==土曜20:40に新作をアップしています==
はじめまして、佐藤くみこです。
ご覧いただきありがとうございます。
朗読が好でYouTubeで楽しませていただいています。
どういうことができるものか
日々悩み、まだまだ手探りの途中です。
それでもご覧くださる皆さまからのコメントや
高評価、チャンネル登録者数が少しずつ増えてきて、
皆さまと会話させていただけているようで
大変嬉しく励みになっています。
一日の終わりに
体に優しく美味しいお茶をいただいたり、
穏やかな音楽を聴いて眠りにつくと
睡眠の質が上がると言われています。
この朗読チャンネルも
お聞きくださる皆様がぐっすり上質な睡眠をとれ
気持ちよく明朝を迎えていただけましたら幸いです。
今日も一日お疲れ様でした。
おやすみなさい。
/////////////////////////////////////////////////////////
【タイムテーブル】
0:00:00 オープニング
0:01:38 賢者の贈り物
0:29:05 モミの木
/////////////////////////////////////////////////////////
【佐藤くみこプロフィール】
(株)KOTOSE〜言葉のせせらぎ〜 代表取締役
日本滑舌能力検定協会創設 副理事長
元TBS系列局アナウンサー
/////////////////////////////////////////////////////////
✳︎朗読教室も17年させていただいております。
\朗読は才能ではなく、学びから!/
7万人指導
アナウンサー時代から、朗読やナレーションが大好きで、
「個性が生きる朗読教室」を17年続けています。
初めての方も、読むことが苦手な方も、
“やってみたい”気持ちがあれば大丈夫!
声表現の世界をご一緒しませんか♪
【📚オンライン朗読講座はこちらから】
↓↓↓
【メディア実績】
テレビ朝日 裸の少年
フジテレビ ナイナイNOリミット
NHK 沼にハマってきいてみた
TBS おはようクジラ、他
TBSラジオ ACTION
IBCテレビ ニュースエコー、他
IBCラジオ ワイドステーション、他
朝日新聞
岩手日報「いわての風」執筆
ほか
【受賞歴】
・「第33回ギャラクシー大賞」大賞作品ナレーション
・「第22回放送文化基金賞」大賞作品ナレーション
・「第59回文化庁芸術祭賞」最優秀賞作品ナレーション
ほか
♦︎無料の公式LINEで会員向けの情報を発信しています。
↓
https://jth7mxu3.autosns.app/line
・各種講座のお得なご案内&先行予約
・オフ会のご案内
など
♦︎サブチャンネル【くみこ@話し方の鍛え方】はこちら
↓
https://www.youtube.com/@hanasuthikara
♦︎ホームページ
【お仕事依頼はコチラ】
メディア出演、雑誌掲載、取材は
メールでお願いいたします。
📧info@kotose.com
♦︎BGM 高井翼
#朗読 #小説 #名作
■人記No.1「名作朗読120分」〈勝負事/菊池寛、満願/太宰治、狐物語/林芙美子、野ばら/小川未明〉
◾️人記No.2「名作朗読90分」〈黄金風景/太宰治、不思議な帽子/豊島与志雄、愛/岡本かの子、蛙/林芙美子〉
◾️人記No.3「名作朗読120分」〈鶴の笛/林芙美子、牛鍋/森鴎外、一本のわら/楠山正雄
〉
◾️「名作朗読90分」〈月夜とめがね/小川未明、シャボン玉/豊島与志雄、将棋/菊池寛〉
■「方丈記/鴨長明」
■「名作朗読130分」〈余と万年筆/夏目漱石、海からきた使い/小川未明、青水仙赤水仙/夢野久作、猿蟹合戦/芥川龍之介〉
■「名作朗読140分」〈火事とポチ/有島武郎、ピアノ/
芥川龍之介、赤とんぼ/新美南吉〉
■「あのときの王子くん(星の王子さま)/サン=テグジュペリ」はこちら
■「銀河鉄道の夜(前編)/宮沢賢治」はこちら
■「銀河鉄道の夜(後編)/宮沢賢治」はこちら
■「時計のない村/小川未明」はこちら
#朗読女性
#睡眠朗読
#睡眠導入
#名作朗読
#眠れる声
#女性の声
#癒しの声
#大人も眠れる
#小説
#オーディオブック
#読み聞かせ
[音楽] お休み前の名作朗読の 部屋ご視聴いただきありがとうございます 佐藤久子 です2023年12月23日 土曜日初めに聞きたい作品がおわりの方や このオープニングを飛ばして朗読を聞き たい方は概要欄をご覧いただきますとお 好きな場所からお聞きいただけ ます 本日の朗読はクリスマスの直前でもあり ますのでクリスマスにちんだ作品を選ばせ ていただきまし た賢者の贈り物大 ヘンリーもみのき アンデルセン2作 です今晩も心を込めて朗読をさせて いただき ますこちらのチャンネルを登録いただき ますとこの朗読の部屋を見つけていただき やすくなりますそして良かったと感じて いただけましたら高評価ボタンも押して いただけますと大変嬉しく励みになり ます感想などのコメントもいただけまし たらとっても嬉しいです是非お気軽に 書き込んで くださいでは明日の朝も気持ちよく目覚め られますよう におやすみ なさい [音楽] 賢者の 贈り物大 ヘンリーゆき浩司 役1ドル87 セトそれで 全部しかももそのうち60セは小銭でし た小銭は1回の買い物につき1枚か2枚 ずつ浮かせたもの です甘物屋やややや肉屋に無理やり負け させたのでしまにこんなにねるなんてと いう無言の避難で頬が赤くなるほどでし デラは3回数えてみまし たでもやっぱり1ドル87 セト明日はクリスマスだというの にこれでは全くのところ粗末な小いに 突っ伏して泣くしかありませ んですからデラはそうしまし たそうしているに人生というものは わあわあ泣くのとシクシク泣くのと微笑み とでできておりしかもわあわあ泣くのが大 部分を占めていると思うようになりまし たこの家の主婦が第1段階から第2段階へ と少しずつ移行している間に家の様子を見 ておき
ましょうここは週8$のかつきアパート です全く筆舌に尽くしがいというわけでは ない けれど不労者一層部隊に気をつつけるため にアパートという名前をつけたに違いあり ませ ん絵花には郵便受けがありましたが手紙が 入る様子は なく呼はありましたがの指では鳴らせそう もありませ んその上にはミスタージェームズ ディリンガム ヤングという名前が書かれた名刺が張って ありまし たそのディリンガムの文字はその名の 持ち主に週30$の収入があった繁栄の 時代にはそよ風にはえてきました でも今や収入は20ドルに減ってしまい 文字たちはもっと慎ましく謙虚なD一文字 に押し縮めようかと真剣に考えているよう でし たしかしジェームズディリンガムヤング氏 が家に帰って2階のアパートに着く とすでにデラとしてご紹介済みの ジェームズディリンガムヤング夫人 がジムと呼びながらいつでもぎゅっと夫を 抱きしめるのでし たこれは大変結構なことです [音楽] ねデラは泣くのをやめ頬におしいをくのに 意識を集中させまし たデラはに立ち灰色の裏庭にある灰色の兵 の上を灰色の猫が歩いているのを物に見 まし た明日はクリスマスだというのにジムに 贈り物を買うお金が1ドル87セトしか ありませ ん何月も何月もコツコツと貯めてきたのに これがそのなの です週20ドルでは大したことはできませ ん支出はデラが計算した以上にありまし た支出というものはいつだってそういう ものでし たジムへの贈り物を買うのに1ドル87C しかない なんて大切なジムなのに デラはジムのために何か素晴らしいものを あげようと長い間計画していたの です何か素敵で滅多にない ものジムの所有物となる栄誉を受けるに 少しでも値する何か をその部屋の窓と窓の間には姿の鏡がかけ られていまし た多分あなたも8$の安アパートで見た ことのあるような姿でし
た体操細身で機敏な人だけが縦に細長い列 に移る自分を素早く見てとって全身臓を 非常に正確に把握することができるの でしょうデラはスラっとしたのでその技術 を得得しておりまし た急にデラは窓からくるりと身をひがし その鏡の前に立ちまし たデラの目はキラキラと輝いていましたが 顔は20秒の間色を失っていたのでし たテラは手早く髪を下ろしその長さ いっぱいまで垂らしまし たさてジェームズディリンガムヤング家に は誇るべき2つのものがありまし た1つはジムの金時計 ですかつてはジムの父そしてその前には ジムの祖父が持っていたという金 もう1つはデラの紙でし た芝の女王が痛風縦穴の向こう側の アパートに住んでいたとし ましょうある日デラが窓の外に濡れた髪を 垂らして乾かそうとしたらそれだけで女王 様の宝石や宝物は拾わせてしまったこと でしょう またソロモン王がビルの管理人をやってい て宝物は地下室に山積みしていたとし ましょうジムが通りがかりに時計を出すた 王様は羨ましさのあまり髭をかきむしった こと でしょうさてそのデラの美しい髪は発色の 小さな滝のようにさを打ち 輝きながら彼女の周りを流れ落ちていき まし た髪はデラの膝の辺りまで届きまるで長い 衣のようでし たやがてデラは神経しそうにまた手早く髪 をまとめあげまし たためらいながら1分間じっと立ってい まし たが そのうちに涙が1粒2粒すり切れた赤い カーペットに落ちまし たテラは褐色の古いジャケットを羽織り 褐色の古い帽子をかぶりまし たスカートをはためかせ目にはまだ涙を 光らせ てドアの外に出ると表通りへ続く階段を 降りていきまし たデラが立ち止まったところの看板には マダムソフロロジー [音楽] 白すぎ冷やかで到底 ソフロロジー 尋ねまし た買う さと女主人は言いまし
