれも身も蓋もない映画ですねで ほとんどのナセ作品の音楽を担当してる 斎藤一郎があのこの作品ではベトナム時代 の2人の思い出を象徴するかのようなまあ 妖ななんかアラビアっぽい蛇が踊り出よな あの音楽を全編につけていてえちょっと なんて言のかなあの得意な雰囲気のなる 作品ですで語り口がうまいのと男の側を 演じた森正がもうとんでもないやつなので 誰でもすさら見れちゃう映画なんですけど ナルセ作品としてはかなりの移植策なので ナルセのこの1本というにはちょっと言い にくい感じがしますちなみに瀬監督自身も これを代表作と言われのはちょっと抵抗が あると言ってたそうですよえただえこの 浮雲の脚本書いて水希洋子えこの人はえ

吉村高沢ブロの今期だっけなもう傑作な あのコメディーの脚本結構たくさん書い てる人ですけど他にもなる瀬と最初に紹介 した兄妹さっきの兄妹ですねそれから主婦 お母さん夫婦山音アクレとえ7本仕事をし てあのこの表でこの赤で書いたのが水希横 脚本作品なんですけども最も多く仕事をし た井敏と比べても平均点がより高い感じが しますだからえ作水洋脚本作品から入るの がえおすめですもう兄妹も娯楽性の高い 作品なんですけどこの2人が初めて組んだ このお母さんですねこれは素晴らしいです よこのが東京の郊外に住む田中木とえ三島 正の夫婦に加川京子を始め3人の子供と 預かっている田中金の妹中北子の子供のえ 加えた6人家族の日常を描いたもう万人が 楽しめるホームドラマですえ全国の子供 作分コクールに寄せられた作分を水よがえ 一歩の映画の脚本にまとめた映画なんで 脚本が子供目線なんですねでしかも全編に 面白いギが詰め込まれているコメディーで もありますこれ香川京子がばの中北千恵子 親子と一緒に笑顔を見に行くって話をして いると次の方が画面いっぱいに終わ りっていう字が出たり香川教子に昨日ある パンヤの岡田エジがですね香川京子と一緒 にあの2人でピクニックに行く約束をして 浮かれて全やパンヤを焼いていると次の カットがポンとロジから香川教皇に先行し て2人の子供がわっと走に出てくるえ カットになっててまつまり香川教子が出る と子供弟と妹連れてきちゃったんですね あるいはこの香川教科が場にヘア セッティングのモデルを頼まれてこのえ紙 を文金高島田に言ってですね花衣装を着 てるのをえたまたま通りかかったえ岡田 幼児が窓の外から見て泳上に行くものと 勘違いして絶望して街中が大騒ぎになっ たりとかまあ愉快なシーンが満載でした 山崎孝志監督のあの3頂名の夕日は舞台が 1958年なのであの映画の舞台よりも2 年前の東京の話なんですけどまさにリアル 3丁名と言えるような内容でま楽しめます これこれあの実は長男父親が愛知で病気で 死んだりもしかもこれ前半でなくなっ ちゃうんですけどえ生活のために事情が 用心に出されちゃったりっていうこう悲劇 が続くんですけど劇的な作り方をもう一切 排除してえただただ子があの母に感じる 愛情それから母が子にえ感じる愛情だけが 淡々と描かれてきますこれも音楽は斎藤 一郎なんですけどこれはもうイタリア ミニオの大セレミを効果的に使ったりして いてすごい楽しいですねそしてあの映画未 号者が揃っている世界一の映画先進国の

