作家・西加奈子さんが語る“新時代へのエール”。カナダ・バンクーバーでの乳がん治療の体験をつづった自身初のノンフィクションがベストセラーに。その体験やこれまでの記憶を種に書かれた短編集も、多くの読者の心を打ち続けている。「あるべき姿」に縛られ息苦しさを感じる今の時代にこそ、「ありたい姿」や幸せのをかたちを捉え直すことが必要だという西さんの思いとは。
番組の詳しい内容はテキストでも▼
https://www.nhk.or.jp/gendai/articles/4863/?cid=dchk-yt-2401-93
【ナレーター】
安元洋貴(声優)
【出演者】
西加奈子さん(作家)、桑子真帆(キャスター)
【放送情報】
NHK 総合 毎週(月~水)夜 7:30~/[再放送]NHK BS 毎週(火~木)午前 4:00~
27歳でデビューし直木賞を始め数々の賞 に輝いてきた みさ一貫して書いてきたのは自分がどう あるかは自分が決めるということ です自分のしたいことを叶えてあげるんは 自分しかおら んお前がお前やと思うお前がそのお前だけ がお前や ねん3年前滞在先のカナダで自らの人生を 帰り見る大きな経験をし ます両さの切除が推奨されている乳がと 診断されたの です当時のことをノンフィクションに記し ています [音楽] もちろん癌は怖いできることなら罹患し たくなかっ たでもできてしまった癌を恨むことは最後 までなかっ た私の体の中で私が作った癌 [音楽] だ治療の中でこまでが書いてきたことを 改めて実感したというエピソードも記され てい ます具体的な治療の方針を意思と相談した 時の ことこう伝えられたと言い ますもちろん 決めるのはかな子や であなたの体のボスはあなたやねん から自分は体も持って行ったら医者さんが なんとかしてくれると思ってたんですよね ガンですってそしたらもうすごく委ねられ てどうしたいってはい結構びっくりしたん ですよでもいやそらすやなっていうかだっ てあんたの体ちゃうもんなみたいなせやん なみたいな感じですなんかあそ私の体やっ てあなたたちはプロフェッショナルだから 私をの命を救う手立てを最善を尽くして くれるけどどうしたいか私が決めんねや私 の体やからってめっちゃ当たり前のこと やったはずやのに うんああってなってうんうん結構こう なんて言うんですか刑事的でしたすごい ああ元々でもそういう考え持ってらした じゃないですか持ってたはずですけどね やっぱ自分の体は自分のもんやっていうの をこんなに感じた8ヶ月はなかったので ああなるほどうんネガティブな気持ちも 自分の体で起こってことじゃないですか 確かにで 例えばめっちゃ怖いよなって入が患者同士 で 言ったとしても絶対その怖さって違うん ですよ怖いって言葉を発明してくれた人が
いるから共有できることあるけど絶対 それって解体してた違う1人1人の怖さが あって自分は自分だけの怖さをちゃんと見 たかったんですよねどう怖いのかだって私 しかわからんねやって うんその経験もすごいでかかったです なんか自分を めすそのをのをに描いた作品が最新作に ありますあなたの中 から主人公のあなたは異性から選ばれる 自分でいるために常に容姿を意識してき まし たあなたは野心のある面倒くさい女になっ てはいけなかっ た皆にお茶を入れて回り言われた仕事は 笑顔で 受ける上司のセクハも笑っていなすの だ専業主婦になったあなたはおしゃれな手 料理や夫との海外旅行の写真を日々SNS に投稿し ます常に女としてどう見られるかに こだわってきまし たそんなあなたが入間になり自分自身を 取り戻していくというストーリー です女性として周りからこうどう見られ てるかてのも考えすぎてうんでもう壊れて でも最後はね取り戻すていう本当に最後 救いがあってよかったなって思ったんです けれどあれはやはりその西さんのご自身の 過去のま経験っていうのが反映されたもの なんですかうん いや彼女ほど過酷ではなかったですけど やっぱり大金少なからあるんじゃないか なって思いますね10代20代はもう 可愛くなりたかったしうんうん胸が私 ちっちゃいことがずっとコンプレックス やったんですようんなんでコンプレックス やったんやろとかああやっぱりそれは胸が 大きい女性がかっこいいとこでもなかっ たっていうかエロティックやったっていう うんほんでなんか本当それこそなんかする 方に胸ちっちゃいから申し訳ないなって ほんまに思ってたしうんうんでもいやよう 考えたら可愛いえ胸やったよなとか今に なったらね思うのもあるし女性の体って ものすごい物語をつけられてきたと思うん ですよね不価値価値と言い方もするし呪い でもあるし そのこうであるから美しいとかこうである から感能的でであるとかはいでよくねその 女性の体であることが生きづらいて言い方 されるんですけど女性の体であることが 生きづらいわけじゃなくて女性の体それ 自体はでも女性の体を持ってることで社会 的に何らかの役割を与えられてそれで行き
づらくなってるっていうじゃあ1回その体 って何なんやろうっていうのですごいこう それこそ解体していくっていう感じやった んやと思いますうん外からこう見られたい からこうなりたいっていうその自分発信 じゃなくて受け身な理由によってなんか 自分がこありたいって思うのって本当は 悲しいことですよねうんうんなんかね ハッピーになんかすごい素敵な人見てお ああなりたいやったいいけどはいなんか ああじゃないと愛されませんよみたいな 脅しに乗るのは乗りだないないなっていう かうん うんなんて言うのかないやこうじゃないと こうじゃないとこうじゃないとチェック マークみたいにそうじゃないと社会で居 場所はありませんみたいなあとはこういう 自分で愛されるでしょうかってこう ジャッジを委ねてたような状態やったと 思うんですよね自分の身体とか心とか体 全てを社会から一旦取り戻すていうのは 多分共通して書いてきたことあやと思うん ですよね [音楽] はい入を経験し自分を取り戻すというを より強く意識するようになった 日産そこから新たな気づきを得たと言い ます自分の体は自分のものや自分の人生は 自分のものやっていうこと本当に本当に ちゃんとこう認識して初めて他者に目が 行くようになるんじゃないかなって思い ます他者って言うけどそのその人にとっ たら本人ですよね自分じゃないですかだ からそういろんな自分がいるっていう たくさんの自分がいるわけじゃないですか でそれに気づけるのってでもやっぱり自分 をちゃんとしてからやと思うんですよね うんあもう自分の人生ってたった1回やそ やってイコールあこの人の人生もたった1 回でこの人の体もたった1つなんやって 思うことに私に関しはですと繋がっていき ます ね時間に渡った日さんへのインタビュー 画面左上のQRコードからもご覧いただけ ます2024年うんどういう年にしたいか もうほんまに正直でありたいですね正直に 自分のペースでやりたいっていうのはあり ますこの社会に対してはどういう年になっ て欲しいなっていう思いは何かありますか 社会全体がちょっと疲れてきてるってある けど1人1人会うとめちゃくちゃ優しいし ねなんか美しいですよねなんかすごいこう お1人1人のうんお気持ちがうんなんか すごい好きですねほんまにおしいですけど 少しでも自分の人生を1人1人の方が
歩めるように うんうんっていうのはすごい思いますね なんか希望もらえる作品を是非これからも 楽しみにしていますのでありがとうござい ますありがとうございましたあございまし [音楽] たクローズアップ現代NHKPlusで 配信 [音楽] [拍手] [音楽] 中JA