た帽子を取って見せなさい よ褐色の滝がさのようにこぼれ落ちまし た20ドル 手慣れた手つきで髪を持ち上げて女主人は 言いまし たすぐにくださいとデラは言いまし たああそれからバラのような翼に乗って2 時間が過ぎていきまし たなんて使いふされた火は忘れて くださいテラはジムへの贈り物を探してお 店を巡っておりまし たそしてとうとうデラは見つけたのです それは確かにジムのため事務のためだけに 作られたものでし たそれほど素晴らしいものはどの店にも ありませんでした デラは全部の店をひっくり返さんばかりに 見たのです からそれはプラチナの時計腐りでデザイン はシンプルで上品でし たゴテゴテした飾りではなく素材のみが その価値を主張していたの です全ての良きものがそうあるべきなの です が その鎖は彼の時計につつけるのに ふさわしいとまで言えるものでし たその鎖を見た途端これはジムのものだと デラには分かりまし たこの鎖はジムに似ていまし た科目だが価値が あるこの表現は鎖とジムの両者に 当てはまりまし た その鎖には21$かかりデラは87セトを 持って家に急いで帰りまし たこの鎖を時計につければどんな人の前で もちゃんと時間を気にすることができる ようになる でしょう時計は素晴らしかったのですが鎖 の代わりに古い皮紐をつけていたためジム は こそこそと見ることもあったの ですデラが家に着いた時興奮はやや覚め 分別と理性が頭をもたげてきまし たヘアアイロンを取り出しガスをつつける と愛に気前の良さを加えて生じた被害の後 を修繕する作業にかかりまし たそういうのはいつも大変な仕事なのです よねえ あなたとてつもなく大きな仕事なのです よ40分のうちにデラの紙は小さく集まっ たカールで覆われまし [音楽] た髪型のせいでまるでずる休みした学道
みたいに見えまし たデラは鏡に移る自分の姿を長い間注意 深くためすめ見つめまし た私のことを殺しはしないだろう けれどとデラは独り言を言いまし たジムは私のことを見るなりコニー アイランドのコーラスがあるみたいだっっ て言わ でも私に何ができるの あ本当に1ドル87セトで何ができ るっていうの7時にはコーヒーの用意が できフライパンはストーブの上に乗り チョップを焼く準備ができまし たジムは決して遅れることはありますん でし たデラは時計の鎖を手の中で二重に巻き彼 がいつも入ってくるドアの近くのテーブル の隅に座りまし たやがてジムが初めの階段を上がってくる 足音が聞こえるとデラは一瞬顔が青ざめ まし たデラは毎日のちょっとしたことでも 小さなを静かに唱える習慣がありましたが この時 は神様どうかジムが私のことを今でも 可愛いと思ってくれますよう にと囁きまし [音楽] たドアが開きジムが入りドアを閉めまし たジムは痩せていて面目な顔付きをして まし たかわいそうにまだ22歳なのに彼は家庭 を背負っているの です新しいオーバーも必要だし手袋もして いませんでし たジムはドアのうで立ち止まりまし たうずの匂いにじっとしている両肩と同じ ようにそのまま動きませんでし たジムの目はデラに釘付けでし たそしてその目には読み取ることのでき ない感情が込められていてデラは怖くなっ てしまいまし たそれはふなではなく共感でもなく拒否で もなく恐怖でも なくデラが試していたどんな感情でもあり ませんでした [音楽] ジムは顔にその奇妙な表情を浮かべながら ただじっとデラを見つめていたの ですデラはテーブルを回ってジムの方へ 歩み寄りまし たジム ね あなたデラは声をあげました そんな顔してみないで髪の毛は切って売っ
ちゃった のだってあなたにプレゼント1つあげずに クリスマスを過ごすなんて絶対できないん だもの髪はまた伸びるわ気にしない でしょこうしなきゃダメだったのほら私の 髪ってすごく早く伸びる し メリークリスマスって言ってよジムそうし て楽しく過ごし ましょうどんなに素敵な綺麗で素敵な プレゼントをあなたに用意したか当てられ ないわ [音楽] よ髪を切っ たってとジムは苦労しつつ尋ねました まるで懸命に頭を働かせても明白な事実に たどり着けないようなありさでし た切って売っちゃったのとデラは言いまし たそれでも私のこと変わらずに好きでいて くれるわよね髪がなくても私は私よね ねジムは部屋を探し物でもするかのように 見回しまし [音楽] た髪がなくなっちゃっ たてジムはなんだかバカになったように 言いまし た探さなくてもいいのよとデラは言いまし た売っちゃったのだから売っちゃったから なくなったの よねクリスマスイブでしょ優しくして髪が なくなったのはあなたのためなの よ多分私の髪の毛の1本1本まで神様には 数えられているでしょう [音楽] ねデラは急に真面目になり優しく続けまし たでも私があなたをどれだけ愛しているか は誰にも測ることはできない わチョップをかけてもいい ジムジムはぼーっとした状態からはっと 戻りデラを抱きしめまし た さてそれではここで10秒間趣きを変えた さやかな事柄について控えめに吟味をして み ましょう週8$と年100万ドルこの違い は何でしょう か数学者や知恵者に尋ねたら誤った答えが 帰ってくる でしょう東方の賢者は高価な贈り物を持っ てきましたがその中に答えはありません でし たなんだか暗いことを申しましたがここで 述べた原名は後にはっきりと光輝くことに なるの ですジムはオーバーのポケットから包みを
取り出すとテーブルに投げ出しまし た ねえデラ僕のことを勘違いしないで髪型と か肌そりとかシャンプーとかそんなもので 僕の可愛い女の子を嫌いになったりする もん かでもその包みを開けたら初めのうち しばらくどうして僕があんな風だったか 分かると思う よ白い指が素早く紐をちぎり髪を破りまし たそして短期の叫びが 上がりそれから ああヒステリックな涙と投げきえと女性 らしくすぐさま変わっていったの です急いでそのアパートの主人が必死に なって慰めなければなりませんでし た包みの中には 串が入っていたの ですセットになった串で横と後ろに刺す ようになっているものでし たその串のセットはデラがブロードウェイ のお店の窓で長い間あめばかりに思ってい たものでし た美しい串ピュアな気候でできていて宝石 で縁取りがしてあっ て売ってなくなった美しい髪にぴったり でし たその串が効果だということをデラは知っ ていまし たですから心のうちではその口がただもう 欲しくて欲しくてたまらなかったのです けれど実際に手に入るなんていう望みは ちっとも抱いていなかったのです そして今その串が自分のものになったの ですけれどもこの髪飾りによって飾られる べき髪の方がすでになくなっていたのでし たしかしデラは串を胸に抱きまし たそしてやっとの思いで涙で濡れた目を 上げ微笑んで こういうことができまし た私の髪はねとっても早く伸びるのよ ジムそしてデラは火で焼かれた子猫のよう にジャンプして声をあげましたきそう だ自分がもらう美しい贈り物をジムはまだ 見ていないの ですデラは手のひらに贈り物を乗せジムに 思いを込めて差し出しまし た貴金属の鈍い光はデラの輝くばかりの 熱心な気持ちを反射しているかのようでし たねえ素敵じゃない街中を探して見つけた のよあなたの時計にこの鎖をつけたら1日 に100回でも時間を調べたくなるわよ 時計化してよこの鎖をつけたらどんな風に なるか見たい のデラのこの言葉には従わずジムは椅子に
どさりと腰を下ろし両手を首の後ろに組ん でにっこりと微笑みまし たねえデラ僕たちのクリスマスプレゼント はしばらくの間どこかにしまっておくこと にしよう よ今すぐに使うには上等すぎる よ串を買うお金を作るために僕 は時計を売っちゃったのささあチョップを 日にかけて [音楽] くれよ東方の賢者はご存知のように人た でした素晴らしく賢い人たちだったん です会場の中にいる巫女に贈り物を運んで きたの です東方の賢者がクリスマスプレゼントを 送るという習慣を考え出したのです ね彼らは懸命な人たちでしたからもちろん 贈り物も懸命なものでで た多分贈り物がダったりした時には別の品 と交換することができる特典もあった でしょう ねさて私はこれまで拙いながらもアパート に住む2人の愚かな子供たちに起こった 平凡な物語をお話ししてまいりまし た2人は愚かなことにに家の最も 素晴らしい宝物を互いのために台無しにし てしまったの ですしかしながら今日の賢者たちへの最後 の言葉としてこう言わせていただき ましょう贈り物をする全ての人の中でこの 2人が最も懸命だったのです 贈り物をやり取りする全ての人の中でこの 2人のような人たちこそ最も賢い人たちな の です世界中のどこであってもこのような人 たちが最高の賢者なの です彼ら こそ本当 の東方の 賢者なの です [音楽] もみの 木 アンデルセン矢崎元郎 役街外れの森の中に可愛いもみの木が1本 立っていまし たそこはとても素敵な場所でお様もよく 当たり空気も十分にありまし た周りにはもっと大きな仲間のもみの木や 松の木がたくさん立っていまし たけれども小さなもみの木はただもう 大きくなりたい大きくなりたいと思って じりじりしていまし たそんなわけで温かなお日様のことや