フランで最も評価が高いえナルセ作品なん だそうですけどもえこれも頷ける作品だと 思いますまあ成瀬三水希洋以外の脚本家と 組んだ作品でも元芸者で今金貸しをしてる 杉村治子が昔の芸者は仲間の間を借金の 取り立てでえ歩き回るこの万菊キネ順法7 位ですねとか銀座を描いた映画の会で紹介 した1960年の女が階段を登る時それ からこのベストデには入ってませんけど 1960年の子供を主人公にした秋たちの 僕好きな映画ですそれからイギリス人 サッカーエドワードアイアアイアのえ ミステリー小説細い線を描画したえなぜに した珍しいミステリー映画1966年の この女の中にいる谷これもきで新発点で 10位ですけどそして1967年のさっき 紹介したキネマ順法ベスト4位を獲した 遺作の火山造園のメダルグとま普通に 面白い映画がありますがまあなる瀬三上が さき言った水希洋子脚本の7作その中でも 兄妹お母さんあたりから入ることがえお すめですね [音楽] チャンネル登録高評価コメントよろしくお 願いし [音楽] ます

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18 comments

@user-qd8fz8ry1x January 30, 2024 - 11:03 am

俺も成瀬の映画は大嫌いなんで、淀川長治に共感するね。
淀川は、こういうズバッとして言葉で表現できるあたりが、偉大な評論家だよな。
思うに成瀬が余計なカットを撮らないのは、フィルムがもったいないからというより、他人に編集させる余地を残さない為だった気がするな。
昔の映画監督は大物でも、立場が弱かったんで、後で映画会社の意向で再編集される可能性があった。
余計なショットとか別アングルとか撮影しちゃうと、後で再編集される危険性がった。
最初から余分なショットが無ければ、再編集したくても不可能だからねw
ちなみに、大嫌いな映画だけど、「めし」は傑作だよな。
原節子が小津映画みたいな理想化された日本女性でなく、地に足の着いた生身の女としえ描かれてて、とてもよかった。

@user-jf5pv8hg3f January 30, 2024 - 12:30 pm

淀川長治の意見もよくわかりますが、自分は貧乏くさい人間なので(笑)成瀬巳喜男の映画は、
結構好きです。youtubeがなければ、一生観ることがなかったであろう「あにいもうと」も、わりと最近観て、感心しました。あの千葉の田舎町の昭和な風景が、同時代を生きた人間には、泣きたいほど、ノスタルジーを感じます。映画を観るのに、忍耐が要る、という意味では、ロシアのタルコフスキーと似ているかも・・・。それから、近くの図書館でたまたま見かけて読んだ藤本義一の「サヨナラだけが人生だー川島雄三」も大変面白く、いつか川島雄三もやっていただければ、ありがたいです。

@shojimieno9228 January 30, 2024 - 12:44 pm

成瀬巳喜男さんのファンではないけど、少ない鑑賞した映画の中で、「女が階段を上る時」「乱れ雲」が印象に強い。NHKで以前放送した時に鑑賞したものだけど、どちらも、主演女優(高峰秀子、司葉子)が、何となく忘れ難い印象を持っていた。ただ、腰の強さを感じない映画というのが正直な感想。(物語や画面に起伏というか高揚感でもあればいいけど、スーッと流れて終わる感じが何だかなぁになってしまう)私が尊敬する黒澤明監督は、成瀬巳喜男監督のカットのつなげ方など技術的に絶妙であんな画は撮れないと一流監督と評していたが、その良さが今もって分からない。

