中部電力新入社員の自殺巡る訴訟で和解成立　控訴審で労災認定 (23/07/18 16:04)

中部電力の新入社員が自殺したのはパワハラなどが原因だったとして、遺族が中部電力に損害賠償を求めた訴訟で、和解が成立しました。

　2010年に中部電力の新入社員、鈴木陽介さん（当時26歳）が自殺したのは、パワハラなどが原因だったとして、2023年4月、名古屋高裁は控訴審で労災を認めました。

　そして、遺族が中部電力に約4800万円の損害賠償を求めた訴訟について、18日付で、和解が成立したことを遺族が明らかにしました。

「死に追いやってしまったことも含めて、謝罪してもらえたっていうことに、私はそういう報告が陽介にできる」（亡くなった陽介さんの母 吉田典子さん）

　中部電力は「大切な社員であった陽介さんの尊い命が失われたことは、痛恨の極みである。二度と本件のようなことが生じないよう、引き続き不断の努力を行なっていく。」とコメントしています。