清々しい空気のことなんか考えても見 なかったの です農家の子供たちが野イチゴや木イチゴ を積みに来てその辺を歩き回ってはおしり をしてもそんなことは気にも止めません でし [音楽] た子供たちはイゴをかごいっぱいに積ん だりのイゴをわにさしたりするとよく 小さなもの木のそばに座って言いまし たねえなんてちっちゃくて可愛いん だろうところがもみの木にしてみれば そんなことは聞きたくもなかったの です次の年になるともの木は目だけ1つ 大きくなりまし たまたその次の年になるともっと長い目 だけまた1つ大きくなりまし たもの木からは毎年毎年新しい目が出て 伸びていきますからその節の数を数えれば その木がいくつになったかわかるの です 僕も他の木と同じように大きかったら なと小さなもの木はため息をつきまし たそうだったら僕は枝をうーんと周りに 広げててっぺんから広い世界を眺めること ができるん だ鳥も僕の枝の間に巣を作るだろうな 風が吹いてくりゃ僕だって他の木と同じ ように上品に頷くこともできるんだが な明るいお日様の光も鳥も頭の上を朝に晩 に流れていく赤い雲ももみの木の心を少し も喜ばせてはくれませんでし た そのうちに冬になりまし た辺り一面にキラキラ輝く真っ白な雪が 降り積もりまし たするとうさぎが何度も飛び出してきて この小さな木の上を飛び越えていきまし た はあ全く嫌んなっ ちまう でも冬が2度過ぎて3度目の冬になると この木も随分大きくなりまし たですからうさぎはその周りを回っていか なければならなくなりまし た ああ大きくなる大きくなって年を取るん だ世の中にこれほど素敵なことはありゃし ないともの木は思いまし た秋にはいつも木こりがやってきて1番 大きな木を23本切り倒しまし たこれは毎年毎年繰り返されること です今ではすっかり大きくなったこの若い もみの木は それを見るとブルブルっと震えまし
た何しろ大きい立派な木がメリメリポキと 恐ろしい音を立てて地べたに倒れるんです から ねそれから枝が切り落とされると丸裸に なってしまってひょろ長く見えまし たこうなれば もう元の形なんかほとんど分からない くらい ですやがて車に乗せられてそれから馬に 引かれて森の外へ運ばれていってしまい まし た一体どこへ行くの でしょうそしてこれからどうなるの [音楽] でしょう 春になってつばめやコのりが飛んでくると もみの木は訪ねてみまし たあの木がみんなどこへ連れて行かれたか あなた方知りませんか途中で会いません でした かつばめは何も知りませんでし たしかしコのとは何か考え込んでいるよう でし たそしてやがて頷きながらこう言いまし たそうだきっとこうだろう よ僕がエジプトから飛んできた時新しい船 にたくさん出会ったんだよ船には立派な 小柱があったけどきっとそれがそうだよ もみの匂いもしていたしね みんな高く高くそびえていた よこれが君に教えられること さ ああ海を超えていけるくらい僕も大きかっ たら なその海ってのは一体どんなものですか どんなものに似ているんです かそいつを説明し出したらも長くなっ ちまう よこのとはこう言うと向こうへ行って しまいまし たお前の若さを楽しみ なさいとお日様がキラキラ輝きながら言い まし たお前の若々しい成長を幸せに思いなさい お前の中にある若い命を楽しみ なさいすると風はもみの木にキスをして 梅雨はその上に涙をこぼしまし たけれどももみの木には何のことか さっぱりわかりませんでし [音楽] た クリスマスの頃になると随分若い木が1本 も切り倒されまし たその中には本当に小さな若もあっ てこのもの木ほど大きくもなければ年も
そんなに違わないものもありまし たところでもの木はちっとも落ち着いては いられま ませやっぱりどこかへ行きたくて行きたく てならなかったの です切られた若い木にはどれもこれもより によって美しい木ばかりでし たそしていつも枝をつけられたまま車に 乗せられまし たそして馬に引かれて森の外へ運ばれて いってしまうの ですみんなどこへ行くん だろうともみの木は尋ねまし た僕より大きくもないのに なそれに僕よりずっと小さいのだってあっ たどうしてみんな枝をつけたままなん だろうどこへ行くん だろう 僕たちは知ってる よ僕たちは知ってる よとスズメたちがさえずりまし た僕たちはね向こうの町で窓から覗いたん だ よみんなどこへ連れて行かれたか僕たちは 知ってる よとってもとっても立派に綺麗になってい た よ僕たち窓から覗いてみたんだ ものあったかい部屋の真ん中に植えられて そりゃ綺麗なもので飾られていて ね金色に塗ったりんごや蜂蜜の入ったお 菓子 やおもちゃやそれから何百っていうロソで 綺麗に飾られていたよ でそれ からともみの木は枝という枝をふわせて 聞きまし たそれからねそれからどうなった のそれから先は僕たちは見なかったよだ けど比べるものもないくらいとっても素敵 だった よ僕もそういう素晴らしい道を進んでいく ようになるだろう かともみの木は嬉しそうに叫びまし た海の上を行くよりもこの方がずっといい ああたまらないやクリスマスだったらいい のになもう僕だってこんなに大きくなって 去年連れて行かれた木ぐらいになってんだ ものああ早く車の上に乗りたい なあったかい部屋の中で綺麗に立派になれ たら なだけどそれ からうんそれからはもっといいことが もっと綺麗なものが来るんだそうでなきゃ 僕をそんなに綺麗に飾ってなんかくやしし
ないだろうそうだもっと大きなことが もっと素晴らしいことが来るに違い ないだけどなんだろうああ苦しいとても たまらないこの気持ち自分でもよくわから ない やこうして私がいるのを喜びなさい と空気とお日様が言いまし たこの広い広いところでお前の若さを 楽しみ なさいしかしもみのきは少しも喜びません でし たでもずんずん大きくなっていきまし た冬も夏も緑の色をしていまし た濃い緑の色をして立っていたの です人々はもみの木を見るとこりゃ綺麗な 木 だと言いまし [音楽] たクリスマスの頃になるとどの木よりも 真っ先に切り倒されまし た斧が体の芯まで深く食い切りまし たもみの木はうめき声を上げて地べたに 倒れまし た体が痛くて痛くて気が遠くなりそうでし たとても幸せなどとは思えませ ん帰って生まれ故郷を離れ大きくなった この場所から別れていくのがが悲しくなり まし たもうこっきり大好きな懐かしいお友達や 周りの小さなやや花にも会うことができ ないん だそればかりかきっともう鳥にも会えない ん だろうともの木は思いまし たこうして旅に出かけるということはもで はありませんでし たもみの木はどこかの中庭について他の木 と一緒に車から下ろされた時初めて我に 帰りまし たちょうどその時そばで人の声がしまし たこれが立派だ他のはいらない よそこへ制服を着た召使いが2人やってき てゴミの木を大きな美しい広間の中へ 運び込みまし た周りの壁には肖像画がかかっていまし たタイル張りの大きなストーブのそばには ライオンの蓋のついている大きな中国の 花瓶がありまし たそれからゆり椅子や木のフや大きな テーブルもありまし たテーブルの上には絵本やおもちゃが いっぱいありまし たそれは100ターレルの100倍くらい もするものでし た少なくとも子供たちはそう言っていまし
たもの木は砂の詰まった大きな樽の中に 立てられ でもそれが樽であるとは誰の目にも見え ませんでし たというのはその樽の周りには緑色の布が かけられていましたしおまけに色とりどり の大きな絨毯の上に置かれていました からああもみの木は嬉しくてどんなに震え たことでしょう それにしてもこれから一体どうなるの でしょう召使いとお嬢さんが来てもみの木 を綺麗に飾ってくれまし た枝の上には色紙を切り抜いてこらえた 小さな網の袋がかけられまし た見ればどの袋にも甘いお菓子が詰まって い ますそれから 金色に塗ったりんごやくるみが下げられ ましたがそれらはまるで底になっている ようでし たそして赤や青や白の小さなロソが100 以上も枝の間にしっかりとつけられまし た本当の人間にそっくりのお人形 がもの木は今までにこんなものを見たこと がありませんでし た緑の枝の間で揺れていまし た木の1番てっぺんには緊迫をつけた 大きな星が1つ飾られまし たそれは本当に美しく全く比べ物になら ないくらい立派なものでし た今夜ねとみんなは言いまし た今夜は光輝く よああともみのきは思いまし た早く夜になればいいな早くロソに火が つけばいい なでもそれからどうなるんだろう森から他 の木がここへやってきて僕を見てくれる だろうか スズメが窓ガラスのところへ飛んでくる だろう か僕はしっかりとここに生えていて冬も夏 も綺麗に飾られているんだろう か全くもみのきがこんな風に思うのも無理 はありませんしかしあんまり色々なことを 憧れて考えるものですから木の皮がひく 痛み始めまし た木の皮が痛むというのは私たち人間に とって頭がズキズキするのと同じこと です気にしてみれば実に辛いことなの ですやがてロソに火が灯されまし たなんという輝き でしょうなんという美しさ でしょうもみの木は嬉しくて嬉しくて枝と いう枝をふわせまし たするとロソの1本に緑の歯が触って火が
ついてしまいまし たそのためすっかり焦げてしまいまし たあら 大変とお嬢さんたちが叫んで急いで火を 消しました もみの木はもう2度と体をふわせたりはし ませんでし た ああ全く恐ろしいことでし たそれに自分の体のお飾りが何かなくなり はしないかとそれはそれは心配でし たそして辺りがあんまり明るいので すっかりぼんやりしてしまいました とその時入り口のドアがさっと両側に開か れまし たそれと一緒に子供たちの群れがもみの木 をひっくり返そうとするような勢いで どっと部屋の中へ飛び込んできまし た大人たちはその後からゆっくりと入って きまし た小さな子供たちはじっと黙り込んで立っ ていまし たしかしそれもほんのちょっとの間ですぐ またはりになり響くほど嬉しそうな声を 出してはしゃぎまし たそして木の周りを踊りながら贈り物を1 つまた1つと掴み取りまし たこの子たちは何をしようと言うんだろう ともみの木は考えまし たどんなことが起こるん だろうやがてロソは小さくなって枝の ところまで燃えて行きまし たこうしてだんだん小さくなってくると 順々に火が消されまし たそれから子供たちは木についているもの を何でももぎ取っていいというお許しを もらいました うわあ子供たちはもみのめがけて突進して くるではありませんかさあ 大変どの枝もどの枝もミシミシなり ますもしも木のてっぺんと金の星とが天井 にしっかりと結びつけられてなかったなら もみの木はきっと倒されてしまったこと でしょう 子供たちは綺麗なおもちゃを持って踊り 回りまし たもう誰1人木の方などを見るものはあり ませ んただ年取ったバーヤが来て枝の間を 覗き込んでいまし たでもそれは一軸かりんごの1つぐらい 忘れて残っていやしないかと眺めていたの ですお お話と子供たちは大声に言いながら太った 小柄の人をもの木の方へ引っ張ってきまし