@user-thx1138 January 30, 2024 - 12:53 pm

戦中の「愉しき哉人生」は戦意高揚みたいな感じはしないけどしっかりと国策映画な感じがしたけどね。

@user-hu6kw9mg9r January 30, 2024 - 1:36 pm

成瀬けっこうみてますよ。ほとんどYoutubeで。かなりころがってます。数えていないけど十本以上はあると思う。戦前のものは評判の高い「噂の娘」、山田洋次が題名をいただいた「二人妻 妻よ薔薇のやうに」(これはつい最近)。いずれもよくできていてとてもおもしろかった。戦後では一番好きな「あらくれ」、あと「稲妻」、「あにいもうと」「銀座化粧」等々。わたしは溝口と同じくらい好き。「めし」の原節子は小津のものよりよほど生き生きしてリアルで強い。女性目線を貫いていて、これに比べれば小津は明らかに男目線。出てくる女性はいずれも小津なんかより強く現代的だ。是枝も「歩いても歩いても」かなんかで小津を意識しましたか、と聞かれて小津よりむしろ成瀬と言っている。わたしも人が言うほど小津を褒めちぎる気はしない。黒澤は全く女を描かないし。ま、「わが青春に悔いなし」は例外。原節子も小津ものより強く逞しく美しかった。というわけで4巨匠のうち小津は最も下位となる。だけど大映で撮った「浮」は好き。戦前の「浮草物語」も見た。話を成瀬に戻すと、加山雄三出演の2本も含めて最後何の解決もなくぽんと放り出してエンドマーク。もやもやが残りまくる、というのが毎度。そこがまたいい。人生なんて割り切れるものじゃない、そのままぐだぐだつづくんだよ、そうだろ、といっているようだ。あの溝口さえ「成瀬くんには金玉がついているんですか」と揶揄したという、それほどいってみればリアリストなのだ。日本映画のいい監督はたくさんいるが、わたしにとっては溝口、成瀬がツートップです、断然。あっ、「浮雲」だけは有料しかなく見ていない。(違法アップ(必ずしもそうでもないが)見ても見る方は罰せられないんですよね、現にコメント欄はいっぱいだし)

@user-uo1dm4vs5o January 30, 2024 - 1:38 pm

「放浪記」は大成するまでの林芙美子の描かれ方に、林さんサイドは気を悪くしなかったのかしらw

@user-hu6kw9mg9r January 30, 2024 - 2:33 pm

長文書いた成瀬ファンです。ホイチョイさんに苦言。半笑いしながら成瀬の悪口から始まるとはさすがにファンとしては許し難い。その後で擁護が少し出てきたとしても。それにしても半笑いしながらだから。コメディーといえば「たのしきかな人生」もある。あの山中と肩をならべるのも当然。その山中を小津は熱愛した。ほんとのところ成瀬のことどう思っていたのだろう。正直「負けた」じゃないかな。
小津について追加すれば、あれだけ原節子を使いながら、結局目線は父親だったり上流国民で飲んだり喋ったりしている中年男たちのものだから。原節子は小津の映画に不満を抱き続けていたというのもさもありなん。
多くの後輩監督が成瀬の仕事の速さを言っている.黒澤も映画の作り方としては成瀬さんと言うようなことを言っている。「赤ひげ」で小津、溝口にリスペクトを示した黒澤だが、成瀬には当時もう女優としては活動を辞めていた高峰秀子くらいしか、笠智衆、田中絹代に比肩するカメオはいなかったせいかもしれない。しかしこう考えていくと、成瀬はわたしがベストだとおもっていた溝口より上の巨匠ナンバーワンであるかもしれない。小津など溝口 、成瀬のどの映画も撮れるはずないよ。

@user-ii6pj4xs3o January 30, 2024 - 3:29 pm

加山ファンなので初めて観た成瀬作品が『乱れ雲』でしたが、あれは成瀬監督が撮った社会人篇若大将ですね。『ブラボー!若大将』を先取りしたようなビターな展開で。

@user-ki4um7vb7c January 30, 2024 - 3:46 pm

私は恩地日出夫監督や石井輝男監督は長編テレビ映画の土曜ワイド劇場や火曜サスペンス劇場などの二時間ドラマで知った世代ですね。もし日本映画が斜陽にならなかったら黒澤明監督や成瀬巳喜男監督などの次に日本映画を支える存在になっていた方々だったと思います。

@billikenseven January 30, 2024 - 8:22 pm

前回の感想戦動画で予告されていた様に、成瀬監督特集。
馬場さん自体、成瀬作品はお嫌いじゃないけど、「一本をという趣旨」の縛りの中では万人向けのオススメには上がらないってのが伝わるし、でも、成瀬監督作品ならこれを観ろって、成瀬監督作品がお好きな方々へのフォローもできたのではないかと思いました。