たその人は木の真下に腰を下ろし てこりゃ緑の森の中にいるようだ ねと言いまし たこれじゃあこの木が一番得をするという もの だだが私は1つしかお話をしてあげない よお前たちはいであびでのお話が聞きたい かねそれとも階段から転がり落ちたのに王 様になってお姫様をもらったくるんべドベ のお話が聞きたいか ねいであびでと叫ぶものもあれ ばくるんべドンべと叫び立てるものもあり まし たガヤガヤと騒ぎ立てていやもう全く大変 でし たただもみの木だけは溜まりこんでいまし た心の中で は僕は仲間じゃないんだろう か何かすることはないんだろうかと考えて いまし たもちろんもみのきはは仲間でし たしかも自分のしなければならないことは もう済ましてしまっていたの ですところであの小柄な人は階段から 転がり落ちたのに王様になってお姫様を もらったくるんべのお話をしまし たすると子供たちは大喜びで手を叩いて もっと話てもっと話してと叫びました子供 たちはいあびでのお話も聞きたかったの ですでもこの時はくるんドベのお話しか 聞かせてもらえませんでし たもみの木はじっと黙り込んだまま考えて いまし た森の中の鳥たちは今まで1度だって こんなおしてくれたことはありませ んくるんべは階段から転がり落ちたのにお 姫様をもらったんだうんうん世の中って そういうものなん だともみのきは考えてこのお話をした人は あんなにいい人なんだからきっとこれは 本当のことなんだと思い込んでしまいまし た そうだそうだ僕だってもしかしたら階段 から転がり落ちてお姫様をもらうように なるかもしれないん だこうしてもみの木は次の日もロソや おもちゃや金の髪や果物などで飾って もらえるものと思って楽しみにしていまし た明日は僕は震えないぞ ともの木は心に思いまし た僕が綺麗になったところを見てふんと 楽しもう明日もまたくるんどべのお話を 聞くんだそれからいあでのお話もきっと 聞ける だろうこうしてもみのきは一晩中じっと
考え込んで立っていまし た 明る朝になると下男と下女が入ってきまし たさあまた飾りつけてくれるん だともの木は思いまし たところがみんなはもみの木を部屋の外へ 引っ張り出して階段を上がりとうとう 屋根裏部屋に持っていってしまいまし たそしてお様の光もさしてこない薄暗い すみっこに置いていきまし たこりゃ一体どういうことなん だともみの木は考えまし た一体こんなとこで何をさせようって言う んだろうそれにこんなとこで何が聞かせて もらえるん だろうこうしてもみのきは壁に寄りかかっ てまいつまでもいつまでも考え続けまし た時間はいくらでもありましただってそう したままいく日もいく晩も過ぎていったの です もの誰も上がってきませんでし たしかしとうとう誰かが上がってきまし たでもそれは大きな箱を2つ3つすみっこ に置くためだったの ですおかげでもみの木はすっかり隠れて しまいまし たこの様子ではもみの木のことなんか みんなは忘れてしまったの でしょう外は今冬なんだともみのきは考え まし た地面は硬くて雪が積もっているもんだ から僕を植えることができないんだだから 春になるまで僕をここへ置いて守って くれるん だそれにしてもなんて考え深いんだろう なんてみんな親切なん だろうだけどここがこんなに暗くてこんな に寂しくなけりゃいいんだ けど 何しろ小うさぎ1匹いないんだから なあの森の中は楽しかった な雪が積もるとうさぎが飛び出してきたっ けうん そうそうそして僕の頭の上を飛び越えて いったっ けでもあの時はそんなことはちっとも 嬉しくなかったん [音楽] だ取りとこの屋根裏部屋は恐ろしいほど 寂しい なその時小さな初日ネズミが1匹ちち泣き ながらちょろちょろ出てきまし たその後から小さいのがまた1匹出てき まし た2匹の初日ネズはもののそばへ寄ってを
嗅いでいましたがやがて枝の間へ入り込み まし たとっても寒い わと小さな初日ネズミたちは言いまし たでもここは本当にいいとこ ねねえお年寄りのもみのき さん僕は年寄りじゃないともみのきは言い ました僕なんかよりずっと年取ったのが たくさんいるんだ よあなたはどこから来たのと20日ネズミ たちが尋ねまし たあなたはどんなことを知っている のこの20日ネズミたちは本当に聞き たがり屋でし たねえ世の中で一番綺麗なところのお話を してちょうだい あなたそういうところへ行ったことがある のこんな素敵な食べ物のあるお部屋へ行っ たことは ないチーズが棚にあってハムが天井から 下がっていて油ロソの上で踊りが踊れて おまけに入ってきた時は痩せていても出て くる時は太っているねこんな素敵なお部屋 は ない そんなとこは知らない ねともの木は言いまし ただけど森は知ってるよお様がキラキラ 輝いていて鳥が歌を歌っている森のこと なら ねそして小さい時のことを残らず話して 聞かせまし た小さな初日ネズたちは今までにそんな話 を聞いたことがなかったので夢中になって 聞いていましたそして まああなたは随分いろんなことをご覧に なったの ねあなたはなんて幸せなん でしょうと言いまし た僕 がともみのきは言って自分の話したことを 考えてみまし たそうだ あの頃が全くのところ本当に楽しい時だっ たん だそれからお菓子やロソで飾ってもらった クリスマス前夜のことを話しまし た まあと小さな初日ネズミたちは言いまし たあなたはなんて幸せなんでしょうお 年寄りのもみのさん [音楽] 僕は年寄りじゃないっ たらともの木は言いまし たやっとこの冬森から来たばっかりなんだ
よ僕は今一番元気のいい年頃なの さただ少し大きくなりすぎたけど ね本当にお話がお上手だ こととたは言いまし た次の晩には20日ネズミたちは他に4匹 の仲間を連れてもみのきの話を聞きにやっ てきまし たもみのきは話をすればするほどだんだん 何もかもはっきりと思い出してくるのでし たそして心の中でこう思いまし たそれにしてもあの頃は全く楽しい時だっ ただけどああいう時がまた来るかもしれ ないまた来るかもしれないん だくるんべべは階段から転がり落ちたって お姫様をもらったじゃないか僕だってもし かしたらお姫様をもらえるかもしれないん だそうしてもみの木はあの森の中に生えて いた小さな 可愛らしい白樺の木を思い出すのでし たもの木にとってはその白樺の木は本当に 美しいお姫様のようだったの ですくるんべドンべっていうのは 誰と小さな初日ネズミたちが尋ねまし たそこでもみのきはその話をすっかり聞か せてやりまし たもみのきは1つ1つの言葉まで思い出す ことができたの ですそれを聞くと小さな初日ネズミたちは 嬉しくてたまらなくなってもう少しでもの 木のてっぺんまで飛び上がるところでし たその次の晩になるともっともっと たくさんの初日ネズミたちが来まし たそして日曜日には2匹のドブネズミまで もやってきまし たところ がそんな話は面白くなんかありゃし ないとドブネズミたちは言うの ですそうすると小さな初日ネズミたちも 悲しくなりました もう前のように面白いとは思われなくなっ たの ですお前さんはその話がたった1つしか できないのか ねとドブネズミたちが尋ねまし たこれ1つだけともみの木は答えまし たその話は僕が一番幸せだった番にたんだ よでもその頃は僕がどんなに幸せかって ことを思っても見なかったん [音楽] だ実にバカバカしい話だお前さんは ベーコンとか油ロソとかいうようなものの 話は何にも知らないのか ね食べ物部屋の話なんかも知らないのか い 知らないともの木は言いまし
た ふーんじゃあごめん よドブネズミたちはこう言うとさっさと 自分たちの仲間のところへ帰ってしまい まし たそのうちに小さな初日ネズミたちも行っ てしまったままとうとう来なくなって しまいました もみの木はため息をついて言いまし たあのすばしっこい小さな初日ネズミたち が僕の周りに座って僕の話を聞いてくれた 時は本当に楽しかった なでもそれももうおしまい さだけど今度ここから連れて行ってもらっ たら忘れないで楽しくなるように しようしかしいつそうなったのでしょう かそうですある朝のことでし た人々が上がってきて屋根裏部屋の中を かき回し始めまし たとうとう箱が動かされてもみの木が 引っ張り出されまし たもの木はと荒っぽく床に投げ出されまし たがすぐに下男がお様の照っている階段の 方へ引きずっていきまし たさあまた僕の人生が始まるんだともみ のきは思いまし たもみのきは清々しい空気とお日様の光を 体に感じまし たこの時はもう表の中にいたの です何もかもすっかり変わっていまし たもみの木は自分自身を眺めることを まるで忘れてしまって思わず周りの色々な ものに見れてしまいまし たこの中庭は花園の隣にありましたが見れ ば花園では色々な花が今を盛りと咲き乱れ ていまし たパラの花は低い柿の上に垂れ下がって すずしい良い匂いを放っていまし た大樹の花も今まっさかりでし たつばが辺りを飛び回ってピーチク ピーチク私の夫が来ましたわと歌ってい まし たけれどもそれはもみのきのことではあり ませんでし たさあこれから生きるんだともの木は嬉し そうに大きな声を出しまし たそして枝をうーんと広げてみまし たところが何ということでしょう枝は みんな枯れてしまって黄色くなっている ですもみの木は雑草やイ草の生えている すみっこの方に横になっていまし た金の紙で作った星がまだてっぺんについ ていて明るいお様の光を受けてキラキラ 輝いていまし た中庭では元気そうな子供たちが23人
遊んでいまし たそれはクリスマスの時に もの木の周りを踊ってあんなに喜んでいた 子供たちだったの ですその中の1番小さな子が走ってきて金 の星をむしり取ってしまいまし たねえこんな汚い古ぼけたクリスマス ツリーにまだこんなものがついてた よこう言いながらその子は枝を踏みつけ ました 靴の下で枝がポキポキなりまし たもみの木は花園に咲き乱れている美しい 花生き生きとした花を眺めましたそれから 自分自身の姿を振り返ってみて一層のこと あの屋根裏部屋の薄暗い隅っこにいた方が マだったと思いまし たそしての中で過ごした若かった頃のこと 楽しかったクリスマス前夜の ことくべどべのお話をあんなに喜んで聞い ていた小さな20日ネズミのことなどを 次々に思い出すのでし たおしまいだおしまいだとかわいそうな ものは言いまし た に楽しんでおけばよかった なおしまいだおしまい だその時下男がやってきてもみの木を 小さく切り割ってしまいまし たこうして薪の束が出来上がりまし たやがてもの木はお酒を作る大きなおかの 下で真っ赤に燃え上がりまし たもみの木は深く深くため息をつきまし たそしてため息を着くたびに何か パンパンと小さく弾けるような音がしまし たそれを聞きつけると遊んでいた子供たち が駆け込んできて火の前に座りました そして中をてピフパフと大声に叫びまし たもみの木は深いため息をついてパチパチ 音を立てるたび に森の中の夏の日のことやキラキラとお星 様の輝く冬の夜のことを思い出すのでし たそれからクリスマス前夜のことをまた人 から聞かせてもらって自分も話すことの できたたった1つのお話くるんどべのこと を思い浮かべるのでし たこうしているうちにとうとうもみの木は 燃え切ってしまいまし たそれからまた男の子たちは中庭で遊び ました 見ると1番小さな男の子は胸に金の星を つけていまし たそれはもみの木が1番幸せだった晩に つけてもらったもの ですでも今はそれもおしまい ですそしてもみの木もおしまいになりまし
たそれからこのお話もおしまい ですみんなおしまいお しまいお話というものはみんなこんな風に おしまいになるものです よ賢者の 贈り物大 ヘンリー 有木浩司 役1ドル87 セそれで 全部しかもそのうち60セは小銭でし た小銭は1回の買い物につき1枚か2枚 ずつ浮かせたもの です物やややおやや肉屋に無理やり負け させたのでしまにこんなにねぎるなんてと いう無言の避難で頬が赤くなるほどでし たデラは3回数えてみまし たでもやっぱり1ドル87 セト明日はクリスマスだというのに これでは全くのところ粗末な小子に 突っ伏して泣くしかありませ んですからデラはそうしまし たそうしているうちに人生というものは わあわあ泣くのとシクシク泣くのと微笑み とでできておりしかもわあわあ泣くのが大 部分を閉めていると思うようになり この家の主婦が第1段階から第2段階へと 少しずつ移行している間に家の様子を見て おき ましょうここは週8$のかつきアパート です全く筆舌に尽くしがいというわけでは ない けれど不労者一層部隊に気をつつけるため にアパートという名前をつけたに違いあり ませ ん絵花には郵便受けがありましたが手紙が 入る様子は なく呼び輪はありましたが人間の指では 鳴らせそうもありませ んその上にはミスタージェームズ ディリンガム ヤングという名前が書かれた名刺が張って ありまし た そのディリンガムの文字はその名の持ち主 に週30$の収入があった繁栄の時代には そよ風にはめてきまし たでも今や収入は20ドルに減ってしまい 文字たちはもっと慎ましく謙虚なD一文字 に押し縮めようかと真剣に考えているよう でした しかしジェームズディリンガムヤング氏が 家に帰って2階のアパートに着く とすでにデラとしてご紹介済みの ジェームズディリンガムヤング夫人がジム
と呼びながらいつでもぎゅっと夫を 抱きしめるのでし たこれは大変結構なことです ねデラは泣くのをやめ頬においをはくのに 意識を集中させまし たデラはまめに 立ち灰色の裏庭にある灰色の兵の上を灰色 の猫が歩いているのを物上げに見まし た明日はクリスマスだというのに ジムに贈り物を買うお金が1ドル87セト しかありませ ん何月も何月もコツコツと貯めてきたのに これがその結果なの です週20ドルでは大したことはできませ ん支出はデラが計算した以上にありまし た支出というものはつだってそういうもの でし たジムへの贈り物を買うのに1ドル87セ しかない なんて大切なジムなの にデラはジムのために何か素晴らしいもの をあげようと長い間計画していたの です何か素敵で熱にない ものジムの所有物となる栄誉を受けるに 少しでも値する何か をその部屋の窓と窓の間には姿の鏡がかけ られていまし た多分あなたも8$の安アパートで見た ことのあるような姿でし た体操細みで敏な人だけが縦に細長い列に 移る自分を素早く見てとって全身臓を非常 に正確に把握することができるの でしょうデラはスラっとしていたのでその 技術を得得しておりまし た急にデラは窓からくるりと身をひがし その鏡の前に立ちまし たデラの目はキラキラと輝いていましたが 顔は20秒の間色を失っていたのでし たテラは手早く髪を下ろしその長さ いっぱいまで垂らしまし [音楽] たさてジェームズディリンガムヤング家に は誇るべき2つのものがあるありまし た1つはジムの金時計 ですかつてはジムの父そしてその前には ジムの祖父が持っていたという 金時計もう1つはデラの神でし た柴の女王が痛風縦穴の向こう側の アパートに住んでいたとし ましょうある日デラが窓の外に濡れた髪を 垂らして乾かそうとしたらそれだけで女王 様の宝石や宝物は拾わせてしまったこと でしょうまたソロモン王がビルの管理人を やっていて宝物は地下室に山積みしていた とし
ましょうジムが通りがかりに時計を出すた 王様はまのあり髭をかきったこと でしょうさてそのデラの美しい髪は褐色の 小さな滝のようにさを打ち輝きながら彼女 の周りを流れ落ちていきまし た髪はデラの膝の辺りまで届きまるで長い 衣のようでし たデラは神経しそうにまた手早く髪を まとめあげまし たためらいながら1分間じっと立ってい まし たがそのうちに涙が1粒2粒すり切れた 赤いカーペットに落ちまし たデラは食の古ジャケットを羽織り褐色の 古い帽子をかぶりまし たスカートをはためかせ目にはまだ涙を 光らせ てドアの外に出ると表通りへ続く階段を 降りていきまし たデラが立ち止まったところの看板には マダムソフに部屋用品なら何でもと書いて ありまし たデラは階段を1つかけり胸をドキドキさ せながらも気持を落ち着けまし た女主人は大柄で色は白すぎ冷やかで到底 ソフロロジー [音楽] 尋ねました 買う さと女主人は言いまし た帽子を取って見せなさい よ発色の滝がサザのようにこぼれ落ちまし た20ドル 手慣れたつきで紙を持ち上げて女主人は 言いまし たすぐにくださいとデラは言いまし たああそれからバラのような翼に乗って2 時間が過ぎていきまし たなんて使いふされた日は忘れて くださいデラはジムへの贈り物を探してお 店を巡っておりまし たそしてとうとうは見つけたのですそれは 確かにジムのためジムのためだけに作られ たものでし たそれほど素晴らしいものはどの店にも ありませんでし たデラは全部の店をひっくり返さんばかり に見たのです からそれはプラチナの時計腐りでデザイン はシンプルで上品でしたゴテゴテした飾り ではなく素材のみがその価値を主張してい たの です全ての良きものがそうあるべきなの です がその鎖は彼の時計につけるのに
ふさわしいとまで言えるものでし たその鎖を見た途端これは事務のものだと デラには分かりまし たこのこの鎖はジムに似ていまし た科目だが価値が あるこの表現は鎖とジムの両者に 当てはまりまし たその鎖には21$かかりデラは87 セントを持って家に急いで帰りまし たこの鎖を時計につければどんな人の前で も ちゃんと時間を気にすることができるよう になる でしょう時計は素晴らしかったのですが鎖 の代わりに古い皮紐をつけていたためジム はこそこそと見ることもあったの [音楽] ですデラが家に着いた時興奮はやや覚め 分別と理性が頭をもたげてきました ヘアアイロンを取り出しガスをつつけると 愛に気前の良さを加えて生じた被害の後を 修繕する作業にかかりまし たそういうのはいつも大変な仕事なのです よねえ あなたとてつもなく大きな仕事なのです よ40分のうちにデラの髪は小さく集まっ たカールで覆われまし た髪型のせいでまるでずる休みした学童 みたいに見えまし たデラは鏡に移る自分の姿を長い間注意 深くたつすめ見つめまし た私のことを殺しはしないだろうけれど とデラは独り言を言いまし たジムは私のことを見るなりコニー アイランドのコーラスがあるみたいだっっ て言う わでも私に何ができるの あ本当に1ドル87セで何ができ るっていうの 7時にはコーヒーの用意ができフライパン はストーブの上に乗りチョップを焼く準備 ができまし たジムは決して遅れることはありません でし たデラは時計の鎖を手の中で二重に巻き彼 がいつも入ってくるドアの近くのテーブル の隅に座りまし たやがてジムが初めの階段を上がってくる 足音が聞こえるとデラは一瞬顔が青ざめ まし たデラは毎日のちょっとしたことでも 小さな祈りを静かに唱える習慣がありまし たがこの時 は神様どうかジムが私のことを今でも 可愛いと思ってくれますよう