@starhorse36 January 31, 2024 - 3:05 am

成瀬作品は、とにかく男がだらしないというイメージです。
天下の二枚目・上原謙にあそこまでのだらしなさを演じさせた監督もそうはいないのでは?
淀長さんの言われるのも判りますが、時代を切り取るのも映画には必要で、戦後の空気を体感できる貴重な作品群だと思っています。
「流れる」と「晩菊」は最高ですね。

@jun4506 January 31, 2024 - 6:26 am

いつもアップ楽しみにしてます❤🎉
成瀬監督大好き人間です‼️
毎日の様に観ています😅😢昨日は「旅役者」一昨日は「妻よバラのように」も観ました‼️「あにいもうと」も10回観ました😅😢😂
最高は「稲妻」の20回、「銀座化粧」は18回、「旅役者」は15回です😅😢何故、あらすじがわかっているのに、観てしまうのでしょうか?当時の「風景」「子供」「チンドン屋」「物売り」「犬🐶猫😺」を上手く取り入れて「やるせなさ」特に「成瀬ワールドを「男のだらしなさ」「女の自立」」を描いています‼️又、私的に「フェリー二監督の「道」「8二分の一」に「作風」が似ている気がします🎉「秋たちぬ」「晩菊」「妻」「夫婦」「無声映画の「腰弁がんばれ」「君とわかれて」「夜ごとの夢」」等も、先生の「解説」宜しくお願い致します‼️

@user-jw4hk7ep9v January 31, 2024 - 2:55 pm

「浮雲」など数本しか見ていませんが、とにかく男がとことんクズという印象があります。
「おかあさん」観てみたいと思います。
ありがとうございました。

@user-zx6wj3px3x February 1, 2024 - 3:19 am

加東大介さん特集をお願いします。

@user-hs1zm8fx6v February 1, 2024 - 3:36 am

馬場監督お願いします。春日太一さんを呼んで、橋本忍さんをお二人で語って下さいか

@user-yc6df6gc6o February 1, 2024 - 6:46 am

いつも楽しく視聴させていただいております.「乱れ雲」を観たとき,トリュフォーのようにみずみずしいと思いました.成瀬は,どちらかというと,同年代の人のホンが多いのですが,本篇だけが,「憎いあンちくしょう」などをを書いた,当時35歳の山田信夫です.この辺に秘密があるのかと思います.成瀬のシャシンを「自然主義リアリズム」として糾弾するのは簡単ですが,それは日本映画を断片的にしかとらえていない偏狭な観かたであり,私は好きですね.

@user-nk8nk4tn8k February 2, 2024 - 9:00 am

「浮雲」が好きで何度か見直しましたが、今回の動画から、どちらかと言えば成瀬的では無いと知り、改めて他の作品に興味を持ちました。
又、監督の人となりを面白くうまく纏められて話されておりましたので、楽しく視聴させて貰いました。
特に「黒澤君のところでやってるみたいなああいう大げさな芝居はしないで」(16.00)には笑いました。

@user-qh1kb5ek4m February 2, 2024 - 2:27 pm

黒澤を取り上げられた回だったかと思いますが、成瀬についてコメントをしたことがある者です。

成瀬について語られた今回、大変興味深く拝見しました。私も成瀬を観ると無性に聖地巡礼をしたくなり、ロケ地となった場所を数か所訪れました。

成瀬が初めての方は「おかあさん」から入るといいのではないかというのは同感です。成瀬の醍醐味となると少し違うかもしれませんが、「おかあさん」が名作なのは間違いありません。

個人的に好きなのは「稲妻」「晩菊」「流れる」「あらくれ」「女が階段を上る時」あたりでしょうか。「浮雲」や「乱れる」も素晴らしいですけどね。

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