にと囁きまし たドアが開きジムが入りドアを閉めまし たジムは痩せていて気真面目な顔付きをし ていまし たかわいそうにまだ22歳なのに彼は家庭 を背負っているの です新しいオーバーも必要だし手袋もして いませんでし たジムはドアのうで立ち止まりまし たうずの匂いにじっとしている両肩と同じ ようにそのまま動きませんでし たジムの目はデラに釘付けでし たそしてその目には読み取ることのでき ない感情が込められていてデラは怖くなっ てしまいまし た それはふではなく共感でもなく拒否でも なく恐怖でも なくデラが試していたどんな感情でもあり ませんでし たジムは顔にその奇妙な表情を浮かべ ながらただじっとデラを見つめていたの ですデラはテーブルを回ってジムの方へ 歩み寄りまし たジムねえ あなたデラは声をあげまし たそんな顔してみないで髪の毛は切って 売っちゃった のだってあなたにプレゼント1つあげずに クリスマスを過ごすなんて絶対でないんだ もの髪はまた伸びるわ気にしない でしょこうしなきゃダメだったのほら私の 髪ってすごく早く伸びる しメリークリスマスって言ってよジムそう して楽しく過ごし ましょうどんなに素敵な綺麗で素敵な プレゼントをあなたに用意したか当てられ ないわよ 髪を切っ たってとジムは苦労をしつつ尋ねまし たまるで懸命に頭を働かせても明白な事実 にたどり着けないような有り様でし た切って売っちゃったのと デラは言いまし たそれでも私のこと変わらずに好きでいて くれるわよね髪がなくても私は私よ ねジムは部屋を探し物でもするかのように 見回しまし [音楽] た髪がなくなっちゃっ たてジムはなんだかバカになったように 言いまし [音楽] た探さなくてもいいのよとデラは言いまし た売っちゃったのだから売っちゃったから
なくなったの よねえクリスマスイブでしょ優しくし て髪がなくなったのはあなたのためなの よ多分私の髪の毛の1本1本まで神様には 数えられているでしょう ねデラは急に真面目になり優しく続けまし たでも私があなたをどれだけ愛しているか は誰にも図ることはできない わチョップをかけてもいい ジムジムはぼーっとした状態からはっと 戻りデラを抱きしめまし [音楽] たさてそれではここで10秒間趣きを変え たさやかな事柄について控えめに吟味をし てみ ましょう週88$と 年100万ドルこの違いは何でしょう か数学者や知恵者に訪ねたら謝った答えが 帰ってくる でしょう東方の賢者は高価な贈り物を持っ てきましたがその中に答えはありません でし たなんだか暗いことを申しましたがここで 述べた原名は後にはっきりと輝くことに なるの ですジムはオーバーのポケットから包を 取り出すとテーブルに投げ出しまし たねえデラ僕のことを勘違いしないで髪型 とか肌そりとかシャンプーとかそんなもの で僕の可愛い女の子を嫌いになったりする もん かでもその包みを開けたら初めのうち しばらくどうして僕があんな風だったか 分かると思う よ白い指が素早く紐をちぎり髪を破りまし たそして短期の叫びが 上がりそれから ああヒステリックな涙と投げきえと女性 らしくすぐ変わっていったの です急いでそのアパートの主人が必死に なって慰めなければなりませんでし た包みの中には串が入っていたの ですセットになった串で横と後ろに刺す ようになっているものでし たその串のセットはデラが ブロードウェイのお店の窓で長い間あめ ばかりに思っていたものでし た美しい串ピュアな気候でできていて宝石 で縁取りがしてあっ て売ってなくなった美しい紙にぴったり でし たその串が効果だということをデラは知っ ていまし たですから心のうちではその口がただもう 欲しくて欲しくてたまらなかったのです
けれど実際に手に入るなんていう望みは ちっとも抱いていなかったの ですそして今その口が自分のものになった の ですけれどもこの神飾りによって飾られる べき神の方がすでになくなっていたのでし たしかしデラは串を胸に抱きまし たそしてやっとの思いで涙で濡れた目を あげ微笑んでこういうことができまし た私の髪はねとっても早く伸びるのよ ジムそしてデラは火で焼かれた子猫のよう にジャンプして声をあげましたきゃそう だ自分がもらう美しい贈り物をジムはまだ 見ていないの ですデラは手の平に贈り物を乗せジムに 思いを込めて差し出しまし た貴金属の鈍い光はデラの輝くばかりの 熱心な気持ちをしているかのようでし たねえ素敵じゃない街中を探して見つけた のよあなたの時計にこの鎖をつけたら1日 に100回でも時間を調べたくなるわよ 時計化してよこの鎖をつけたらどんな風に なるか見たい のデラのこの言葉には従わずジムは椅子に どさりと腰をし両手を首の後ろに組んで にっこりと微笑みまし たねえデラ僕たちのクリスマスプレゼント はしばらくの間どこかにしまっておくこと にしよう よ今すぐに使うには上等すぎる よ串を買うお金を作るために僕 は時計を売っちゃったのさ さあチョップを火にかけて [音楽] くれよ東方の賢者はご存知のように賢い人 たちでした素晴らしく賢い人たちだったん です会場の中にいる巫女に贈り物を運んで きたの です東方の賢者がクリスマスプレゼントを 送るという習慣を考え出したのです ね彼らは懸命な人たちでしたからもちろん 贈り物も懸命なものでし た多分贈り物がダったりした時には別の品 と交換することができる特典もあった でしょう ねさて私はこれまで 拙いながらもアパートに住む2人の愚かな 子供たちに起こった平凡な物語をお話しし てまいりまし た2人は愚かなことに家の最も素晴らしい 宝物を互いのために台無しにしてしまった の ですしかしながら今日の賢者たちへの最後 の言葉として こう言わせていただき
ましょう贈り物をする全ての人の中でこの 2人が最も懸命だったの です贈り物をやり取りする全ての人の中で この2人のような人たちこそ最も賢い人 たちなの です世界中のどこであってもこのような人 たちが最高の賢者なの です彼ら こそ本当 の東方の 賢者なの ですもみの 木 アンデルセン矢崎元郎役 街外れの森の中に可愛いもみの木が一本 立っていまし たそこはとても素敵な場所でお日様もよく 当たり空気も十分にありまし た周りにはもっと大きな仲間のもみの木や 松の木がたくさん立っていまし たけれども 小さなもの木はただもう大きくなりたい 大きくなりたいと思ってじりじりしてい まし たそんなわけで温かなお様のことや 清々しい空気のことなんか考えても見 なかったの です農家の子供たちが野イチゴや木イチゴ を積みに来てその辺を歩き回ってはおしり をしてもそんなことは気にも止めません でし た子供たちはイゴをかごいっぱいに積ん だり野イチゴをわにさしたりするとよく 小さなもの木のそばに座って言いまし [音楽] たねえなんてちっちゃくて可愛いん だろう ところがもみの木にしてみればそんなこと は聞きたくもなかったの です次の年になるともみの木は長い目だけ 1つ大きくなりまし たまたその次の年になるともっと長い目 だけまた1つ大きくなりまし [音楽] たもの木からは毎年毎年新しい目が出て 伸びていきますからその節の数を数えれば その木がいくつになったかわかるの です ああ僕も他の木と同じように大きかったら なと小さなもみのきはため息をつきまし たそうだったら僕は枝をうーんと周りに 広げててっぺんから広い世界を眺めること ができるんだ鳥も僕の枝の間に巣を作る だろう な風が吹いてくりゃ僕だって他の木と同じ
ように上品に頷くこともできるんだが な明るいお日様の光も鳥も頭の上を朝に晩 に流れていく赤い雲 ももみの木の心を少しも喜ばせてはくれ ませんでし たそのうちに冬になりまし たあたり一面にキラキラ輝く真っ白な雪が 降り積もりまし たするとうさぎが何度も飛び出してこの 小さな木の上を飛び越えていきまし た あああ全く嫌んなっ [音楽] ちまうでも冬が2度すぎて3度目の冬に なるとこの木も随分大きくなりまし たですからうさぎはその周りを変っていか なければならなくなりまし た ああ大きくなる大きくなって年を取るん だ世の中にこれほど素敵なことはありゃし ないともみの木は思いまし [音楽] た秋にはいつも木こりがやってきて1番 大きな木を23本倒しまし たこれは毎年毎年繰り返されること です今ではすっかり大きくなったこの若い もみの木はそれを見るとブルブルっと震え まし た何しろ大きい立派な木がメリメリポキッ と恐ろしい音を立ててに倒れるんですから ねそれから枝が切り落とされると丸裸に なってしまってひろ長く見えまし たこうなればもう元の形なんかほとんど 分からないくらい ですやがて車に乗せられてそれから馬に 引かれて森の外へ運ばれていってしまい ます 一体どこへ行くの でしょうそしてこれからどうなるの でしょう春になってつばめやコのりが飛ん でくるともみの木は尋ねてみまし たあの木がみんなどこへ連れて行かれた かああなた知りませんか途中で会いません でした かつばめは何も知りませんでし たしかしコのとは何か考え込んでいるよう でし たそしてやがて頷きながらこう言いまし たそうだきっとこうだろう よ僕がから飛んできた時新しい船に たくさん出会ったんだよ船には立派な小柱 があったけどきっとそれがそうだよもみの 匂いもしていたしねみんな高く高くそびえ ていた よこれが君に教えられること
さ ああ海を超えていけるくらい僕も大きかっ たら なその海ってのは一体どんなものですか どんなものに似ているんです かそいつを説明し出したらとっても長く なっちまう よコのとはこう言うと向こうへ行って しまいまし たお前の若さを楽しみな [音楽] とお日様がキラキラ輝きながら言いまし たお前の若々しい成長を幸せに思い なさいお前の中にある若い命を楽しみ なさいすると風はもの木にキスをし てつはその上に涙をこぼしまし たけれどももの木には何のことかさっぱり わかりませんでし たクリスマスの頃になると随分若い木が いく本も切り倒されまし たその中には本当に小さな若い木もあって このもの木ほど大きくもなければ年も そんなに違わないものもありまし たところでもみの木はちっとも落ち着いて はいられませ んやっぱりどこかへ行きたくて行きたくて ならなかったの です切られた若い木にはどれもこれもより によって美しい木ばかりでし たそしていつも枝をつけられたまま車に 乗せられまし たそして馬に引かれて森の外へ運ばれて いってしまうの ですみんなどこへ行くん だろうともみのきは尋ねまし た僕より大きくもないのにな それに僕よりずっと小さいのだってあっ たどうしてみんな枝をつけたままなん だろうどこへ行くん だろう僕たちは知ってる よ僕たちは知ってる よとスズメたちがさえずりまし た僕たちはね向こうのの街で窓から覗いた んだ よみんなどこへ連れて行かれたか僕たちは 知ってる よとってもとっても立派に綺麗になってい た よ僕たち窓から覗いてみたんだ ものあったかい部屋の真ん中に植えられて そりゃ綺麗なもので飾られていてね金色に 塗ったりんごや蜂蜜の入ったお菓子 やおもちゃやそれから何百っていうロソで 綺麗に飾られていた よでそれ
からともみの木は枝という枝を振るわせて 聞きまし たそれからねそれからどうなったの それから先は僕たちは見なかったよだけど 比べるものもないくらいとっても素敵だっ た よ僕もそういう素晴らしい道を進んでいく ようになるだろう かともみの木は嬉しそうに叫びまし た海の上を行くよりもこがずっといいああ たまらないやクリスマスだったらいいのに なもう僕だってこんなに大きくなって去年 連れて行かれた木ぐらいになっているんだ ものああ早く車の上に乗りたい なあったかい部屋の中で綺麗に立派になれ たら なだけどそれ からうんそれからはもっといいことが もっと綺麗なものが来るんだそうでなきゃ 僕をそんなに綺麗に飾ってなんかくれやし ない だろうそうだもっと大きなことがもっと 素晴らしいことが来るに違い ないだけどなんだろうああ苦しいとても たまらない この気持ち自分でもよくわからない やこうして私がいるのを喜び なさいと空気とお日様が言いまし たこの広い広いところでお前の若さを 楽しみなさい しかしもみの木は少しも喜びませんでし たでもずんずん大きくなっていきまし た冬も夏も緑の色をしていまし た濃い緑の色をして立っていたの です人々はもみの木を見るとこりゃ綺麗な 木だ と言いまし たクリスマスの頃になるとどの木よりも 真っ先に切り倒されまし た斧が体の芯まで深く食い切りまし たもみの木はうめき声を上げて地べたに 倒れまし た体が痛くて痛くて気が遠くなりそうでし たとても幸せなどとは思えませ ん帰って生まれ故郷を離れ大きくなった この場所から別れていくのが悲しくなり まし たもう こっきり大好きな懐かしいお友達や周りの 小さなやや花にも会うことができないん だそればかりかきっともう鳥にも会えない ん だろうともの木は思いまし たこうして旅に出かけるということは 楽しいものではありませんでし
たもみの木はどこかの中庭について他の木 と一緒に車から下ろされた時初めて我に 帰りまし ちょうどその時そばで人の声がしまし たこれが立派だ他のはいらない よそこへ制服を着た召使いが2人やってき てもみの木を大きな美しい広間の中へ 運び込みまし た周りの壁には肖像画がかかっていました タイル張りの大きなストーブのそばには ライオンの蓋のついている大きな中国の 花瓶がありまし たそれからゆり椅子や絹張りのソファーや 大きなテーブルもありまし たテーブルの上には絵本やおもちゃが いっぱいありまし たそれは100ターレルの100倍くらい もするものでした 少なくとも子供たちはそう言っていまし たもみの木は砂の詰まった大きな樽の中に 建てられまし たでもそれが樽であるとは誰の目にも見え ませんでし たというのはその樽の周りには緑色の布が かけられていましたしおにりの大きな絨毯 の上に置かれていました から ああもみの木は嬉しくてどんなに震えた こと でしょうそれにしてもこれから一体どう なるの でしょう召使いとお嬢さんが来てもみの木 をきれいに飾ってくれまし た枝の上にはは色紙を切り抜いてこらえた 小さな網の袋がかけられまし た見ればどの袋にも甘いお菓子が詰まって い ますそれから金色に塗ったりんごやくるみ が下げられましたがそれらはまるで底に なっているようでし たそして赤や青や白の小さなが100以上 も枝の間にしっかりとつけられまし た本当の人間にそっくりのお人形 がもみの木は今までにこんなものを見た ことがありませんでし た緑の枝の間で揺れていまし た木の1番てっぺんには金箱をつけた 大きな星が1つ 飾られまし たそれは本当に美しく全く比べ物になら ないくらい立派なものでし た今夜ねとみんなは言いまし た今夜は光り輝く よ はあともみのきは思いまし
た早く夜になればいいな早くロソに火が つけばいい なでもそれからどうなるんだろう森から他 の木がここへやってきて僕を見てくれる だろう かスズメが窓ガラスのところへ飛んでくる だろう か僕はしっかりとここに生えていて冬も夏 も綺麗に飾られているんだろう か 全くもみのきがこんな風に思うのも無理は ありませんしかしあんまり色々なことを 憧れて考えるものですから木の皮がひどく 痛み始めまし た木の皮が痛むというのは私たち人間に とって頭がズキズキするのと同じこと です気にしてみれば実に辛いことなの ですやがてロソに火が灯されまし たなんという輝き でしょうなんという美しさ でしょうもみの木は嬉しくて嬉しくて枝と いう枝を振るわせまし たするとロソの1本に緑の刃が触って火が ついてしまいました そのためすっかり焦げてしまいまし たあら 大変とお嬢さんたちが叫んで急いで火を 消しまし たもみのきはもう2度と体をふわせたりは しませんでした ああまく恐ろしいことでし たそれに自分の体ののお飾りが何か なくなりはしないかとそれはそれは心配 でし たそして辺りがあんまり明るいので すっかりぼんやりしてしまいまし たとその時入り口のドアがさっと両側に 開かれまし たそれと一緒に子供たちの群がもみの木を ひっくり返そうとするような勢いでどっと 部屋の中へ飛び込んできまし た大人たちはその後からゆっくりと入って きまし た小さな子供たちはじっと黙り込んで立っ ていまし たしかしそれもほんのちょっとの間ですぐ また辺りになり響くほど嬉しそうな声を 出してはしゃぎまし たそして木の周りを踊りながら贈り物を1 つまた1つと掴み取りまし たこの子たちは何をしようと言うん だろうともみの木は考えまし たどんなことが起こるん だろうやがてロソは小さくなって枝の ところまで燃えて行きまし
たこうしてだんだん小さくなってくると 順々に火が消されまし たそれから子供たちは木についているもの を何でももぎ取っていいというお許しを もらいまし たうわあ子供たちはもみの木めがけて突進 してくるではありませんかさあ 大変どの枝もどの枝もミシミシなります もしも木のてっぺんと金の星とが天井に しっかりと結びつけられてなかったなら もみの木はきっと倒されてしまったこと でしょう子供たちは綺麗なおもちゃを持っ て踊り回りまし たもう誰1人木の方などを見るものはあり ませ んただ年取ったバーヤが来て枝の間を 覗き込んでいまし たでもそれは一軸かりんごの1つぐらい 忘れて残っていやしないかと眺めていたの ですお話お話と子供たちは大声に言い ながら太った小柄の人をもの木の方へ 引っ張ってきまし たその人は木の真下に腰を下ろして こりゃ緑の森の中にいるようだ ねと言いまし たこれじゃあこの木が1番得をするという もの だだが私は1つしかお話をしてあげない よお前たちはいあびでのお話が聞きたいか ねそれとも階段から転がり落ちたのに王様 になってお姫様をもらったくるんべべのお 話が聞きたいか ねいであでと叫ぶものもあれ ばくるんべドンべと叫び立てるものもあり まし たガヤガヤと騒ぎ立てていやもう全く大変 でし たただもみの木だけは黙り込んでいまし た心の中で は僕は仲間じゃないんだろう か何かすることはないんだろうかと考えて いまし たもちろんもみの木は仲間でし たしかも自分のしなければならないことは もう済ましてしまっていたの ですところであの小柄な人は階から 転がり落ちたのに王様になってお姫様を もらったくるんべのお話をしまし たすると子供たちは大喜びで手を叩いて もっと話してもっと話してと叫びました 子供たちは指出あびでのお話も聞きたかっ たの ですでもこの時はくるんべのお話しか聞か せてもらえませんでし たもみの木はじっと黙り込んだまま考えて
いまし た森の中の鳥たちは今まで1度だって こんなお話をしてくれたことはありませ んくるんどべは階段から転がり落ちたのに お姫様をもらったんだうんうん世の中って そういうものなんだ ともみのきは考えてこのお話をした人は あんなにいい人なんだからきっとこれは 本当のことなんだと思い込んでしまいまし たそうだそうだ僕だってもしかしたら階段 から転がり落ちてお姫様をもらうように なるかもしれないん だこうしてもの木は次の日も ロソやおもちゃや金の髪や果物などで飾っ てもらえるものと思って楽しみにしてい まし た明日は僕は震えないぞともみの木は心に 思いまし [音楽] た僕が綺麗になったところを見てうんと 楽しもう明日もまたくるんどべのお話を 聞くんだそれからいあびでのお話もきっと 聞ける だろうこうしてもみのきは一晩中じっと 考え込んで立っていまし た明る朝になると下男と下女が入ってき まし たさあまた飾りつけてくれるん だともの木は思いまし たところがはもみの木を部屋の外へ 引っ張り出して階段を上がりとうとう 屋根裏部屋に持っていってしまいまし たそしてお日様の光も刺してこない薄暗い すみっこに置いていきまし たこりゃ一体どういうことなん だともみの木は考えまし た一体こんなとこで何をさせようって言う んだろうそれにこんなとこで何が聞かせて もらえるん だろうこうしてもみのきは壁に寄りかかっ て立ったままいつまでもいつまでも考え 続けまし た時間はいくらでもありましただってそう したままいく日もいく晩も過ぎていったの です もの誰も上がってきませんでし たしかしとうとう誰かが上がってきまし たでもそれは大きな墓を2つ3つすみっこ に置くためだったの ですおかげでもみの木はすっかり隠れて しまいまし たこの様子ではもみの木のことなんか みんなは忘れてしまったの でしょう外は今冬なんだともみのきは考え まし
た地面は硬くて雪が積もっているもんだ から僕を植えることができないんだだから 春になるまで僕をここへ置いて守って くれるん だそれにしてもなんて考え深いんだろう なんてみんな親切なん だろうだけどここがこんなに暗くてこんな に寂しくなけりゃいいんだ けど何しろ小うさぎ1匹いないんだから なあの森の中は楽しかった な雪が積もるとうさぎが飛び出してきたっ けうん そうそうそして僕の頭の上を飛び越えて いったっ けでもあの時はそんなことはちっとも 嬉しくなかったん だそりゃそうとこの屋根裏部屋は恐ろしい ほど寂しい なその時小さな初日ネズミが1匹ちち泣き ながらちょろちょろ出てきましたその後 から小さいのがまた1匹出てきまし た2匹の初日ネズミはもみの木のそばへ 寄って匂いを嗅いでいましたがやがて枝の 間へ入り込みまし たとっても寒い わと小さな初日ネズミたちは言いまし たでもここは本当にいいとこ ねねお年寄りのもの さん僕は年寄りじゃないともの木は言い ました僕なんかよりずっと年取ったのが たくさんいるんだ よあなたはどこから来たのと初日ネズたち が尋ねまし たあなたはどんなことている のこの初日ネズミたちは本当に聞きたがり 屋でし たねえ世の中で一番綺麗なところのお話を してちょうだい あなたそういうところへ行ったことがある のこんな素敵な食べ物のあるお部屋へ行っ たことは ないチーズが棚にあってハムが天井から 下がっていて油ソの上で踊りが踊れて おまけに入ってきた時は痩せていても出て くる時は太っているねこんな素敵なお部屋 は ないそんなとこは知らない ねともみの木は言いまし ただけど森は知ってるよお様がキラキラ 輝いていて鳥が歌を歌っている森のこと なら ねそして小さい時のことを残らず話して 聞かせまし た小さな初日ネズたちは今までにそんな話 を聞いたことがなかったので夢中になって
聞いていましたそして まああなたは随分いろんなことをご覧に なったの ねあなたはなんて幸せなん でしょうと言いまし た僕 がともみのきは言って自分の話したことを 考えてみまし たそうだあの頃が全くのところ本当に 楽しい時だったん だそれからお菓子やロソで飾ってもらった クリスマス前夜のことを話し まあと小さな初日ネズミたちは言いまし たあなたはなんて幸せなんでしょうお 年寄りのもみのき さん僕は年寄りじゃないっ たらともの木は言いまし たやっとこの冬森から来たばっかりなんだ よ僕は今番元気のいい年頃なの さただ少し大きくなりすぎたけど ね本当にお話がお上手だ ことと20日ネズミたちは言いまし た次の晩には20日ネズミたちは他に4匹 の仲間を連れてもの木の話を聞きにやって きまし たもの木は話をすればするほどだんだん何 もかもはっきりと思い出してくるのでし たそして心の中でこう思いまし たそれにしてもあの頃は全く楽しい時だっ ただけどああいう時がまた来るかもしれ ないまた来るかもしれないん だくるんべは階段から転がり落ちたってお 姫様をもらったじゃない か僕だってもしかしたらお姫様をもらえる かもしれないん だそうしてもの木はあの森の中に生えてい た小さな可愛らしい白樺の木を思い出すの でし たもの木にとってはその白樺の木は本当に 美しいお姫様のようだったの [音楽] ですくるんべドンべていうのは 誰と小さな初日ネズミたちが尋ねまし たそこでもみの木はその話をすっかり聞か せてやりまし たもみの木は1つ1つの言葉まで思い出す ことができたの ですそれを聞くと小さな初日ネズミたちは 嬉しくてたまらなくなってもう少しでもみ の木のてっぺんまで飛び上がるところでし たその次の晩になるともっともっと たくさんの20日ネズミたちが来まし たそして日曜日には2匹のドブネズミまで もやってきまし たところ
が そんな話は面白くなんかありゃし ないとドブネズミたちは言うの ですそうすると小さな初日ネズミたちも 悲しくなりまし たもう前のように面白いとは思われなく なったの ですお前さんはその話がたった1つしか できないのか ねとぶたが尋ねまし たこれ1つだけともみの木は答えまし たその話は僕が一番幸せだった晩に聞いた んだ よでもその頃は僕がどんなに幸せかって ことを思っても見なかったん だ実にバカバカしい話 だお前さんは ベーコンとか油ロソとかいうようなものの 話は何にも知らないのか ね食べ物部屋の話なんかも知らないのか い知らないともみのきは言いまし た ふうじゃあごめん よドブネズミたちはこう言うとさっさと 自分たちの仲間のところへ帰ってしまい まし たそのうちに小さな初日ネズたちも行って しまったままとうとう来なくなってしまい まし たもみの木はため息をついて言いまし たあのすばしっこい小さな初日ネズミたち が僕の周りに座って僕の話を聞いてくれ たとは本当に楽しかった なでもそれももうおしまい さだけど今度ここから連れて行ってもらっ たら忘れないで楽しくなるように しようしかしいつそうなったのでしょう かそうですある朝のことでし たが上がってきて屋根裏部屋の中を かき回し始めまし たとうとう箱が動かされてもみの木が 引っ張り出されまし たもみの木はちょっと荒っぽく床に 投げ出されましたがすぐに下男がお日様の 照っている階段の方へ引きずっていきまし たさあまた僕の人生が始まるん だ ものは思いまし たもの木は清々しい空気とお様の光を体に 感じまし たこの時はもう表の中庭にいたの です何もかもすっかり変わっていまし たもみの木は自分自身を眺めることを まるで忘れてしまって思わず周りのなもの に見れてしまいまし
たこの中庭は花園の隣にありましたが見れ ば花園では色々な花が今お盛りと咲き乱れ ていまし たパラの花は低い柿の上に垂れ下がって 清々しい良い匂いを放っていまし た大樹の花も今まっさかりでした つばめが辺りを飛び回ってピーチク ピーチク私の夫が来ましたわと歌ってい まし たけれどもそれはもみのきのことではあり ませんでし たさあこれから生きるんだともみの木は 嬉しそうに大きな声を出しまし たそして 枝をうと広げてみまし たところが何ということでしょう枝は みんな枯れてしまって黄色くなっているの ですもみの木は雑草やイ草の生えている すみっこの方に横になっていまし た金の髪で作った星がまだてっぺんについ ていて明るいお様の光を受けてキラキラ 輝いていまし た中庭では元気そうな子供たちが23人 遊んでいまし たそれはクリスマスの時にもみの木の周り を踊ってあんなに喜んでいた子供たちだっ たの ですその中の一番小さな子が走ってきて金 の星をむしり取ってしまいました ねえこんな汚い古ぼけたクリスマスツリー にまだこんなものがついてた よこう言いながらその子は枝を踏みつけ まし た靴の下で枝がポキポキなりまし たもみの木は花園に咲き乱れている美しい 花生き生きとした花を眺めましたそれから 自分自身の姿を振り返ってみて一層のこと あの屋根裏部屋の薄暗いすみっこにいた方 がマだったと思いまし たそして森の中で過ごした若かった頃の こと楽しかったクリスマス前夜の ことくるんどべのお話をあんなに喜んで 聞いていた小さな20日ネズミのことなど を次々にに思い出すのでし たおしまいだおしまいだとかわいそうな もみのきは言いまし た楽しめる時に楽しんでおけばよかった なおしまいだおしまい だその時下男がやってきてもみの木を 小さく切ってしまい こうして薪の束が出来上がりまし たやがてもみの木はお酒を作る大きなおか の下で真っ赤に燃え上がりまし たもみのきは深く深くため息をつきまし たそしてため息をつくたびに何か
パンパンと小さく弾けるような音がしまし たそれを聞きつけると遊んでいた子供たち が駆け込んできて火の前に座りまし たそして中を覗いてピフパフと大声に叫び まし たもみの木は深いため息をついてパチパチ 音を立てるた に森の中の夏の日のことやキラキラとお星 様の輝く冬の夜のことを思い出すのでし たそれからクリスマス前夜のこと をまた人から聞かせてもらって自分も話す ことのできたたった1つのお話くべんの ことを思い浮かべるのでし たこうしているうちにとうとうもみの木は 燃え切ってしまいまし たそれからまた男の子たちは中庭で遊び まし た見ると1番小さな男の子は胸に金の星を つけていまし たそれはもみの木が一番幸せだった晩に つけてもらったものです でも今はそれもおしまい ですそしてもみの木もおしまいになりまし たそれからこのお話もおしまい ですみんなおしまいお [音楽] しまいお話というものはみんなこんな風に おしまいになるものですよ [音楽] DET